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2024/06/06 B面


《若干暗い話をしています》




・17回目の誕生日を迎えた。10代も佳境に入る年齢だが、正直なところまだ17年しか生きていないのか、という方向の意外性が大きくさして感動がない。ちなみに今日でヘリの免許が取れるようになるらしい。この前教えてもらった。

・我ながら良くこの年齢まで生きたなと思っている。主に自律神経やら精神において完全健康体とは言えないものの、幸運なことだ。

・少し前までの私にとって、生きていることは死に損ない続けていることだった。今でもきっと心のどこかでそう思っている私がいるのも事実だろう。しかし時間をかけて確実に私は変化して、最近は日常を純粋に楽しめる日が増えてきた。少なくとも、死を選ぶことを他の全ての選択肢を凌駕する自らの万能の救いだと盲信することはもう無い。今が暖かい季節だからというだけだろ、と頭の中で冷ややかな声が聞こえるが、例えそうであったとしても私は今の私が楽しい。そして今感じていることをもとに少しは冬も上手く過ごせるようになっていくと信じている。駄目だったらその時にまた苦しむつもりだ。のたうち回りながら気温で脳みそを沸かして生きているのが私なので。

・16歳の1年間はとにかくずっと苦しかったこと以外はあまり記憶に残っていない。酷い精神の不調を引きずった結果、中学から通っている学校を1年留年することにもなった。4年間居続けた、大切な人がたくさん出来た学年での卒業が叶わなくなって、記憶にある限りで初めて大声を上げて1人で泣いた。いつだって私の人生は私の手をすり抜けて壊されていくことに絶望して。

・でも、このアカウントを動かし始めたのも16歳の間だ。気まぐれで始めた投稿はいつしか趣味になり、私の営む生活のパーツとなった。自分の文章から思わぬところで本当に貴重で心地良い縁にも恵まれた。
そして、あらゆる他者から望む形に歪められ、願望に沿って動く人形として生かされていた人生も心身も空っぽの子どもが、唯一手元に残った粗末な力こそが自分を生かし、長く求め続けた自分の絶対の味方はこの手で綴る文章であることに気がついた。それだけで16歳の私は充分役目を果たしたといえるだろう。

・目が覚めたら17歳の私が生き始める。いつか空っぽを満たすための日々がまだまだ続く。

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