アンチラ

『グランブルーファンタジー』蒼井翔太のおかげで「資格」を得たので努力した話

私が愛する作品『プリティーリズム・ディアマイフューチャー』にこういう台詞がある。

「みあ、知ってる?努力って誰にでも出来るんだよ。何も持ってない人でも努力だけは、努力することだけは誰でも出来る」

周囲と比べて自分に誇れるものは何もない。努力をしていることは何の証明にもならない。そう考えた主人公の一人ヘインが語った台詞である。
この後ヘインはもう一人の主人公の上葉みあと、ヘインと共に日本にやってきた仲間達のおかげで自分には見えていなかった「誇れる場所」を教えられて自信を取り戻してプリズムスタァとして活躍するわけだが、それでもこの台詞の鋭さは色褪せない。なぜならそれは一つの真実だからだ。
努力しても努力しても届かない境地はどの世界にも必ず存在する。
その境地にたどり着くためには絶対に必要なのだ。その努力だけでは辿り着けない境地に入るための「資格」が。

『グランブルーファンタジー』において、その「資格」と言えるのは「運」だろう。
「イベントをそこそこに回す」「キャラクターを愛でる」程度で満足出来ずにさらなる強さを求めるのであれば、お空の上の世界は容赦なく「運」を要求する。ちょっと強くなろうと思っただけで、お空の上は努力だけではどうにもならない「資格」を求めてくるのである。

私にはそうした「資格」を持たないものだと思っていた。
資格があるとすればせいぜいシヴァアニラが存在する火属性程度。風も土も水も光も闇も資格なき者として強くなることを諦めていたし、今現在開催中の古戦場の話を聞いた時も「火と光ならともかく風有利と無理無理」と最初から投げていた。
ただ『ポプテピピック』の特番で蒼井翔太が出てきたタイミングで回したガチャが私に資格を与えた。

アンチラ。

最終上限解放を迎えた事でえげつないまでのバッファーと化した暴風の化身。あまりに出なさすぎて消費者庁に通報され、青天井だったお空の上に天井が設置される遠因を作ったエルーンの女。
「風パではほぼ外れない」と言われるほど強力無比な性能を誇るリミテッドキャラクターを蒼井翔太のおかげで引いてしまった。
こんな運を手繰り寄せてしまったら……強くなるしか道はない……!
とはいえまともにやるようになったのは年末から。それまではたまにログインしている程度の人間がいきなり強くなることは『グランブルーファンタジー』では難しい。「かけた時間が絶対」と言われるこのゲームにおいて、私が強くなるとしたら「限りある時間を効率よく一番強くなる方法に突っ込む」しかない。
幸いティア銃は3凸六本揃っているし、風に有利を取ることが出来る火属性はシヴァアニラという絶対的暴力が存在するので風ならおそらく大丈夫のはず……。
ということでランク120までは天司武器のSSR化に励み、ランク120になったらグリームニル討伐に突撃! グリム琴ことラストストームハープのドロップを狙いながらティアマグ4凸のためのグリームニルのマグナアニマを掘る作業を毎日何度もこなした。
Twitterで騎空士様達にアドバイスを貰って編成も組み直した。終末武器も確保した。

全ては「アンチラ引いたマン」として強くあるために。

「強くなるための資格」に恥じない努力は全てやるつもりでこの三週間を過ごしてきた。
ただ只管に強く。強く。強く。
それだけのために。

そうした努力の成果が結実してか、今回の古戦場は楽しんでいる。
EX+に挑めるほどの実力こそ有していないものの、EX程度ならオートでも十分に倒せるようになった。キュベレーは90程度ならソロ討伐も楽勝である(流石に95は難しかった)。
これが力……?蒼井翔太のおかげで資格を得て努力する事を決めた私が手に入れた力……?「強くなった」という手応えで恍惚の境地である。グラブル、面白いじゃない……。


とはいえまだまだ道半ばである。
グリム琴はまだ一本しか完成していないし、終末武器の4凸もまだしていないし、気になる点は未だ多い。
強くなるって大変だ。騎空士達は強くなるためとはいえ、たとえ仕事で疲れていても毎日研鑽を戦い続けているのかと思うと尊敬の念を抱かざるを得ない。「誰でも出来る努力」でもずっと続けている人達なのだ。その強さは誇るに値するものだし、私は尊敬する。

私のアンチラのために強くなるための努力はこれからも続いていくわけだが、そういえば土有利の古戦場が来月開催予定である事を思い出した。
土有利……。ブローディアとサラーサを軸にした土オメガ剣パを使っているが、ブローディアを周回して渾身武器を集めるべきなのだろうか。でも速度がなぁ……。

何にしてもである。
蒼井翔太がいなければ『グランブルーファンタジー』でここまで頑張ることはなかったし、強くなる喜びを得ることはなかった。

ありがとう蒼井翔太。

そんな蒼井翔太と、蒼井翔太が「千年の時空を超えて君に会いに来た」と語るキャラクターを演じている『KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-』を、これからも応援していくよ……。




プリズムの煌めきを広めるためによろしくお願いします。