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VOXのアンプを改造して外でもセッションを(#私の暮らしを彩るもの#37)

大学時代は音楽にすべてを捧げていた。
全てを捧げ始めたころ、ベースとしてバンドに加入することになった。
その直後、コロナ禍がやってきた。

プロアマ問わず、音楽家はのびのびと演奏できる場がなくて困っていただろう。
私たちも同様に、音を出したくて仕方が無かった。

初夏、外出が一応できるようになったころ、「外セッション」を毎週するようになった。
文字通り、広ーい公演みたいなところで集まって曲をただやる。楽器で遊ぶ。
意味があるのかないのか置いておいて、とにかく楽しかった。
その時間が大好きだった。

その時に使っていたのがこのアンプ。
・バッテリーで動いて
・そこそこ音出て
・自転車の籠に入るアンプ
という厳しい条件をクリアしたものだ。

元々これはバッテリーで動くものではない。
こういうのに詳しい兄貴に改造してもらって、モバイルバッテリーで動くようになった。
最初、別のメンバーが作ってもらっていて、「わたしも!」とお願いした。
ちなみにアンプは中古で買った。


ドラムの音に負けない音量。
ギター用なので低音はちょっと物足りないが、音は出る。

ベースをかついで、折りたたみチャリの籠にアンプを入れて、毎週通った。
青空の下で音楽をやるのはとても楽しく、初夏からはじまり、枯葉まみれになる時期まで、その年は外セッションをしていた。
しかし通っても通っても全然セッションの力はつかなかった。
その悔しさから後日プロの先生にベースを習うようになった。
今ならもっと楽しめると思う。


その外セッションシーズンが終わった後は、出番が少なくなった。
別の小型アンプ(電源がいるけれど)を買ったから。
スタジオで練習できるようになったから。

勿体ないので、最近は鍵盤ハーモニカの音をこれでいじって遊んでいる。
ケンハモを極めると今度はエフェクターに手を出したくなるのだが、それは沼な気がしてまだやっていない。
その気分をこれで味わっている。
遊び道具としてとても優秀だ。


最近になって、また外でやったら楽しいんじゃないかという話が出ている。
そういうとき、こういう強い味方がいるから「いけます!」と即答できる。
これからもお世話になります。

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