名画『モナ・リザ』に“神の子羊”と“天使の翼”を見た経緯と考察 #7
#7 さらなる人物
この時点で私は、『モナ・リザ』のモデルは、サライとリザの二人で決まりだと思っていました。しかし、そもそもなぜこの二人をこんな風に半分ずつ描かなければならないのか、その理由がわかりませんでした。ただそのとき、観者から見て正面に男性がいて、その左側に女性がいるという構図が妙に気になったのです。
そこで、レオナルドの描いた絵の中にそのような構図をもつ絵がないかネットで探したところ、『最後の晩餐』が私の目にとまりました(図19参照)。
この絵は、イエス