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ゲゲゲの鬼太郎、アトムから浮気させて、私を一生本気にさせた男(少年)

漫画大好きアニメ大好き③
水木しげる先生、言わずと知れた妖怪漫画の第一人者。たぶん、私が漫画家で一番、会いたかった人

少年漫画大好きの私は、やたら初期の漫画や漫画家に詳しいのだが、それでも漫画家も、芸能人と同じで通常、呼び捨てするよね。
でも、違うんだ。

水木先生と、水木しげる先生と、呼んでしまう。
(ちなみに先生と呼ぶのは、あと一人。それからなぜか「さん」付けしてる女性の漫画家もいる。知り合いでもないのに?なぜ?)

水木先生は、実は大正11年に生まれた。手塚治虫より六歳半年上。早生まれだから、学年は七つ上になる。天才手塚と違って、漫画家として認められるまでもかなり苦労した水木先生は、その波乱万丈な人生とは裏腹に93歳まで長生きした。


幼い頃より死を身近に感じ、命の代わりに左腕を失うほどの過酷な体験をし、貧困に苦しみ、そのたび鬼太郎に助けられた。
NHK朝ドラ「ゲゲゲの女房」に描かれたように、水木先生は太平洋戦争で南方に行っている。激戦地だ。そこで左手を失う程の体験をしたことは、水木先生自身が漫画に描いている。

私が鬼太郎と出逢ったのは、鬼太郎が初のアニメ(白黒)になった時だ。同時に鬼太郎の声優・野沢雅子のファンになる。言わずと知れた、ドラゴンボールの悟空だ。そうそう、野沢さんといえば、彼女の声を聞いて(オーディション)原作者が自らが選んだ役が三つある。
「ゲゲゲの鬼太郎」「銀河鉄道999」「ドラゴンボール」だ。(よ!先生方、お目が高い( ^^) _旦~~)

水木先生は、最初画家になりたかったそうだが、それだけでは食べて行けず「紙芝居」の絵を描くのを生業とし始める。そして、戦前の「ハカバキタロー」を描いてみないかと依頼を受ける。

実は、昭和8年「ハカバ キタロー」(墓場奇太郎)という紙芝居があった。当時「黄金バット」や「少年タイガー」といった作品同様、人気作品だった。

水木先生は紙芝居の元受けから依頼を受ける時に、「ハカバ キタロー」の作者に了解を取ったそうだ。(想定、昭和8年頃に25歳くらいの方だったらしいので、おそらく戦後、水木先生が鬼太郎を書き始めた昭和26年頃は、四十代だったと思われる。たぶん初アニメになった頃は、還暦を過ぎていたかもしれない)

さらに水木先生は「墓場の鬼太郎」と題名を変えて、「飴買い女房」という幽霊話をもとにして、鬼太郎を再構築した。紙芝居ではその後「空手鬼太郎」など鬼太郎シリーズをいくつか描いている。(アニメになる時「墓場」というのでは、と、「ゲゲゲの鬼太郎」となった。アニメで題名を変更された稀有の例であった)

そのうち紙芝居の仕事もへり、貸本屋時代がくる。さらに「テレビくん」で認められるまで、まだまだ時間が必要だった。

水木先生の代表作は「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」「河童の三平」と言われる。
「悪魔くん」がマガジンで連載され、次に連載されのが「墓場の鬼太郎」。
「河童の三平」はサンデーに連載された。

テレビでは「悪魔くん」実写が最初。次に「ゲゲゲの鬼太郎」のアニメ。それから「河童の三平」の実写と続いた。

でも、本当は一番古いのは鬼太郎で、今まで7回、アニメになっている。

一作目1960年代「ゲゲゲの鬼太郎」白黒 声・野沢雅子
二作目1970年代「ゲゲゲの鬼太郎」ここからカラー 声・野沢雅子
三作目1980年代「ゲゲゲの鬼太郎」声・戸田恵子(アンパンマン・女優)
四作目1990年代「ゲゲゲの鬼太郎」声・松岡洋子
五作目2000年代「ゲゲゲの鬼太郎」声・高山みなみ(名探偵コナン)
六作目2010年代「ゲゲゲの鬼太郎」声・沢城みゆき(現在の峰不二子)
番外 2008年 「墓場の鬼太郎」 声・野沢雅子(ノイタミナ・深夜)
(この間、一度「悪魔くん」もアニメ化。「河童の三平」はアニメ映画になる)

また第一作~第五作と「墓場の鬼太郎」の目玉の親父は、田の中勇。
第六作のみ、田の中勇が亡くなったので、目玉の親父を野沢雅子が演じた。(ちなみに六作目は、「ドラゴンボール」の後番組だった)

水木先生は代表作以外の漫画では目立ったヒット作はなかった。しかし、妖怪辞典を作ってみたり、自分の戦争体験をもとにした水木先生ならではの戦争作品も、素晴らしいものがある。
それでも、仕事が切れたり、スランプの時もあった。ところが、そんな時、必ずと言っていいほど、

「鬼太郎」のアニメの話が来るのだ。そして、水木先生は都度注目され、鬼太郎は形を変えて、時代にそった話となって、その時代を彩ってきた。

水木先生は言う。

「鬼太郎は、ほんとうに困った時、必ず助けてくれる、ふしぎなモノなのだと」

アトムのアニメに夢中になっていた小さな子供は、鬼太郎と出逢って心を奪われる。そして、今なお、愛してやまない大好きな漫画となっている。

水木先生、お会いしたかった。次の時代は、きっと、会えるように、会える私になれるように、私も今世を生き抜きます。

作者が亡くなっても生きるキャラクターは漫画や、アニメだけでなく、映画やドラマや舞台、小説にもある。

さあ2020年代だ!わが生涯で、鬼太郎にもう一度、会えるだろうか(^^♪






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