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Love's night #8

勢(せい)は、更冴(さらさ)を抱いたままのタカネと三人で、

保育園の見回りを することになった。

タカネは意外に怖がりで、の後ろからしがみつくようについて来ていたが、

終いには怖さのあまり のTシャツの裾をつかみながら、何とか戻って来た。

「あ!」

タカネがつかんでいたシャツの裾を離すと、それは よれよれになっていた。

「ごめんなさい。私ったら、どうしよう。」

「いいですよ。タカネ先生には迷惑かけたんだから。

更冴のためだけに、ありがとうございました」

が再び頭を下げると、更冴がぼんやりと目を覚ました。

「あ、すみません、いつまでも。連れて帰りますから」

しかし、更冴は頑としてタカネから離れようとしない。

「い・・・今、園の鍵を閉めますから、待っててもらえますか?

最後に一人で鍵かけるの怖いし。私、更冴ちゃん抱いて帰ります」

タカネは早口で言うと、有無を言わさずに帰り仕度をはじめ、

が気づかう中 さっさと戸締りをして外に出た。

「じゃ、いきましょうか」

タカネは更冴を抱いたまま歩きだした。

「すみません。タカネ先生、うち、そっちじゃないんです」

が声をかけると、タカネは顔を赤らめて戻って来た。

「どっちですか?」

は笑いがこみあげてきた。

失礼だと思いながら、先程からの一連の行動に ついに我慢できなくなったのだ。

下を向いてくっくっくっと笑いながら、ちらっと顔を上げると、

タカネも自分に対しておかしくなったのか、ぷっと吹いた。

それからは大笑いだった。

二人とも思いきり笑うと、眠っていた更冴がすっかり目を覚ましていた・

ありがとうございますm(__)m

Love's night #8


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かあさん、僕が帰らなくても何も無かったかのように生きていってね

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#9へ続く
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