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短歌 エッセイ 七夕生まれの君を言祝ぐ


ある方のお誕生日に短歌八首詠んで贈りました Tさん お元気ですか?もう秋ですね


七夕に 生まれし君を 言祝ぎぬ

僥めていたの この邂逅を

しちせきに うまれしきみを ことほぎぬ

もとめていたの このかいこうを


五節句の一つ 七夕(しちせき たなばた)に お生まれになったTさん

お誕生日のお祝いにと 眞心込めて 八首詠みました

シリコンバレーに転職したウイリアムに続き 私なりに装丁しました

Mデパートと私のワンダーランドの文房具店を行ったり来たりして

この時既に猛暑でしたので 地下までおりて何度往復したでしょう

私の横に 静かに座ったTさん

私もTさんを見て静かに会釈しました

私を見つめて 「これ使って下さい」と高級万年筆を私の前にそっと置く


「先週も両親、親友にと お花とお菓子頂いてるので お気持ちだけ」と

 婉曲にお断りするが尚も 受け取って下さいと言う

本当にお気持ちだけで嬉しいですから、高価過ぎて受けとれませんと言った

この万年筆は 瑞さんにと思って。。。

えー? また買ってきたのですかー?(心の声です)

私は普段 短歌は和紙の便箋に 筆ペンで書きます
(100均です プチプラ生活ですから)

私が使い古してる愛用のiPadを見て 

「瑞さんに 最新のワープロをプレゼントしたい」と

えー! 今度は最新ワープロですかー?困ります(心の声から 叫びに)

と言い出して 固く辞退しました (お断りするのに必死 ‼︎ )

私は離婚してからPCはなく iPadで事足りてるのでこれで充分なの


Tさん 父親違いの見た事のないお姉さんを探していました

Tさん6歳の時 お母さんが亡くなったとのこと 

死因は。。。  絶句する私

お父さんが再婚して 継母と実の父親から ネグレクト

異母妹だけを可愛がる 両親

小学生か中学生のTさんが 必死で新聞配達して得た収入さえも

取り上げる実の父親

両親の不満が溜まると 殴る蹴るの暴力を日常的にされていたと

壮絶な虐待のことを 切々と私に吐露する


僕 天涯孤独なんです


生まれ育った町を出て 遠くのこの地に何故きたのか

実の父親とも継母とも 絶縁しました

6歳から お母さんの遺骨を守り 孤独だったTさん

ご自宅に お母さんのご遺骨があるとのこと

言葉が出ない私

1日の食費は500円  月に15000円。。。

あったことのないお姉さんに さぞや会いたいだろう

私に 戸籍謄本や重要書類まで見せる

最後は探偵に頼むしかないのかな。。。と呟く

私は知り得る限りの情報をTさんに伝えた 探偵も怪しい所多いから

それは最後の手段として と

Tさんのお母さんは 最後まで Tさんのお姉さん(娘)を思っていたと

ただ それだけを伝えたいと

私も その複雑な相談に 安易なことは言えない

私もその時は 天涯孤独状態だったから

彼は 何年もの年月 孤独だったのだろう。。。

その孤独を埋めるように あの膨大な読書をしていたの?

フランス語 アラビア語 中国語を勉強して 何を目指しているの?

義務教育もまともに学べなかった その空白を埋めているの?

友達に無心されて貸してしまった

その友達は 行方不明に

ある日 スタッフさんが「今日Tさん、発熱で休むと連絡があり

瑞さんに伝えて下さいと言ってました」

給付金も辞退し 衣食住より 教養にかなりのお金を費やしていたと思われる


私の誕生日の二日前 大きな袋を持って来たTさん

「もうすぐ瑞さんの誕生日ですね、僕の誕生日に あんなにも心 思いが

 詰まった短歌を頂いて 嬉しかったです 飾って毎日見ています」と言って

 大きな紙袋の中には 金色のリボンが飾られた 大きな箱が入っていた

 紙袋で すぐにわかった ここの陶磁器高級なのに。。。

 一日500円の食費でやりくりしているTさん

 お断りするのは かえって失礼になると思い 立ち上がって深く一礼して

 受け取った

 ありがとうございます、一生大切に大事にしますね、嬉しいです

 お互い 孤独を抱え 駅のベンチでお話ししましたね

 文学 絵画 芸術全般

 フランス語も教えてくれたTさん

 ご自分の書棚を写し 描かれた絵画も写真におさめて AirDropしてくれた

 写真撮影した時間を見たら 10時過ぎだった

 もう私は あのルームに行くことはないけれど

 私は あのルームで知り合った青年二人と 青春againした

 どちらとも 文学で盛り上がり楽しかったなぁ

 また三人で 文学のお話ができたら なんて素敵な時間になるでしょう

 ノルウェーの森には 文学青年が二人もいた

 私の心の宝箱に また 煌めく思い出が増えた

 いつか生まれた町へ 移住すると言っていましたね

 自宅に帰ってあの箱を開けたら 素敵なティーカップと美しいお皿が

 心から ありがとうございます

 ティーカップも 思い出も 一生大切に大切にします

 駅のベンチでの語らい お姉さんが見つかることを

 心からお祈り申し上げております

 願いは叶いますよ

 必ず見つかると信じて 希望を持ち続けてね

 一期一会で居たいと言ったTさん

フランス語 想い出 輝きをありがとう

また 逢う日まで



本日も最後までお読みいただきありがとうございます

フォローして下さる方 スキ して下さる方

ありがとうございます とても嬉しく励みになります


何かの事情で 肉親と疎遠になってしまった方へ

いつか わかり合える日が来ることを衷心より祈っています

真実は 明らかになると信じて

太陽は 沈まない


今日も皆様がお幸せに過ごせますよう 心をこめてお祈りしています


※ 血は水よりも濃し ♡

※ 兄弟は他人の始まり













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