カオル#22
「バイセクシャル、男も女も愛せるんだ。
杉原さんはノーマルだから、
俺とは愛し合えない。
俺はユキも金髪ちゃんもダメだった。
でも、晃二は。」
そこまで言って、カオルは ためらった。
「・・・晃二には悪いことしたと思ってる。
杉原さんを落とせなくてイラついてた。
晃二があんまり杉原さんに似てるから。」
「俺はおやじの代わりだったのか?」
晃二は思わず声をあげた。
「いや、それは・・・。」
カオルは少し言葉を切った。
「でも、金髪ちゃんを見た時、自分でも
よくわからないけれど、晃二を盗られたくなくて。
つい、あんな約束をしてしまった。
まさか本当に偶然に会うなんて、想像もしたなかったよ。」
カオルは うつろな目でつぶやくように言った。
「俺がバイだったら、ユキも金髪ちゃんも傷つけることは
なかったのに。」
「晃二、俺ここ出るよ。」
カオルが立ちあがって急に言った。
ありがとうございました(+o+)
カオル#23へ続く
カオル#22
最新作「駒草ーコマクサー」
かあさん、僕が帰らなくても何も無かったかのように生きていってね
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