わたしのために
用意されている、ひなたの椅子
まるい背に花はふりそそぎ
──まだ、まあだ、だよ
見覚えのあるいくつもの骨が
しろく手招きをして
いつか行くのだろう私も
──ま、だ

木陰におもく脱ぎ棄てられた
靴に水はそそがれ
見ることもなく私も
数多の陰のひとつとして

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?