見出し画像

『ポールプリンセス!!』のイベントで「歌✕ポールダンス」にコンテンツライブの面白さを噛み締めた

4月2日にWEBアニメ『ポールプリンセス!!』の初イベント「」が開催されました。
主役を努めた土屋李央を筆頭に、ポールダンスアニメが制作されたメインキャスト七人が全員集合。
ライバルチームだった南條愛乃や早見沙織、日高里菜辺りは仕事が忙しいのに、よく出演してくれたなぁと、これを書いている今も思うばかりなんですが、内容としても「ガヤ収録あり」「最終話の生アフレコあり」「振り返りトークあり」で充実していまして。
「この声優、こういう風に演じてたのか」とか「楽曲収録の際に、そんなところに重心を置いていたんですね」とか気づく事が多く、歌を受けて制作されたポールダンスアニメを自分でも見て、「自分はどう感じたのか」とか語ってくれていたのは良かったですね。
総合的に見て、一人一人の役者についての理解が深まり、作品により深く潜るための(題材的にはより高く、かな)イベントとしてとても良かったんですが、一番良かったのは言うまでもなく「ライブ」です。

昨今のコンテンツのライブは「キャラクターを担当する声優がアニメと同じパフォーマンスを行う」が主流となっております。
『ラブライブ!』シリーズはその代表格で、μ’sの成功以降後続する作品はすべて「声優がライブ公演でアニメと同じパフォーマンスをしている」を基本としたライブ演出となっております。
でも『ポールプリンセス!!』はそういう「今の主流のライブ演出」は難しいんですよね。ポールダンスが題材だから。
声優に「ポールダンスしながら歌ってください」って無茶ぶりにも程があるし、他の仕事もあって忙しい声優もいる。
そうした事情も汲んだ上で、どうやってコンテンツライブに求められる「この作品だから見られるもの」を出してくるのかなと思っていたんですが、「声優は歌に専念してもらい、ポールダンス部分はポールダンサーを呼んで実際にやってもらう」という分業制で、『ポールプリンセス!!』でしか見られないものを見せてくれました。
またポールダンサーから声優へ、声優からポールダンサーへの小道具の受け渡しなどが発生することで「二人で一人のキャラクターのパフォーマンスを作り上げている」という点に注目させた点も重要ですね。
またそうしたアプローチがされているからこそ、南條愛乃みたいに小道具の受け渡しをしない事で「ステージ上に同じキャラが二人いる」という解釈を押し出し、「ラスボス候補の貫禄」を出しているのも良かったと思います。
コンテンツライブの演出って「作品のファンを楽しませられるなら何でもOK」だと思うので、そういうものをしっかりと見せてくれた『ポールプリンセス!!』はイベント面からも「ここから先を目指したい」という意思が感じられ、「次のイベント」が見たくなりました。
(ただ配信で見てると声優とポールダンサーを映す比率が8:2ぐらいになってたので、せめて7:3にしてほしかったですね。ポールダンスと歌を同時に見れるのはこの作品にしかないものなのに、配信だとそこを声優中心にしてしまったのはもったいない。気持ちはわかるんですけどね)。
『ポールプリンセス!!』は今冬に映画もありますからね。
それが終わった頃にでも是非イベントを。
よろしくお願いします。

ちなみに一番良かったのは何だかんだで土屋李央の「Wish upon a polestar」ですね。
同じイベントで最終話でこれを見た直後に歌が聞けるのは最高でしたね。





プリズムの煌めきを広めるためによろしくお願いします。