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僕がアメフトにハマった理由⑤

こんにちは。

それでは戦術の事について書いて
いきたいと思います。

基本的にというか95%以上はSetbackを
使用するオフェンスで当時流行していた
Wildcatの時のみGunを使用していました。
Personnelは21personnelか11personnelを
使用しShort Yardのみ22Personnelや
32Peronnelを使用しどの隊形にも
必ずどこかにはTEを配置。

Formationは(Unbalance含む)Pro IやTwin I・
1Back・Heavy系といった
シンプルなものだけを使用していました。

Playの方はRunは3種のベースがあった
Stretchを主に展開しPower・Blast・Isoを使用。
FBはTrap・Belly Diveぐらいのはず。

後はたぶん今でも関大一高では
使用されてると思いますが
Inside Veer Optionはよく使ってました。
これは何かというと
Setbackからの3way Optionです。
Weaksideに展開することが
多いですがOption KeyはPlyasideの
DEとOLB。

まずSnapを受け取ったQBがFBにDiveの
RideをしDEを見てGiveかKeepを選択。
Keepしたら次はOLBを見てGiveかPitchを
選択するというPlayです。

特にこの試合ではStretch・Power・Inside veerが
出続けたのが大きかったと感じます。

Passの方は本当にシンプルなものと
StretchとPowerのPAP・Throwback・
Bootslegぐらいしか用意してなかった気が。
(Playcall大当たりやったのにWR全部落としてたけど)

まあそんな大して変わった事などは
してませんがこれで試合に臨むと決めてからは
ひたすらそのプレーを出すための練習しか
してなかったので試合でも通用したのだと
思います。


さて僕が本当に書きたかったのはここからです。
この試合で今見ても「おー!」と唸るようなPlaycallが2Playありました。
(僕だけかもしれませんが。)

そのプレーを紹介していきます。
シチュエーションも書きますので
是非皆さんも想像しながら見て頂ければと
思います。
(この2Playは同じシリーズにありました。)


【状況】
16-7で勝っていておそらく4Q残6分ぐらいで
自陣25yardからの攻撃。(僕がPAT外したんで変な
点数になってます、、、)
展開的には4minute Offense
(ボールを進めながら時間を消費する
オフェンスの事)を展開しつつ最低限FGまで
持っていきたい場面。
先に結果を言っちゃうと11Playを
使ってTD取ります。
しかもその内10PlayはRunを使って。



3プレー目の3rd&5。
ここで12人ハドルの反則で3rd&10に。
ここでコールされたのが2TE1WRからの
左RolloutからのTEへのFlat Up。
https://youtu.be/mgNqFaD7xF0

このPlayはまずTEの1本勝負。
このFormationをした時点で
D#がCov3を敷いて来るのはまず明らか。
TEとSkyでOLBの位置に入ったFlatを守る
SFとの1on1で勝負といった所。
手前のWRはその1on1を作り上げるために
Deepを守るCBとFSをクリア(ナイスルート!)。

2年生で左ロールでこれを決める
石内選手も中々です。
タイトを撮っているMGRもテンション
上がってますね!(勝った瞬間は泣きながら
声入れながらビデオを撮ってました。)
後日談ですが磯和先生はこのプレーで
勝利を確信したと言っていました。



Flat UPで1stDownを獲得した直後の3rd&5。
Ball onは敵陣45yardで当然FGは
狙えないのでどうしてもFreshを取りたい状況。

ここでコールされたのはTwin Iからの
Reverse Fake Sweep。
https://youtu.be/8PlIm2nwFQ0)。
これは是非音ありで見てください。

このPlayはまず普通にSweepのPitchをします。
そしてRBがPitchをもらった瞬間に
サイドラインの選手が大声で
「Reverse!」と叫びます。
(倫理的に良いか悪いかは今は置いといて)
 
その瞬間D#のほとんどの選手が
FakeのReverseの方に流れていき
その結果Gainが取れるといった
Playになってます。
 
ちなみにRBの選手は磯和先生に
「このPlayでTD取れへんかったんは
お前が始めてや」と何でか怒られてました。

別の試合でまたTDは取れてませんが
いい絵があったので載せておきます。

全国大会準々決勝vs大産大附。
4Q残5分。14-7でリードして迎えた
自陣20yardからの3rd&9。
https://youtu.be/6jXDoYdH75I
箕面自由戦と同じような
シチュエーションですね。
このシリーズは結果FGに失敗で
終わってしまいましたが。


以上の2Playを紹介しましたが
共通することがいくつかあったので
最後に書きたいと思います。


まず最初に2つともずっと練習して
いたのに練習試合ですら使わなかったこと。

正直練習してんのに何で使えへんねやろ
って思ってましたがまさかこのような
シチュエーションの為に取っておいたと
知ったときは点と点がつながった感じで
納得感があり凄い!と感じたのを思い出します。
準備の大切さ凄さを初めて知った瞬間でした。

次に相手のメンタル的に
守りにくいということ。
負けていて1秒でも早くO#にボールを
回さないといけないD#は無意識のうちに
前に前にの意識が強くなってしまうと思います。

その時にO#が冷静に裏をとってこのプレーを
通せるとさらにD#にメンタルブレイクを
与えることができると思います。
おそらくそこまで考えて磯和先生は
このPlayを作りここでPlay Callしたんだと
思います。(ちなみに磯和先生はDeffense出身の
Offense Coordinatorです。)

去年からOffense Coordinatorを
やってる自分に取ってあのPlay Callは
改めて凄いなと感じたので紹介させて
もらいました。


以上が戦術編でした。
次回はまとめを書きたいと思います。
今回も最後まで読んでいただき
ありがとうございました。



★おまけ追加
散々Runが出続けたと書いたので
現在はLBとして所属チームの
パナソニックインパルスではもちろんのこと
日本代表やALL X Leagueに選出され
活躍する林選手が当時どんなRBだったか
凝縮されているプレーが
ありますのでおまけで載せます。
これもまた別の試合です。
箕面自由戦の次の次の試合で
大阪府準決勝vs関西大倉戦です。
14‐0でリードしており前半残り10秒を
切っていることを頭に入れてからどうぞ。
https://youtu.be/ficBkqQuJVc

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