『ウマ娘 ROAD TO THE TOP再編集版』を見た


『ウマ娘 ROAD TO THE TOP再編集版』を鑑賞した。
本作は5月24日に公開を控えた映画『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』に先駆け、昨年youtubeにて全四話で配信された『ウマ娘プリティーダービー ROAD TO THE TOP』に新規カットを追加した作品である。
『新時代の扉』は『ROAD TO THE TOP』と同一世界の未来の話なので、それをまとめて映画館の大スクリーンで見られるのは単純に嬉しいのだが、個人的に気になっていたのは「新規カット」である。
そもそも『ROAD TO THE TOP』は全四話の作品だ。
一話辺りの本編時間は大体24分なので、OPを毎回流しても100分にわずかに届かない。OPを端折るならもっと短くなって90分ぐらいに収まるぐらいになるだろう。
その辺りのことも考慮して「新規カットが追加されたと言ってもそんなに多くないんじゃないか」と予想を立てていたのだが、チケットを予約する際に確認したらなんと本編時間だけで101分もあった。つまり10分ぐらいは新規カットということになる。多すぎ。
あとはどういう方針で新規カットを差し込んでいるのか次第なのだが、劇場で見た感じでは分かりやすい追加カット以外は「ストーリーラインが変更されない範囲で細かくカットを追加している」ように見受けられた。
弥生賞から始まって、皐月賞はテイエムオペラオーに負け、日本ダービーは全力を出したのにアドマイヤベガの後塵を拝することになり、夏合宿で立ち直って、菊花賞で応援と期待に応える勝利を上げる。
この流れは再編集版でも変更されていない。変更はされていないが、新規カットが追加されていたりするので作品を受け取る側の印象的にはかなり違っている。
具体的には物語進行が全体的にスムーズになっているし、『新時代の扉』の存在を踏まえ、「その後を見据えたやりとり」が追加されており、『新時代の扉』に繋がるラインがしっかりと出ていたんじゃないかと思う。トレーナーとナリタトップロードのやりとりも増えており、『クラシックが終わっても、一緒にやっていく』が強く感じられるのは『再編集版』の良さだろう
新規カットの中でも誰でも「ここ新規」と分かる舞台裏の三強のやりとりも、そうした「その後」を見据えた三強の誓い、世代の友情でとてもよかった。心に剣輝く勇気。
個人的には「これがニ週間限定上映であることは勿体ない」と思うのだが、上映している映画館のラインナップを見ていると「最初から想定されていた感じ」はしないので仕方ないのだろう。グッズもパンフレットもなかったし。
なので次に望むのは「できればすぐに円盤化してほしい」なのだが、『新時代の扉』とセットにされそうだなぁ……。まあ正しいんだけどね……。

色紙はナリタトップロード。





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