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徘徊するその先には⑥懐かしい面子に胸熱だったWRC1節目編

WRCに出場するのは4年ぶりだ。

道場が四ツ谷だった時代のチャンピオンズリーグにはほぼ毎回参戦していたが、巣鴨に移転してWRCに改められてからは、数えるほどしか参加していない。

連盟のwebサイトを確認してみたら、第5期と第6期に参戦していた。第5期はいきなり国士放銃してから負けまくり、僅か2節で途中敗退。第6期は完走しているが、-26.6と全く奮わない成績。これではヤル気を無くして行かなるのも止むを得ないw

今回エントリーしたのは、後期は女流リーグが無いので、少し手持無沙汰になるからである。どうせ勝てないから、練習だと思って気楽な気分で参加することにした。

WRCは18時からの開催だ。17時半に巣鴨駅に降り立つと、既に夜の匂いがしている。日が落ちるのが早くなったと思う。薄暗い中で看板の照明が煌々とする商店街を進み、雀荘に向かうのは、夜遊びなんて久しくしていない真面目な主婦の私にとって、それだけでワクワクしてしまう経験だ。

歩きながらふと、チャンピオンズリーグ、好きだったなぁと懐かしい思いに囚われる。

チャンピオンズリーグはWRCの前身だ。タイトル戦として扱われているものの、グレードは最も低いG3。優勝しても各種シード権は翌年限りであるし、タイトルホルダーと名乗るには微妙過ぎる、そんなポジションの公式戦だった。

地味なタイトル戦なので、参加しているのは競技麻雀を愛する真面目な連盟員ばかりだった。Aリーガーも底辺リーガーもベテランも新人も、その小さな戦いの場所に、和やかな雰囲気で集まっていた。

人数が足りなければ、運営も選手として参加していた。彼らはタイマーを傍らに対局し、トラブルで呼ばれれば「ちょっと待って」と立ち上がって行ってしまったりする。そういう時は残されたもの同士で何となく笑いあったりと、真剣勝負の場だけれどゆるい雰囲気があって、連盟っていいな、と暖かい気持ちになれた。

そんな時代から、随分と時が経ったなぁと思う。12期ということは、6年か。

新しい人達も随分増えたし、参加する面子、入れ替わっちゃったかな……と少し不安に思いながら会場に入ると……。

いた……!

チャンリー時代の常連が、けっこういる!会場の4分の1くらいいる!

そっかぁ、みんなまだ、変わらずに麻雀が好きなんだ……。

時代は変わる、システムも変わる。去る人もいるし、来る人もいる。

でも、変わらない人もいる。

そういう人は何かもう、存在だけでエモい。そこにいてくれるだけで、ひたすら尊いものなのだ。

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1回戦

役無しでドラのカン七マン待ちで無邪気リーチをかけてみたら、下家が私の現物の一マンで国士をテンパイ。上家が放銃してしまうという、序盤からの大激震。

東ラスくらいの親番で、私はドラヘッドの以下のテンパイ。ピンズが良い待ちに見えたので、ど真ん中カンチャンだけど即リーチを打つ。上家が6ピン打ってくれ、何と裏3で18000。一気に点棒に余裕が出る。

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しかし、南入してから対面が絶好調になってツモりまくられ、3着目に(涙)

時間打ち切りで最後の局となったオーラス親番。満貫ツモれば逆転2着という条件下で、こんな牌姿になった。

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え゛、何を切ったらいいの??(汗)

見える手役は、三色、イーペーコー、七対子あたり。ちなみに3ピンは2枚くらい切れているが、ピンズの下待ちになればアガれそうな雰囲気。

今、改めて検討すると、3ソーかなと思う。ダマテンで親マンテンパイ組める上、七対子の目も捨てていない。ソーズで2面子という構成にしていくのも可能だ。

しかしこの時の私は8ピンを切ってしまった。下手くそな一打である。実際は正しく打ってもあがれない運命だったのだが、ちゃんとその場で正解を見付けられるようにしよう。

3着 -8.9ポイント。

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2回戦

チャンリー時代からの常連、Sさんと同卓だった。

Sさんには今まで、さんざん辛酸を舐めさせられている。チャンリーぐらいでしか同卓したことないのに、四暗刻単騎を2回もSさんに打ってるってヤバくない?多分Sさん、私と相性良いと思ってるww

そしてSさんはやっぱり、強かった!

役ドラドラの3900を2回あがって好調な東場だったのに、段々と苦しくなってしまう私。

でもそんな中、チャンス手が来る。

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底辺リーガーなので良く三色を見落とすのだがw、きっちり三色を意識したイーシャンテンを作り上げる。ここはもう、5ソー引かせて~♡♡と思ったのが残念ながら4ソー引き。それでも打点は十分なので、リーチを打ち、四マン引いて2000・4000をツモあがった。

2着 +12.7ポイント

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3回戦

Fさんと同卓だった。今、公式戦では奮わない様子だが、けっこう早くにBリーグまで行っていて「あいつ、強い…」と噂されていた後輩くんである。

そしてやはり強かった。南入して、小さいながらも連荘して点棒を増やしていくFさんがドラ色のマンズの仕掛け。私は配牌で南アンコでピンズがゴロゴロあったが、Fさんにドラ周辺は切れず、五七のカンチャンを抱え込んで打っていた。そこで僥倖の六マン引きでテンパイ。ピンズがフリテンになってないのを確認してから、4-7・5-8ピンの4面張でリーチ!

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慎重に打ちまわして辿り着いた好形テンパイって、絶対に強いと思う♡

Fさんから出なかったが、上家が一発で掴んだ8ピンが放たれて、リーチ一発南ドラで8000点のアガリを物にした。

2着 +9.8ポイント

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4回戦

やはり自戦記はまとめて書くものではない。

ここでもチャンリー時代の常連と同卓した気がするのだが、1日目と2日目がごっちゃになって、誰だったか思い出せない。

多分、O君だと思う。そしてやっぱり強かったなぁという記憶があるが、あまりにも朧げなので言葉を濁しておくことにする。

とにかく強い人がいたので、この半荘、トップは厳しいと思った。
今日は322と来て、10ポイントぐらい浮いている。出来ればプラスで帰りたい……!と強い思いに応えるように、ようやくテンパイが先制で取れる。

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三色にならなくて残念だねテンパイだが、六九マンが良さそうな雰囲気だったのでリーチ。一発で九マンを出アガリし、3900点を加点。

2着には届かないが、2万点半ばの3着でフィニッシュなら上等!

3着 -9.2ポイント

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第12期WRC1節目 +4.4ポイント

異様に楽しい。全く緊張せず、ラフに打てていると思う。手が入っている割には成績がイマイチだが、底辺リーガーですからね……。とりあえず、5節目まで完走出来ればそれで良し!と思っている。

今回は懐かしい面々のことばかり語ってしまったが、新しい方々と麻雀するのも楽しい。「麻雀が好き」という気持ちが凄く伝わってきて、素敵だなと思う子が何人もいる。

良いこともあれば辛いこともある麻雀界だけど、どうかその気持ち、ずっと持っていて欲しいと思う。そして数10年後に、誰かの胸を熱くさせる存在になってくれますように。

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