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大阪杯2024 全頭診断 完全版

高松宮記念はマッドクールとナムラクレアの2頭軸で外しました。

どうも、MIZUKIです。

外れてもやることは一つ!

全頭診断しかない!!

春のGIシーズン2週目、今週全頭診断するのはこちら!

第68回 大阪杯(GI) 阪神芝2000m

今週は春の国内中距離王決定戦、大阪杯を全頭診断していこうと思います!

評価はいつも通り、【S→A→B→C】の順で一頭ずつ評価をします。

それでは早速見ていきましょう!










【エピファニー】

C評価

前走の小倉大賞典で初重賞制覇。初重賞制覇から一気にGI制覇を狙う。前走は1000m通過57.2でペースはかなり流れた。ペースが流れたことによって、この馬はあまり折り合いに苦労しなかった折り合いに苦労しなかったので、最後まで脚があった。2走前の中山金杯は前走と真逆の競馬で、折り合いにかなり苦労して、最後は脚がなくなってしまった。4走前のケフェウスSはハイペースで折り合いには苦労しない競馬だった。この馬の好走条件はペースが流れてくれることがまず重要。展開の助けが必要になってくる。距離も再び2000mに戻すが、チャレンジCで少し外を回した結果最後脚がなくなっていた。2000mは1ハロン長い可能性が高い。この馬のベストは1800m。阪神2000mは2戦1勝着外1回。コース適性はありそうだが、GIレベルだとどうか。血統は父エピファネイア母父ディープインパクト。母母ミュージカルウェイはミッキークイーンの母。母系の底力はGIでも十分。エピファネイア産駒の過去5年阪神2000m成績は、9-13-10-88。母父ディープインパクトは他を差し置いて阪神2000mは圧倒的1位。血統的には評価できる。初めて重賞に挑戦した時は、GIIでも2番人気に支持されていた。血統的に期待されてしまうタイプの馬。ただ経験を積んでからも、別定戦では厳しく、ハンデ重賞でギリギリ勝ち切れるレベル。恐らく能力は持っているが、気性の関係で力を出し切れていない。鞍上は前走に引き続き杉原誠人騎手。今までGIには5回しか騎乗していない。ここぞの勝負強さという点では他の騎手に劣る。騎乗能力が低いわけではないので、GIの雰囲気に飲み込まれなければ。前走はハンデ重賞で、一概に本格化したともいえない。微妙に人気するなら見で。



【カテドラル】

C評価

前走は上がり最速を使うも前には届かず7着。過去にかなり重賞で結果を残しているので、ハンデ重賞だと基本的にトップハンデになってしまう。近走は58.5キロで斤量的にも厳しい戦いが続いている。基本的に後方からの競馬で、展開の助けがかなり必要なタイプ。大阪杯はBコース替わりで、逃げ先行が有利な展開になりやすい。今年は逃げ馬がバビットくらいで、そのバビットも除外対象。ペースは流れないことが予想できる。この馬にとって良い展開になる可能性はかなり低いことが想定できる。血統は父ハーツクライで母系はダンチヒ系。ハーツクライ産駒の阪神2000mは勝ち鞍自体はあるが、勝率や複勝率で見ると、他のサンデー系に劣る。ダンチヒ系なので急に激走する可能性もある。血統的には可もなく不可もなくという感じ。基本的に過去好走しているのは1600~1800のレース。そして小倉1800mが大得意という印象。阪神2000mのコース形態は悪くなさそうだが、1ハロン長い可能性も十分ある。鞍上も藤岡康太騎手がテン乗りで、そこまで大胆な騎乗はできないと思うので、今までと変わらず後方待機の可能性が高いと考える。今回は展開もこの馬には向かなさそうなので見で。



【キラーアビリティ】

B評価

前走は初の海外遠征で久々に2着好走。GI2勝目を狙う。ネオムターフCは中団でしっかり脚を溜めれた結果、最後まで脚を使えた。それでもシュッと切れる脚はないので、切れ味のある馬に対しては厳しかった。中日新聞杯は斤量59キロが厳しく、4着に来たのでも十分頑張っている。古馬になってから結果を残している舞台は左回りの周回コース。気性が少し激しい馬なので、道中の折り合いが気になるタイプ。2歳時はまだ子供だった分、逆に操れていたが、経験を積むことにレース慣れしてレース中もどんどん気難しくなっていた。ゲートも不安定なところがあるので、前目の良いポジションが取れなくなっている。切れる脚がない分、位置取りの有利さで後続を抑えて勝つ馬なので、現状の競馬の仕方だと勝ち切れない。血統は父ディープインパクトで母系はスタミナのあるブラッシンググルーム系。ディープインパクト産駒は阪神2000m適性抜群なので、血統的には面白い一頭。正直昨年の大阪杯に比べると今年は上位にも付け入る隙はあると思う。近走少し復調気配を感じる部分はあるし、2000mという距離はこの馬にとってベスト。中山2000mでGI勝ちもあるので、阪神2000mのコース形態は合っている。内枠の偶数番が引ければかなり面白いと思う一頭。



【ジオグリフ】

B評価

前走久々に好走して復活か。イクイノックスとドウデュースに勝った実力馬がここで完全復活なるか。昨年は5戦中4戦ダートで、ダートはこの馬に合っていなかった。昨年の宝塚記念は道中までしっかり我慢して、直線まで良い手応えだったが、最後はイクイノックスに交わされて坂でも我慢できなかった。宝塚記念は最後距離も長かった。今年に入って再び芝に戻った。中山記念は稍重で、小雨も降っている状態。喉なりを持っているこの馬にとっては湿度が高くて良い条件だった。ただこの条件でもマテンロウスカイとドーブネを交わせなかったのは皐月賞馬として少し物足りない。久々の芝だったこともあるので、逆に走った方という見方もできる。休み明けだし一回使って更に状態は良くなってくると思うので、良い方向にみたいと思う。血統は父ドレフォンで母父キングカメハメハ。母父キングカメハメハは阪神2000mで母父ディープインパクトに続いて2位の成績。母父キングカメハメハは良いがドレフォン産駒という点がどう響くか。ストームキャット系は基本的にダートだが、この馬自体ダートがあまり合っていなかったので、ドレフォン産駒でも母系の血が引き出されていると見た方が良いかもしれない。ただ父系がサンデー系の馬たちに比べると少しスピードが足りないのは事実。2000mでも時計の速い決着は向いている条件ではない。この馬の強みは操縦性の高さを活かしてコーナーで加速ができること。前目のポジションも取れるので、展開も向きやすいと思う。阪神内回りは好材料になると考えられる。前走で復活の兆しが見えたのは事実だが、やはり湿度が高くないと喉なりの影響で実力が発揮できないと感じる。今年は土日ともに天気は晴れで湿度が高くなることはなさそうなので紐まで。



【スタニングローズ】

B評価

22年秋華賞馬で約10か月ぶりの実戦。薔薇の一族が再び阪神で輝けるか。昨年のヴィクトリアマイル以降、左前腱周囲炎で休養していた。3歳時は2歳時に苦戦していたのが嘘のように好走。2歳時は主に牡馬と対戦していたのが原因だったと思う。牝馬限定戦の同世代相手だと本来の力を発揮できる。古馬と対戦するようになって3戦はなかなか厳しい戦いが続いていた。前走のヴィクトリアマイルはスタートの時点で、厳しい戦いになって最後まで頑張っていたが上位には食い込めなかった。立ち回りの上手さで後続の追撃を防ぐ馬なので、前走のように出遅れてしまうと良さが全く活かされない。元々スタートが良い馬なだけに前走の出遅れは少し気になる。今回は久々の実戦にもなるので、もう一度スタートが上手くいかない可能性も頭に入れておいた方が良いかもしれない。過去成績を見ると全5勝のうち全て右回り。阪神2000mは秋華賞で勝った舞台。阪神内回りはこの馬の特徴を活かせるので合っている。血統は父キングカメハメハ母父クロフネ。キングカメハメハ産駒と母父クロフネは阪神2000mと相性が良い。薔薇の一族で母母ローズバドは阪神2000mで重賞勝ちあり。血統的にもこの条件は最高と言える。今回はバビットも除外対象で明確な逃げ馬がいないので、スタート次第で先行できるこの馬にとって、展開は良い方向に向く。ただ同世代だけじゃなく、牡馬も相手にしないといけないのはかなり苦労する。故障明けで実戦も久しぶりということなので、ここは紐までにしておきたい。



【ステラヴェローチェ】

B評価

復帰から3戦目で神戸新聞杯以来の勝利。皐月賞ダービー3着の実力馬が初GI制覇なるか。大阪城Sはトップハンデ58.5キロでしっかり勝ち切ったところは褒めるべき。ペースは1000m通過58.6で比較的流れたペース。流れたことによって、折り合いにそこまで苦労しなかったことが分かる。ある程度展開も向いてくれたと考えるべき。2着馬デビットバローズは3勝クラスから上がってきた馬で、レースレベルは正直微妙なところ。今回は明確なハナがいないので、前走ほどペースが流れない可能性が高い。距離も1ハロン延びるので、更に折り合いに苦労することは間違いない。能力自体は全盛期ならGIに手が届くレベルで、使っていくごとに良くなっているので、現状でも能力だけなら通用する。自分自身との戦いになってくることは間違いない。血統は父バゴで母父ディープインパクト。母父ディープインパクトは言わずもがな阪神2000m適性あり。バゴがかなり重い血統なので、良馬場だと少し割引したい気持ちがある。気性が激しく、あまり器用なタイプではないので、阪神内回りはそこまで良い方向に出ない。実際菊花賞は阪神内回りで、最後上手くスピードアップできず、オーソクレースを交わすべきタイミングで交わし切れなかった。能力は認めつつも、今回は展開面やコース面から厳しいと感じる。ここで少し人気するなら見で。



【ソールオリエンス】

C評価

明け4歳最初のレースは後方から上がり最速を叩き出すも届かず4着。GI2勝目に向けて再び鞍上は横山武史騎手。前走はハイペースで前残りの競馬。この馬には追走も厳しく、開幕週だったのも敗因の一つ。能力が劣っていたわけではないので、今回もしっかりと見極めが重要。追走が厳しい部分だが、陣営は初めてのブリンカーを検討している。調教ではもうつけているようで、ブリンカーの影響で追走が楽になるかもしれない。昨年のダービーから思うに速い上がりが使えないので、良馬場のヨーイドンになるとこの馬は厳しい。道悪で全体的にごちゃつかないと勝ち切るのは難しい。阪神は初コースになるが、菊花賞で長距離輸送は経験済み。菊花賞は3着に入っているので、長距離輸送がダメということはなさそう。問題はコース形態。中山2000mは2勝していて、実績だけ見ると相性は良い。しかしコーナーを曲がるのが苦手な馬なので、実際は中山が向いているわけではない。阪神内回りコースはあまり相性の良いコース形態と言えない。今回はペースがあまり流れないと考えられるので、後方待機勢の馬たちは厳しい。かと言って、先行中団待機しても良馬場で切れる脚はないので、展開的にはかなり厳しい戦いになる。血統は父キタサンブラック母父Motivator。母系が欧州のかなり重い血統で、スピードはあまりない血統。キタサンブラック産駒なのは良いが、この舞台だと母系が足を引っ張りそう。能力はGIを勝っているので、間違いなく高いが、今回はこの馬が走れる条件ではない。鞍上が横山武史騎手に戻ることを加味しても、危険な人気馬な予感はする。ここは見したい。外枠ならギリギリ紐まで。



【タスティエーラ】

S評価

23年日本ダービー馬。明け4歳初戦でGI2勝目なるか。前走の有馬記念は+18キロだったが仕上がり不足感はなく、状態は良かったとみる。ただ菊花賞がダービー以来久々の競馬で、仕上げすぎた部分があるので、有馬記念は調教であまり攻められなかったかもしれない。有馬記念はいつもの前進気勢がなく、少しポジションが後手に回ってしまった。3コーナーから4コーナーにかけてもスムーズではなかった。ただここは普段のレースからの弱点で、勝負どころでズブさを見せてしまうのである。直線でも進路が塞がれて、それがなければ3着まではあったと思う。全体的に見ても枠順の差はあったし、力負けという感じはしない。皐月賞やダービー、菊花賞を見て分かる通り、この馬最大の強みはレース立ち回りの上手さである。コーナリング性能も高いので、初コースになる阪神内回りコースはベストに近い条件である。皐月賞は2着に負けたが、一番強い競馬をしていた。コース形態は似ているし、阪神2000mは合っている。先ほど書いたが、この馬は勝負どころでズブさを見せてしまう。使っていくことに反応が良くなっていく馬なので、実際休み明けの今回は少しリスクがある。菊花賞は2着に入ったが、いつもよりポジションは後ろになっていた。今回は菊花賞ほど距離もないので、致命的な差になってしまう可能性はある。でも鞍上の松山騎手は弥生賞で勝った時のコメントに勝負どころでズブさを見せてしまうとコメントしているので、この馬のことをしっかりと理解している。勝負どころのズブさは、ジョッキーがちゃんとカバーしてくれる。血統は父サトノクラウン母父マンハッタンカフェ。父サトノクラウンはNorthern Dancerの4×5に次いでBuckpasserの5×5で、スピードとパワーの持続力があるがジョコンダIIがミスワキ系で、少しスタミナ面が不足している。その部分を母系のサンデー系でカバーしているので、よく考えられている血統である。ただ良馬場で純粋な切れ味勝負になると厳しい。今年は18,19,20年のような前半スローの後半ロンスパ持久力勝負になってくると考える。ダービーや菊花賞は後半4F5Fの持久力勝負になっている。このような形になるとこの馬は立ち回りの上手さと持続力のある末脚を活かせるので強い。一番最悪なのはドスローからのヨーイドン。シュッと切れる脚は持っていないので分が悪い。ヨーイドンにならないために、自分から動いていく可能性も捨て切れない。目標にされてしまうかもしれないので、そこをどう切り抜けるかは実力の見せどころ。長距離輸送は菊花賞以来2回目。長距離輸送でも全く問題はなかった。今回初めての58キロになるが、馬格はある馬なので問題なくこなせると考える。能力自体は全く年上相手に劣っているとは思っていないし、今回はこの馬の良さを最大限に活かせる条件である。鞍上もこの馬の特性を理解しているので、力を出し切ってくれる。今回は軸にして狙いたい。



【ハーパー】

B評価

牝馬三冠は全て掲示板を確保。明け4歳初戦にいきなりGI制覇なるか。前走の有馬記念は言うことなしの立ち回りで完璧に力を出し切った。力を出し切った結果の9着で、昨年の能力だと一線級相手には厳しかった。秋華賞とエリザベス女王杯は内枠から好スタートを決めて好位追走。ジリジリとしか伸びないので、3着が限界だった。牝馬三冠レースはリバティアイランドがいたのでしょうがないが、立ち回りだけ見れば勝てる競馬。能力の底は見えてしまっているので、今回は昨年から更に成長していないと厳しい。シュッと切れる脚はなく、エンジンのかかりも遅いので、阪神内回りはそこまで良いと言えない。レースの立ち回りは上手くて、スタートも得意なので、前目の良いポジションは取れる。切れる脚がないところをどれだけスタートと立ち回りでカバーできるかがカギ。血統は父ハーツクライ母系はエーピーインディ系。近年クラシックで流行っている父サンデー系で母米国血統の構成。コントレイルやドウデュース、シャフリヤールが似た血統構成をしている。この血統の馬たちは東京2400mがベスト。特にハーツクライ産駒なので、トニービンがいるこの馬は阪神内回りより東京の方が合う。3歳時勝ち切れないハーツクライ産駒は、急に覚醒することがある。晩成型の可能性もあるので、今回はまだでも今後急に切れる脚が使えるようになるかもしれない。
正直今回は有馬記念に比べるとメンバーレベルは二段階くらい下がるので、通用しても不思議ではない。折り合いにも不安がないので、スローペースの持久力勝負は歓迎。今回は輸送もないし、休み明けでも問題ないと考える。ただ本来の実力を発揮できるコースではないと思うので、軸にはしたくない。内枠を引けたら紐まで。



【ハヤヤッコ】

A評価

シラユキヒメ一族のベテラン。2年前穴を開けた勝負服が再び。前走の金鯱賞はかなりペースが流れて、最後は前の馬たちがアラアラになって4着まで上がる。この馬は本当にテンに行けないので、ポジションは必然的に後方から。元々ダートでOPクラスまで勝ち上がった馬。芝に転向してから勝った重賞は重馬場で、この馬の得意な条件だった。昨年のハンデ重賞は58.5キロを背負わされていたので、かなり厳しい条件が続いていた。それでも中日新聞杯は2着に持ってきた。初めて上がり3Fで33秒台を使えたのも収穫。58キロでこのコースなら力は出し切れる。消耗戦になるとかなりしぶとい脚を使える。時計勝負やヨーイドンになると切れ味で劣るので難しいが、スローになれば道中自分から動ける馬。まくり切って自分の展開に持ち込めれば面白い。血統は父キングカメハメハ母父クロフネ。芝もダートも走れる血統という印象。シラユキヒメの系統で、GI馬も出している牝系なので底力は十分。日本の中ではかなり王道の血統で、阪神2000mは良いとみる。血統的にGIを勝てる下地はある。今回はメンバーの中で頭が一つ抜けている馬はいない。基本的にポジションは後ろになってしまうが、スローになれば道中動ける可能性はある。芝で結果を残しているのは、2000mでこの条件の適性を感じる。金鯱賞からのローテーションも買いやすい。唯一買いづらい要素は年齢的はハードル。GIになって以降6歳以上の連対はステファノスの1回のみ。若い勢いのある馬たちに比べるとどうか。それでも人気はないと思うので、案外面白い一頭だと考える。



【バビット】

除外の可能性がほぼ100%なので割愛<(_ _)>



【ファルコンビーク】

除外の可能性がほぼ100%なので割愛<(_ _)>



【プラダリア】

B評価

京都記念で重賞3勝目。悲願の初GI制覇に向けて準備万端。今年初戦の京都記念は直線ベラジオオペラに迫られるも、もう一度伸びて4分の3馬身差をつけた。有馬記念はGIの壁に突き放されたが、GIIクラスなら能力は上位にいる。昨年2回挑戦したGIは宝塚記念と有馬記念で、どちらもGIの中ではハイレベルなレース。ここで掲示板に乗れなくてもしょうがないと言える。今回出てくる馬たちの中で、古馬混合GIを好走した馬はいない。それだけ混戦で、この馬が今まで出てきた古馬GIとはメンバーレベルが全く違うことが分かる。能力だけなら勝ち切れるだけのものは持っている。今まで結果を残していたのは2400mのレースで、2400m以下だと勝ち切れていなかった。しかし前走2200mで重賞制覇。血統が父ディープインパクトで、京都巧者だったということなら納得できる。京都巧者は坂の起伏が得意という馬が多く、距離関係なく京都を走るのが得意というタイプが多いので、2200mでも勝ち切れたのだと思う。新潟記念は休み明けで外を回されたとはいえ、あの手応えで4着に負けるのは適性の差。2000mのペースはこの馬に合っていない。この馬は切れ味があるタイプではなく、ジリジリ伸びるタイプで後半3F4Fの瞬発力勝負になると分が悪い。今回は瞬発力勝負にはならないと思うが、道中で動けるタイプでもないので、好位につけると目標にされてしまう可能性が高い。今回は能力だけで見れば十分通用すると思うが、距離や展開から厳しいと感じる。枠次第で紐まで。



【ベラジオオペラ】

A評価

前走の京都記念は1番人気2着。べラジオ軍団初のGI制覇なるか。京都記念はプラダリアをマークする形で運んで、最後並びかけるが交わし切れず。前が有利のペースになってしまったので、プラダリアにも最後脚が残っていた。中団から上がり最速を使って、前哨戦の内容としては良かった。後ろから抜かれたわけではないので、まだ底は見えていない。2走前のチャレンジCは好位につけて、直線ボッケリーニを捕え切った。春以来の競馬で、+20キロは完全に成長分だった。春に大敗した皐月賞はハイペースに飲み込まれて、全く競馬にならなかったので、度外視して良い。皐月賞のおかげで馬自身が競馬を覚えてくれた。皐月賞以外の競馬では崩れていない。ダービーから一旦成長待ちをしたことによって、精神的にも、馬体的にも昨年春とは別馬になっている。後半の瞬発力勝負になっても、切れる脚が使えるので強いし、後半持続力勝負になったチャレンジCでは崩れなかったので、対応できる競馬の幅が広い。チャレンジCは阪神2000mで、問題なくこなせていたのでコース適性は高い。血統は父ロードカナロア母父ハービンジャー。母母母エアデジャヴーで、母系にノーザンテーストがいるので、かなり成長力のある血統であることが分かる。ロードカナロア産駒は母系の良さを引き出す特徴がある。母父がハービンジャーということで、良馬場よりも重馬場の方が良いかもしれない。実際スプリングSは重馬場で結果を残しているので、真価を発揮するのはこのような舞台かもしれない。それでも母系にサンデーサイレンスはいるので、良馬場でも問題なく力を出し切れるのだと思う。ロードカナロア産駒ということを考えると、前走は1ハロン微妙に長かった可能性がある。1ハロンの短縮は間違いなく好材料。今回は一度勝ったことある舞台でもある。スタートも上手で好位につけることもできるので、展開が全く向かないということも考えづらい。GIでも勝ち切れる血統と能力を持ち合わせている。タスティエーラを負かすなら同世代のこの馬か。



【ミッキーゴージャス】

S評価

4戦連続1番人気で前走初重賞制覇。4連勝でいきなりGI制覇か。前走の愛知杯は道中中団につけて、向こう正面から徐々に進出を開始。直線までにまくり切って最後まで凌ぎ切った。川田騎手が師匠と最後の重賞だったので、確実に勝ちに行った結果のレース運びだったと考える。ロングスパートでも最後まで垂れることはなかったが、直線で少しヨレることがあったので、まだ幼い部分がある。キャリアもまだ浅いので、これからもっと成長してくる部分はあると考える。これまで結果を残している距離は18~2000mで、近4走2000mを続けて使っている点は高評価。2000mのスペシャリストと言っていいと思う。阪神2000mは経験済みで1戦1勝。勝ち鞍全て右回りで、京都内回りや小倉でも勝っているので、阪神内回り2000mはベストの舞台である。今回は逃げ馬不在でペースはあまり流れないことが想定できる。前進気勢が強いので、ポジション取りに苦労することはなさそう。逆に先行できてしまうので、ハナに押し出されてしまうかもしれない。最初に上手く馬の後ろに入れられるかが重要。今回は鞍上がM.デムーロ騎手に乗り替わり。M.デムーロ騎手は向こう正面で、馬を動かすのが好きな騎手なので、前走ロングスパートの競馬を経験しているし、今回も似たような競馬をする可能性は高い。逃げ馬不在でペースは流れないし、ロングスパートが成功する確率はかなり高いと考える。テン乗りでも積極的な騎乗に期待したい。血統は父ミッキーロケット母ミッキークイーンのミッキー血統。父ミッキーロケットは神戸新聞杯2着、宝塚記念1着。阪神得意で距離も20~2200mが得意だった。母ミッキークイーンはオークス秋華賞の二冠牝馬。古馬になってから阪神牝馬Sを2年連続連対。17年宝塚記念では3着に好走。母も阪神が得意だった。血統構成的にも、母系はディープインパクトで、父系はキングカメハメハ。日本の王道血統で、いかにも阪神2000mは適性が高い。母系の底力はGIでも十分通用する。血統的にも評価できる。前走はかなり勝ちに行った競馬で、少しレースの反動が気になったが、間隔もしっかりとってあるし、調教も動いているようなので問題なしとみる。今回はGIでも実力に差はなく、能力は足りる。ただ斤量が56キロになるので、そこをこなせるかどうか。ただ馬自身も成長しているので、そこまで気にはしていない。展開も自ら動いていけるタイプなので合う。2000mのスペシャリストで、コース適性も抜群なので、軸にしたい一頭。



【モリアーナ】※除外対象

C評価

今年初戦は最後まで伸びているも4着まで。ハマったら怖い存在。前走は行きたがるところが見られて、道中はリラックスして走ることができなかった。道悪でもかかるところを見せていたので、良馬場だったらもっと引っかかっていた可能性はある。折り合いに不安があるので、ポジションが後ろからになってしまう。32~33秒台の切れ味を使うというよりは、道悪で34秒台を使うタイプ。ズブズブの展開になって、周りが止まった時に一頭だけ伸びてくるタイプ。瞬発力勝負のヨーイドンになると分が悪い。最後まで脚を溜めて我慢したいタイプなので、持久力勝負でも厳しい戦いになる。血統は父エピファネイア母父ダイワメジャー。母系は少しマイラー気味で、あの前進気勢を見ると本来はマイラーなのかもしれない。気性の悪さは父から引き継いでいるものでもある。基本的にポジションは後方からで、道中動けるタイプでもないので、展開は向かない。コース形態は合いそうだが展開の助けが必要なのは事実。能力もまだ成長待ちのような感じなので、ここは見で。



【リカンカブール】

B評価

中山金杯は枠を活かして先行。近走とは違った競馬で勝利。前走は鞍上の好騎乗で、津村騎手がトラックバイアスを読み切っていたので、先行させて完璧に乗った。近走は後方から展開に左右される競馬をしていたので、前走のような競馬が重賞でできると分かったのは大きい。全5勝右回りで、小回りコースが得意。阪神内回りは合っている。距離も間違いなくベストで、2000mのスペシャリストと言えるレベル。近走はスタートが安定していなかったが、本来はスタートを決めて先行したいタイプ。切れる脚も使えるが諸刃の剣。前走は枠順も良かった。今回も内枠で前目のポジションを取って、折り合いに専念したい。血統は父シルバーステート母系はデインヒル系。シルバーステート産駒は早熟傾向が強い印象だが、この馬は大事に使ってきているし、古馬になってからの成長が著しい。母系はデインヒル系なので、ダンチヒの血が入っている。○✕タイプが多くて、実際キャリアの前半は○✕タイプだった。今回は✕のターンなので、頭に入れておくべき。今回は逃げる馬がいないので、前走のような競馬を選択するなら、ハナに押し出される可能性は捨て切れない。枠順の並びは重要になってくる。メンバー的には混戦なので、通用しても不思議ではない。2000mのスペシャリストでもあるし、枠順次第で紐に入れたい。



【ルージュエヴァイユ】

C評価

昨年は秋にGIで大健闘。一流の血統でGI制覇へ。前走の京都記念は直線いつも末脚は見られず8着。バビットが前に残っている展開にはなっているが、プラダリアとベラジオオペラを見る形で運べているので、あまりにも伸びなさすぎ。休み明けでも問題なく走るタイプなので、前走は不可解な負け方だったと思う。理由をつけるとしたら、休み明けは問題ないタイプだが、+10キロで前哨戦仕上げだったという理由はつけられる。ただ内容は全く良くない。基本的にゲートは苦手で、近走スタートが上手くいってても急に出遅れることもあるので、常にゲートの出遅れは想定しておいた方が良い。道中少しだけ折り合いに苦労することもあるので、テン乗りの菅原明騎手がどれだけ宥めながら乗れるか。一度負けると続けて負けてしまう傾向がある。この短期間で立て直すのは厳しいかもしれない。2戦連続で鞍上を務めていた松山騎手がこの馬ではなく、タスティエーラを選んだのも頭に入れておくべき。血統は父ジャスタウェイ母父フランケル。母母は凱旋門賞馬デインドリーム。母系は欧州血統でかなり重い印象。ジャスタウェイ産駒ということを考えると、阪神2000mはあまり合う印象はない。本来は東京など左回りの直線が長いコースが得意だと考える。昨年好走したエリザベス女王杯は内枠からスタートが上手くいって、中団で脚を溜めることができた。ロスなく立ち回ることもできた結果の2着。ただ今までのレースを見るとコーナーで加速ができるタイプの馬ではない。阪神内回りが良い方向に出るとも思えないし、ゲートにも不安がある。2000mという距離も得意な印象はない。昨年秋ほどの勢いも感じられないので見。



【ローシャムパーク】

A評価

重賞連勝で挑んだ香港Cは8着。国内に戻ってもう一度一から。前走の香港Cはスタートで後手を踏む。ポジションが本来よりもかなり後ろからになってしまった。初の海外遠征ということもあって、状態もそこまで上げてこれなかったのも敗因の一つ。本来の実力は全く発揮できていないので、度外視して良いと思う。函館記念はブローザホーン相手に完勝。オールカマーはタイトルホルダー、ジェラルディーナ、ガイアフォース、ゼッフィーロに完勝。戦ってきた相手を見ても、GI級の実力を持っていて間違いない。3歳時はなかなか続けて使うことができなかったが、成長するごとに間隔を狭めても使えるようになっていった。基本的にスタートを決めて中団より前にはポジションを取りたいタイプ。たまに出遅れてしまうことはあるが、テンは速いのでそこでリカバリーはできる。今回は逃げ馬不在で、そこまで先行争いも激化しないと思うので、この馬の取りたいポジションは取りやすいと考える。トビが大きい馬だが、案外コーナリング性能は高く、函館や中山で結果を残しているので、阪神内回りは良い。休み明け4-1-1-1で、これまで常に休み明けでも結果を残してきた馬。今回は3か月半ぶりのレースだが全く問題ないとみる。血統は父ハービンジャー母父キングカメハメハ。母系はエアグルーヴの血が入っていて、超一流の血統と言える。血統的には余裕でGIを勝てる能力を秘めていると考えられる。ハービンジャー産駒は○✕タイプが多い。前走凡走しているので、今回は○のターン。そしてダンチヒ系は内枠よりも揉まれない外枠の方が良い。血統的にもかなり評価できる。鞍上はスピカS以来3度目となる戸崎騎手とのコンビ。馬との相性は悪くないと思うが、戸崎騎手自身関西での経験が微妙。秋華賞で阪神GI勝ちはあるものの、本来のスタイルが出し切れるか。今までの成績から見ても2000mで結果を残しているし、実力は間違いなくGI級。今最もGI勝ちに近い古馬と言っても良い。ここは外枠を引いてじっくり内を見ながら運びたい。軸まで検討。



【ロードデルレイ】※除外対象

B評価

白富士Sは余裕の勝利。期待の4歳馬がGI制覇へ。OP昇格後初戦の前走はバトルボーンを余裕で交わして勝利。馬体重もプラスだったが、成長分で余裕の勝利だった。昨年の神戸新聞杯は上位に食い込めず4着。絶賛成長中でまだまだ底を見せていない。現状の能力なら重賞でも通用すると考える。唯一の着外になった神戸新聞杯は、距離が少し長かった可能性もある。2000mでこそ本領発揮できる馬。血統は父ロードカナロア母父ハーツクライ。ロードカナロア産駒は母系を引き出す傾向がある。母父ハーツクライで、本来は左回りの東京がベストの舞台に思える。今まではスローのヨーイドンしか経験していないので、前半しっかりペースが流れる競馬になると脆い可能性はある。まだキャリアが浅く、底は全く見せていない。前走の時計もかなり優秀で、OPで留まる馬ではないのは事実。重賞GIでも通用する能力は持っている。今回は出走できない確率が高いが、今年の秋天あたりで面白そう。阪神2000mだと少し分が悪い感じもするし、まだ成長中で完成は先。今回は出てきても紐まで。



大阪杯評価一覧

S評価 タスティエーラ ミッキーゴージャス

A評価 ハヤヤッコ ベラジオオペラ ローシャムパーク

B評価 キラーアビリティ ジオグリフ スタニングローズ ステラヴェローチェ ハーパー プラダリア リカンカブール ロードデルレイ

C評価 エピファニー カテドラル ソールオリエンス モリアーナ ルージュエヴァイユ


今回の評価はこの通りになった。

ここから枠順とST指数で最終決断をしたいと思います。

今週こそ絶対に当てよう!

最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございます。
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それでは答え合わせは日曜日に🖐️


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