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てぃくる 430 昼の提灯

「昼に提灯ちょうちん下げても、意味ないよな」
「そうかな? 昼行灯ひるあんどんとは違うと思うけど」

「中に火が点いてても、誰も気付かんだろ?」
「行灯はな。提灯は違う」

「そうかあ?」
「灯っていてもいなくても、祭りの近いことは分かるからな」

(ウキツリボク)


 梅雨はざまの青空のもと。
 刻一刻近付く盛夏を先取りして、派手な提灯がぶら下がり始めました。


昼を焚く漁火いさりびごと浮釣木

(2018-06-27)

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