子安武人が息子と楽曲制作した「new flavor」を聞いた。

子安武人のミニアルバム「new flavor」を聞いている。
このミニアルバムは2023年の誕生日プレゼントにと頂戴したものなのだが、実は「欲しい」「興味がある」と言ったことから頂くことになった……という経緯がある。
何が興味がそそられたのかというと「子安の息子が制作に参加した楽曲を子安武人が歌う」ということだ。
父と息子(文字通り)!同じ声優(子安の息子こと、子安光樹も声優である)!同じ事務所の仲間(子安光樹は子安武人が代表を務める事務所の所属)!あと一緒にWEB番組もやってる!
そんな面白い取り合わせのミニアルバムが生まれたのだ。それは流石に興味がある。面白いに決まってるじゃん……!
そういうわけで「誕生日プレゼントとしていただく」という儀式を経由して「感想を書く」という使命も生まれたこともあり、楽しんで聞かせていただいたのだが、最初に出てきたのは「子安武人はやっぱり声が良いな」だった。
自分でも「何を当たり前のことを」と思うのだが、この「new flavor」の子安武人はいずれの楽曲においても「子安武人!」という圧倒的な個性を見せてくれる。どこからどう聞いても「子安武人」という存在を意識せざるを得ないほど圧倒的な子安武人なのだ。
「アーティスト・子安武人」ってここまで個性爆発なのかと思わされるが、凄いのはどの楽曲でも異なる顔を見せてくれることだ。
今回のミニアルバムは全部で六曲入っているのだが、六曲とも違う子安武人が入っている。
「タンブルウィード −Take It Slow−」は脱力しながらも音楽を楽しんでいる子安武人だし、バラードである「永久の月より」は自分の音楽に浸らせてくれる子安武人で楽しませてくれる。
まさしく「new flavor」という表題通りだし、言葉が持つ意味や重みを適切に拾って歌い上げている点も素晴らしい。「子安武人といえばZAZEL」と弄り倒していた自分を恥じたくなるようなアルバムだったので、聴けてよかった。
あと子安光樹は結構いい歌詞を書くな……。


プリズムの煌めきを広めるためによろしくお願いします。