見出し画像

五年の歩みで様々な見方をやってみた!『プリ☆チャン ファンファーレ!2023』が良かったという話

2018年に開始した『キラッとプリ☆チャン』も今年で五周年。
そんな五周年を記念するライブイベントとしてバーチャルライブが開催されましたが、そのバーチャルライブに続く形で7月15日に単独ライブイベント「プリ☆チャン ファンファーレ!2023」が開催されました。
同日に『ウマ娘』の5thライブイベントが開催されていて、滅茶苦茶悩んだ末にリアルタイムで見るのは『プリチャン』だとこちらを選んで視聴したんですが、アンコールなしの140分程度のライブなのに色んなものを見せてくれるライブで滅茶苦茶楽しかったです。
五年ぐらいしっかり付き合ってきたからこそというのはあるんですが、やっぱり「これ以外無い!と思うぐらいに考え抜かれたセットリストと演出」は強いですね。プリティーシリーズのライブ公演の強みだと思います。

プリチャンを振り返ってみた

『キラッとプリ☆チャン』の五周年を記念したアニバーサリーライブということで、セットリストのコンセプトは「アニメ一年目から三年目まで順番に振り返っていく」というものでした。
全体的な間の取り方も一曲一曲の余韻に浸るぐらいの時間は持たされているように見え、「そっかぁ。この曲も発表からこれだけの時間が流れてるんだなぁ」と時間経過を噛み締めさせる「五周年記念単独ライブ」らしいものになっていましたね。
ただし一年目は「発表順に並べてみた」というオーソドックスな構成なのに、二年目からは「二年目に発表した曲」と言う方向性となって二年目の始まりはクライマックスで使用された「MEMORIES FOR FUTURE」出し、三年目はメルティックスターとのミニゲームコーナーからの流れでおしゃまトリックスから始まるなど、縛りをドンドン緩めて意表を突くセットリストになっており、歴史と意外性を両立させて最初から最後まで飽きさせないものになっていたのは良かったですね。
ライブ中に「今までの流れ的にアニメのこの辺をやってるから次はこれだろうね」とか読めてしまうことほど面白くないものはないと思うんですけど、その課題に対して「大枠(今回は歴史)は固めて、中身は自由に構成する」という方法で解決しているのは流石でしたね。今回もMIKAちゃん先生(i☆Risの振付担当)かな。
久しぶりの参加となった萌黄えも@久保田未夢は二曲披露となりましたが、どちらでもコール&レスポンスが用意されていて、「発声可能となったこと」を理解させる構成だったのも良かったです。

攻めた演出をやってみた

今回は新曲こそなかったんですが、代わりに演出面での工夫が見られたのが印象的でした。
特に輝イヴ@指出毬亜とルルナ@山村響はそれぞれ一曲づつしか持ち歌がない上、どちらも「歌を聞かせる」タイプの楽曲なので、そのままやると賑やかさがあるおしゃまトリックスなどと比べても物足りなさを感じやすい。
そこをどう解決するのかと見ていたんですが、「いつもの90秒版ではなく、フル尺での披露」という方法で「登場時間」を確保しつつ、大きく印象を変えない範囲で演出で攻める事で満足感を確保してくるのは白眉だなと。いいね!を連打したくなりましたね。
特に輝イヴの「プラネタリウムの殻」は、ラストサビに入る前に無音部分があって、無音をブレイクすることでイヴの世界が広がっていったことを巧みに表現しているんですが、この無音部分をいつもより少し長めにすることで演じている指出毬亜の一挙手一投足に注目させて、ブレイクさせることで気も良さとより世界の広がりを感じさせるものになっていたと思いますね。
映像的には、いつもはバストアップショットぐらいなのに、今回はクローズアップぐらいまでカメラを寄せるからこそ、音のブレイクと同時にカメラ引いた時により一層その破壊力が上がる……みたいな感じでしょうか。
この気持ちよさを成立させるためには指出毬亜の存在が重要なので、成立した瞬間を見て、気持ちよさに打ちのめされて大興奮でした。
あと全体的に今回の指出毬亜は「輝イヴ」としてステージに立っているので、アニメで見ていた「ポンコツな輝イヴ社長」をガツンと見せてくれていたのもファンにとっては嬉しいところでしたね。

新衣装と早着替え

今回新衣装が用意されたのは、ミラクルキラッツとメルティックスターの二組(六人分)でした。

ミラクルキラッツももちろん凄いんですが、メルティックスターのサイバーキャットコーデは「このグローブで指が可動し、かつマイクを持つことが出来る」というかなり凄い代物。
こうして気合の入った衣装を出されると「作品は終わらないし、終わらせたくない」という意思が感じられて嬉しくなるんですが、今回何だかんだで「狂気だな」と思うのは「早着替えで滅茶苦茶衣装が変わる」ってところですね。
一旦ステージから去って、次に戻ってきたら衣装が違う。
二時間ちょっとのライブでこういうことをやってこられるとは思ってなかったんで、単純に嬉しいですね。初期コーデとかもう見れないと思ってましたし。
この衣装の変遷も歴史なので、それも見せてくれて嬉しかったです。

結びに

何はともあれ、「『キラッとプリ☆チャン』五周年を記念するライブ」を開催していただいたことそれ自体にまずは感謝したいですね。
「五周年記念のバーチャルライブ」だけでもありがたい気持ちでいっぱいでしたが、それとは別に声優が歌う「いつものライブ」も準備されていたのは本当に嬉しい。おまけにその内容も考え抜かれていて、ちゃんと面白いんだから言うことなし!
『キラッとプリチャン』の底力を見せてもらった気がします。ありがとうございました。
まあまだ『プリパラ』や『ワッチャプリマジ!』の単独もあるし、『プリチャン』自体もバーチャルミュージカルとして『ハイスクールプリチャン』があるので、全然終わってないんですけどね!旅はまだこれから。楽しんでいきたい気持ちでいっぱいです。
でもひとまず。
お疲れ様でした!また秋にでも。

プリズムの煌めきを広めるためによろしくお願いします。