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てぃくる 737 タイミングがずれてる
「いい感じに完熟した」
「なんか、かさかさに乾いて生気を失ってる気がするけど?」
「いや、これで準備万端。緑のうちは未熟なんだ」
「ふうん。で?」
「あとは風でちぎれて飛べば、あちこちにタネをばらまける」
「芽ぇ出るの? もう、冬だよ?」
「あ……」
「……」
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耐寒性の高い亜熱帯産の樹木は、関西でも庭木や街路樹として使われているのを見るようになりました。
アメリカデイゴ、ジャカランダ、そしてこのシマトネリコもそうですね。日本に自生しているトネリコ(タモ)の仲間は落葉樹が多いんですが、シマトネリコは常緑樹。丈夫で比較的寒さにも強いので、あちこちで見かけるようになりました。
花も咲き、種子もちゃんと実りますが……熟す時期が晩秋から初冬になりますね。年中暖かい原産地ではいつ芽を出してもいいんでしょうけど、寒冷地では暖かくなるまで寝ているしかありません。
もっともトネリコの仲間は種子の休眠が結構深く、播いてもすぐには芽が出ないものばかりです。シマトネリコもそうなのでしょう。植えられている木の周りにばんばん芽生えが出てくるので、タイミングがズレているとは言えないかもしれません。
(2020-12-02)
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