2023年に私の心に差していったキャラクター達

私にとって2023年は「自分自身に驚かされる事が多い一年」だった。
川田将雅騎手とリバティアイランドの活躍を見るために競馬を夢中で見ていた事もそうだし、『ポールプリンセス!!』が思いのほか深く突き刺さっていて、映画館に何度も通っていたのもそうだ。
「あ、自分が思っているよりも10倍ぐらいは好きになっているのでは?」という事実に気づく。
そういう事が本当に多い一年だった。「好きだな!」と思ったキャラも大体そんな感じで、後から「もしかしたら好きかもしれない」という事実に気づくたびに自分で自分の事がよく分からなくなった。
でも新しいものに出会えるのは楽しいし、面白い。そうやって自分の世界に新しい何かが差していく事に生きる喜びがあると思うのだ。
そんなわけで。
この記事では「今年自分でも予想外の刺さり方をしたキャラクター」について書いていきたい。そしてそれを持って「2023年のまとめ」ということにさせていただく。

ドゥラメンテ(ウマ娘)

ジャングルポケットやネオユニヴァースの参戦決定や凱旋門賞の実装に驚かされる事が多かった『ウマ娘プリティーダービー』だが、個人的に一番驚いたのはドゥラメンテの存在だった。
キタサンブラックを主役とした『ウマ娘プリティーダービー 3rd season』の第一話で颯爽と登場したドゥラメンテは、強い意思を感じさせる切れ長の瞳を持つ美人で好みであった。ド好みであった。

ドゥラメンテ

そんな見た目にストイックな性格、それでいてレースでは闘志を漲らせ、キタサンブラックを超えていく強さも持っている。
元々ドゥラメンテ自体が私が好きなキングカメハメハの子供で、タイトルホルダーやリバティアイランド、スターズオンアースにドゥレッツァなどの親でもあるということで興味がある競走馬であったが、『ウマ娘』に参戦したドゥラメンテはちょっと自分でもどうかと思うぐらい好きすぎた。アクスタも買ったし、先日開始したマスターズチャレンジで見た彼女を見てますます欲しくなった。強すぎるだろ、ドゥラメンテ。

雪衣(崩壊スターレイル)

「好みのキャラを好きな声優が演じていたら最強なのでは」という体験は何度味わっても良い。
『崩壊スターレイル』の雪衣は今年一番それを堪能させてくれた。
雪衣は何というか設定が過積載気味なキャラクターだ。
司法機関の裁判官だし、「肉体を失っているため精神のみ機械に移植されている」という設定通り機械の体の持ち主だし、戦闘不能時の台詞を見る限り姉キャラでもある。声優が河瀬茉希。パワーを感じる。

これで性能面では「うーん」ならまだ良かった。
『崩壊スターレイル』は四人でチームを組む関係上、全員に役割が求められるので、余計な置物を差し込む余裕なんて存在しないので「たまに使う」で済んだのだが、装備品の厳選さえしっかりすれば能力はあるので……。
どうなるかというとひたすら使っている。厳選が終わっていないのでまだ使いこなしている訳では無いが、それでも十分すぎる性能を発揮して暴れ回っている。
至福の体験すぎて何の文句もない。強いて言うなら引くまでにルァン・メェイを引いたことだが、あっちもあっちでいいキャラをしているので良かった。
ありがとうmiHoYo。大西沙織の声をした倫理観を弁えた上で無視するマッドサイエンティストとか良いキャラですね。

星北ヒナノ(ポールプリンセス!!)

自分自身でも「まさか自分がこっちを好きになるとは」と思ったのは『ポールプリンセス!!』の星北ヒナノだった。
私は主人公を好きになることがあまりない人間で、どちらかと言えばライバルキャラに惹かれる事が多い。もっと言えば自分の理想とやり方に誇りを持つキャラが好きなのだ。
なので『プリパラ』だと紫京院ひびき様が一番好きだし、『ワッチャプリマジ!』では甘瓜みるきが好き。『ウマ娘』でもシリウスシンボリとかメジロラモーヌとかは好みで、『ポールプリンセス!!』でもユカリ様になるのかなーと思っていた。
でも蓋を開けてみたら星北ヒナノだった。

星北ヒナノ

「記念にグッズがほしくなってきた」と思った時に「ヒナノが欲しい」とすぐに出てくる程度には星北ヒナノを気に入っていて、自分でも「まさかヒナノとは」と驚いている。やはり劇場版の「今度こそ手放さない」という意思の強さが響いたのだろうか。ポールダンスショーのパフォーマンスが一緒に盛り上がれるものだった事が効いているのだろうか。全然分からないのだが、一つだけ言えるのは星北ヒナノは「土屋李央、こういう透明な欠片のような感情を拾えるタイプだったか……」という感動を与えてくれ他キャラクターだったということ。もう公開劇場は少ないのだが、見れる人は是非見ておいてほしい。

その他で刺さっていたもの

キャラクターというよりはキャラクター達なのだが、『ウマ娘プリティーダービー ROAD TO THE TOP』第4話の最終直線が好きだった。特にオペラオーの瞳孔に赤い光が宿る辺りからナリタトップロードがゴール板を通過する辺りまでの辺り。
ナリタトップロードとラピットビルダーとテイエムオペラオーの壮絶な叩き合いになっていて、「こういう動き重視の作画も許容できるコンテンツなんだ」という事が改めて示されたというか。これは何回か見てるのだが、今見ても凄い。

ジャングルポケット主役の『新時代の扉』は来年公開。楽しみにしている。

あとは上ではネタバレになりそうなので書かなかったが、『原神』のフリーナとカーヴェも良かった。
フリーナは水瀬いのりの演技も込みなのだが、まさかこういう形でヒロインとしての格を上げてくるとは。ヌヴィレットやシグウィンも良く、演出面で優遇されていた気がしている。
カーヴェはなんていうか「理屈では損だと分かっていても、心がそれを認めない」という人間らしい人間というキャラクターで嫌いになる理由がなかった。
「理屈屋のアルハイゼンと相性が悪いな」とは思うのだが、だからこそアルハイゼンが気にしてるのも分かる。放っておくと多分死ぬタイプだ、カーヴェ。

あとは『ウルトラマンブレーザー』が面白かったり、『ダンジョン&ドラゴンズ アウトローたちの誇り』で滅茶苦茶なことをやるプレイヤー達に苦労するGMの影を見て面白がったりしていたが、思い浮かぶ突き刺さったものは以上が全て。来年以降も曲がり角から飛び出してきた何かに脇腹を刺されるかのような面白い何かに出会えたらいいな!という希望を懐きながら、残りわずかとなった2023年を過ごしたい。

まあ来年はプリティーシリーズの新作が来るので、それに刺されることだけは確定しているのだが。

プリズムの煌めきを広めるためによろしくお願いします。