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カオル #4
「晃二ってこうやって見ると 杉原さんによく似てるよな。
やっぱり 親子だな。」
カオルがこう言いながら晃二の顔を見つめるのは、
珍しいことではなかった。
時々 ふとまじめな顔をしながら、
しげしげと見続けるのだ。
たぶん、はじめてこの家に来た時から
何かにつけて晃二を見つめ、
そして必ず、父に似ている、と繰り返すのだ。
父に気があるのだろうか。
晃二はそのたび、そう思った。
だからこそ、二人の関係をつい
疑いたくなる。
いったい何の関係もないカオルを
何故こうして家においているのか。
何度かこの疑問を父にぶつけてみたが、
父は黙ってしまうか、
話題を変えて逃げてしまうのだ。
怪しすぎる!
カオルの場合は妖しいけど・・・。
と、何を考えているんだ、と また首を振る。
「晃二・・・。」
つぶやくカオルの目が濡れている。
あれ なんだ?
今日はなんか変だぞ。
ありがとうございました(*´▽`*)
カオル #5へ続く
カオル#4
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かあさん、僕が帰らなくても何も無かったかのように生きていってね
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