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動かして楽しいぞ。『ゼンレスゾーンゼロ』のファーストインプレッション

7月5日に『プリパラ』が生誕10周年を迎えた。それは私が『プリパラ』と出会ってから10年ということを意味する。
『プリパラ』『アイドルタイムプリパラ』は本当に素晴らしい作品だった。年末に東京に行くようになったのも『プリパラ』が毎年クリスマスライブを開催するようになったからだし(現在はシリーズ合同ライブ)、なぜかライブをやるたびに新衣装か新曲が増えていく事で喜びと驚き、そして「何をやるか分からなさ」を与え続けてくれた。
舞台もあった。男子プリパラのオンリーイベントもあった。
今夏には主役ユニットであるそらみスマイル初の単独イベントも予定されているし、10周年を記念した展示会「大プリパラ展」は全国行脚開催で、10年という年月の積み重ねが新しい世界を作ってくれていることに、プリティーリズムから長年シリーズを追いかけ続けている身としては上を見てないと涙がこぼれてしまいそうになるのだが、そんな7月5日の前日となる7月4日にmiHoYoが『ゼンレスゾーンゼロ』をリリースした。
『ゼンレスゾーンゼロ』といえば声優アイドルの芹澤優がメインキャラクターの一人を担当している作品なのだが、プリズムエリートである私からすれば芹澤優といえば、『プリティーリズム・レインボーライブ』の福原あんか、『プリパラ』の南みれぃか、『キラッとプリ☆チャン』の赤城あんななので、「『ゼンレスゾーンゼロ』のリリースが『プリパラ』の周年日前日」と聞いた時から「やらなきゃいけないなぁ」という気はしていた。
なのでプレイした。
10日ぐらいずっとプレイしていたので、今から『ゼンレスゾーンゼロ』の話をしたい。

まず気がつくのは「レスポンスの良さ」である。
レスポンスとは、つまり「あるボタンを入力した後、それが画面上のキャラクターのアクションへ反映されるまで」のことなのだが、『ゼンレスゾーンゼロ』はこのレスポンスが素晴らしい。攻撃ボタンを押せば即座に攻撃が行われ、スキルを使用すればすぐにスキルが発動し、敵の攻撃が来るタイミングで回避ボタンを入力すれば簡単に回避することが出来る。
レスポンスが良いことは「自分の操作が反映されている=画面内で行われている事は自分の操作によってもたらされたものである」ということが分かりやすくなることで、その明瞭さによって敵の攻撃をいなし、囲い込んでくる敵を蹴散らし、強敵を撃破した時の気持ちよさがダイレクトに伝わってくる。
後述する『ゼンレスゾーンゼロ』の重要アクションである「キャラクターチェンジの気持ちよさ」もこのレスポンスの良さに寄ってもたらされている部分が大きい。
本作におけるキャラクターチェンジは「ジャストガード」でも「ジャスト回避」でもあり、相手の攻撃に合わせてキャラクターチェンジをすると相手の攻撃を弾きながらキャラクターチェンジを行ってくれる。
多くの場合はこのキャラクターチェンジ時に攻撃を行うので、相手の動きを見ながらキャラクターチェンジを決めていく事がとにかく楽しい。
適当操作でも派手なアクションを行えるので、そうしたレスポンスの良いアクションを求めているのなら『ゼンレスゾーンゼロ』はその期待に答えるものだろう。
キャラクター達も一人一人に独自のアクションが割り振られているため、自分好みのアクションのキャラクターがいればそれを中心に考えていけばいい。幸か不幸か、「ボンプ」というチーム単位で設定できるお供的な存在がおり、このボンプの中には「特定陣営のキャラを二人以上編成すると強力な効果を発揮する」というものも多いので、色々試してみると面白いかもしれない。

ただ育成周りは正直なところ「いつものmiHoYo」といった印象である。
「レベルを上げる。上限解放用の素材を集める。上限解放する」「スキルを解放する。スキルレベル上げ用の素材を集める。スキルレベルを上げる」といった流れは『原神』や『崩壊スターレイル』と何も変わらない。
強いて言うなら「それらの素材を回収出来る場所が一箇所に集約されていること」や「ドロップ数を出現する敵の多さで調整できる」辺りは本作ならではの要素であるが、プレイしている感覚としては「いつものやつ」である。
『原神』における聖遺物や『崩壊スターレイル』における遺物に該当する「ドライブディスク」周りも変更はなく、本気でやり込む人間にとってはドライブディスク掘りは永遠のエンドコンテンツとして君臨し続けることになるだろう。
最後にストーリーについてだが、第二章までクリアした身としては「可もなく不可もなく」か「保留」と言った印象である。
なぜなら第二章までを見る限りでは内容は概ね「各陣営の紹介」に留まっており、『原神』における「妹(兄)を探す」や『崩壊スターレイル』における「開拓」などの縦軸の物語が「あるにはあるが、本格的な動きを見せていない」という状態だからだ。
本作のキャラクター達を紹介するのは大切なことだし、一つの街を舞台にした作品なので「顔見知り」程度になってもらうのは大切なことだが、パンチが少し弱い。
現在実装されている第三章までクリアすれば印象が変わるかもしれない。少しづつだが進めていきたい。

なお私個人としては「スマートフォンでやるな。PCかPS5でやれ」というスタンスなので、本稿は全てPCないしPS5で行った知見を下に執筆している。スマートフォンではガッツリプレイしているわけではないので知らない。


プリズムの煌めきを広めるためによろしくお願いします。