エンドレスヒール＃45　－3.11

３月１２日（土）昼頃～

「また、夜になったら会社に行かなきゃならないんだ。腹、へったな。」
夫が帰って来たので、反射式ストーブをつけて、お湯をわかし、ラーメン作った。
夫は全く寝ていないようだ。
昼食をすませると、和室の茶の間に、そのまま眠ってしまった。

和美も片づけをした後、茶の間に戻ったが、電気のつかない電気カーペットの上で　うつらうつらしながら、いつの間にか眠っていた。
夕方、会社には救援物資があるから、と言い、夕食も摂らず夫は　また会社に出かけた。

今度は自分の車だ。
仙台市中心部の会社には約４０分かかる。
バス・地下鉄で通っていたが、公共機関がストップしている現在、自分の車で行くしかない。

たまたま、震災前に満タンにしてあったのは偶然の幸運だった。
１８時すぎ　夫を見送って、ポストを見ると、やっと本日の新聞が届いていた。

いつももより薄い　ペラペラの新聞の第一面の見出しは、めいっぱい大きく

「東日本巨大地震」

と　あった。

続く
２０１１年５月１日（日）

エンドレスヒール＃45　－3.11

かあさん、僕が帰らなくても何も無かったかのように生きていってね

駒草－コマクサ－

次回　エンドレスヒール＃46　へ続く
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