可愛さにいつも負けるフライングタイガーと鍋敷き(私の暮らしを彩るもの#40)
昔、ひとにあげたものを、今度は自分がもらった。
フライングタイガーのこの鍋敷きは「かわいい」のかたまりだ。
色と言い、このコロンとした感じと言い、とにかくかわいい。
フライングタイガーは限られた地区にしかないので、買いたくても買えなくてもやもやしていたお店。
高校を卒業したときに母とふたり旅をし、当時渋谷にあったフライングタイガーに行った。
そのときに実家用に買って、贈り物用にいくつか買い足した。
でも、自分用は持っていなかった。
正直、フライングタイガーは店にあるもの全部好みで、何でも欲しくなっちゃうのでこまる。
私はこういう文章を書くように、「必要なもの」かつ「好きなもの」と暮らすと決めた。
必要なもので好きなものは難しいように見えて、見つかると案外さくっと買ってしまう。
「これだ!」と。
しかし好きだけど本当に必要かどうかというものにはかなり悩む。
そういうものは自分では買わないが、人にあげるようにしている。
それで満足。
いや、でも、
フライングタイガーに行くと絶対使いきれないメモ帳とか、カラフルなウクレレとか、おもちゃの楽器とか、油断すると買ってしまいそうになる。
おもちゃはまだいいとして、鍋敷きは結構微妙なラインだ。
確かに鍋料理はよく作る。オーブンで使うグリルパンとも合う。
でも今までタオルを敷いていたし、そうするとそのタオルで最後机も拭けるから便利だなんて思っていた。
そうやってうじうじしていたら、なぜか北海道に住んでいる母からこの鍋敷きが送られてきたのである。
まさかのサプライズにびっくりした。
やっぱり何度見ても可愛い。
そして考えさせられた。
やっぱり好きなもので生活にちょっとでも彩りが加えられるなら思い切って買おうと思った。
別に無機質な部屋に住みたいわけではなく、暮らしが豊かで楽しく幸せなものになりたいからモノを選んでいる。
最近、必要最低限のものは揃ってきたので、たまに遊んでみるのが良いのかもしれない。