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てぃくる 444 針のいろいろ

針小棒大と書けずに
新章膨大と書いたら
 まず序章を書いてからにしろと言われた

金針菜はおいしいが
謹慎しなさいはおいしくない
 不謹慎な俺は最初から食えたもんじゃないが

棒ほど願って針ほど叶うならまだましで
針ほど願っただけなのに棒で滅多打ちだ
 お上に願うこと自体が無意味なんだろう

針のむしろに座らされるのは嫌だが
針飲む資料にされるのはもっと嫌だ
 針なんざ飲まなくても俺の胃は穴だらけだよ

お針子はすでに絶滅寸前だが
お新香も先行き芳しくない
 一人気を吐いているのはじゃがりこか

時計の針を見なさいと怒られていた頃が懐かしい
老眼で手元の時計の針が見えないんだ
 時計の針が引退する前に俺が引退しそうだよ

供養する針が集まらなくなって
豆腐が寂しそうにしている
 針しょうがを乗せて食ってやるから待ってろ

ツボに針を打ってもらったが
骨董の壺だったので割れた
 俺はすっきりしたが誰かが頭を抱えている

注射針は苦手だが
駐車禁止だとばり威張るポリには殺意を感じる
 殺意はそのうち尿意に変わるから心配無用

『ラクダを針穴に通す』は困難なことのたとえだが
ラクダが通れるでかい針穴を作ればいい
 現実には穴や抜け道がいっぱいあるってことさ

針山を登らされるのは地獄の責め苦だが
山を登る針鼠を見るとすごく和む
 山に針を持っていっても役に立たんけどな

(ブタナの冠毛)


針に対して真っ直ぐというイメージを持つ奴が多い
じゃあ釣り針は? ホッチキスの針は?
 そうやって何にでもちくちくやらかす俺は?


胸に杭を打たれてついとなる虫の
 中に本家のドラキュラがいない

(2018-07-27)

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