一ノ瀬トキヤと卯月コウが着ている『オーダーメイド鉄甲冑』について

このnoteは『劇場版うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ(通称スタツア)』アンコール部分についてを本題としますが、
Vtuberグループにじさんじの所属ライバー及び『にじさんじ 4th Anniversary LIVE「FANTASIA」Day2』についての言及を多分に含みます。
両ライブの布教だと思ってください。

スタツアのネタバレは、こういう演出があってこういうジェスチャーがあるよ!くらいの言及です。
彼らのステータスについても、極力プロフィールに記載されそうな内容にとどめております。

特にタイトルに挙げている方に関しましては度々の敬称略や失礼な物言いが多いので、何卒ご承知おきの上お読み頂ければ幸いです。


自分の中で「お前は一十木音也が推しだと言っておきながら、何故スタツアアンコールの『HUG SONG』では差し出される2人の手のうち、毎回一ノ瀬トキヤの手を取っているのか?」という疑問がありました。
それに対して答えをくれたのが、主に卯月コウの配信及び「FANTASIA」でのパフォーマンスだったんですよ。

これについて並べて言及している意見がパブサしても一切見つからず、両ライブを見た友人に「トキヤと卯月コウのステージング似てない?」と雑に振っても面白がって草を生やされるだけで、自分が言語化しないとこの感覚を誰とも共有出来ないことに気づき、呻きながら書いています。

話題的には両方とも十分知名度あるはずなのに、思想が超マイナーカプにハマった奴みたいになってんだ。pixiv投稿件数:0件を回避したい、にわかの自己流解釈の領域展開みたいな文です。



パフォーマンスの色の違い

2022年9月中旬。私はうたプリをほぼミリしら状態で『劇場版うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ』をふらっと観に行き、7回くらい視聴したところでにじさんじ好きの友人に同行してもらいました。

この友人は「叶さんが気になっているが沼るのが怖いため、基本的に葛葉の配信をリアタイしている」という謎発言を残した1ヵ月後に、しっかり叶さんの配信リアタイ勢の実績解除・メンバー登録済というオタクとして信頼の置ける狂い人(くるいんちゅ)で。
叶さんが好きなら多分一ノ瀬トキヤは好きだろうと思っていたところ、聖川真斗と一ノ瀬トキヤが気になったと言ってくれて予想通りだとキャッキャしていた。

お返しとして、この友人は私に『にじさんじ 4th Anniversary LIVE「FANTASIA」Day2』のライビュを勧めてくれました。
「卯月コウ好きだって言ってたよね!?(言ってない)ちっちゃくてダントツでかわいいぞ!!!!」という後押し付きで。

スタツア初見で来栖翔さん好きだな〜と思った時に、「やっぱりお目々デカくて顔の重心が下の方で感情表現豊かな人が好きなんだな」という話はした。
そして目大きい金髪碧眼(外見)ショタ枠と見ると、やたらと既視感があるからそこの共通点は気付かないことにしたいという話もした。
数十回と通ううちに、ST☆RISHでは一十木音也に堕ちたのでセーフ理論を発動したい。

いや、卯月コウは普通に好きだったんだ。
あの伝説のMADも知ってたし、おりコウはあるし、『Life is Strange』の実況がにじさんじ一上手くて一番下手だと思う。なぜかクロエじゃなくて時をかける少女の千秋しか見つからなくて、千秋だけ助けるみたいな展開になってなかった?

そして「FANTASIA」視聴以後の現在、くっころ女騎士的精神の化け物になりながら、ROM専として静かに卯月コウを追っている。
「嫌いな理由と好きな理由が同じ」という枕詞が、アクアパッツァの貝を食べてジャリっと砂を噛んでしまうくらいの頻度でしょっちゅう口の中に入ってきて、苦い顔をしながら無理矢理噛み締めたり、美味い美味いと豪快にパクついたりしている。
おりコウの壁リスナーは、全員noshさんの案件配信を見ろ。


見た時期が近かったこともあってか「FANTASIA」を見て以来、私はうたプリという作品内の『一ノ瀬トキヤ』というアイドルへの解像度が馬鹿上がりしたように感じました。

しかし我ながら不思議だったのは、トキヤの解像度が爆上がったパフォーマンスがよりにもよって卯月コウの「脱法ロック」だったってことでした。
トキヤのパフォーマンスと一番近いタイプ、Day2のメンバーだと叶さんや夢追さんとかの計算尽くしでいつ何を出すか大体決まってるフレンチのコースみたいな人だと思うんですよね。
卯月コウはどう考えてもそれ担当じゃない。でなきゃラ帰雪牛の話しないと思うし。

そもそもパフォーマンスの色としても真逆だと思ってます。
うづコウのイメージカラーは黄色だし、一方でトキヤのメンバーカラーは紫で見事なまでに補色です。

卯月コウは「卯月コウという名前の男子中学生がステージに立っていること」をどう活かしてやろうという選曲に感じた。良い意味で余白があって、ちょっと抜けてるところがあって、その上でステージに立って曲を歌うことに理由を持たせてるような。

それに対して一ノ瀬トキヤのパフォーマンスは、完璧主義者でどう魅せれば自分にスポットライトを当てられるか?を理解し切ってる人、という印象です。なんで自分も踊りながら、動いてるカメラと目を合わせ続けられるのかが謎すぎて。

現OCHA NORMAの石栗奏美ちゃんと目が合う頻度と同じくらいカメラ目線くれる人です。このかなみん、めちゃくちゃ可愛くて気が強そうで全員自分のファンにしてやろうって気合が見えて大好き。
「ROULETTE」(曲名)引っ提げたライブとか、トキヤこんな感じでカメラ目線してたりしたんかな。うわーーー若いな超見たいな。


スタツアでステージに立っているアイドルは『ST☆RISH』(スターリッシュ)というグループの7人なんですが、こちらにもメンカラが黄色の人がいます。ふわふわ笑顔で、お手々と身長がでっっっっかい四ノ宮那月(しのみや なつき)さんです。

四ノ宮さん、マジで歌がばちくそに上手い。特に劇場の音響で聴くとニッコニコになってしまうくらいに歌が上手い。
英語中国語スペイン語みたいな立ち位置に音楽があって、彼の第一言語の一部として日本語と歌声がある人。
その為、私はうたプリの黄色は『天才』の色だと思っています。ステージングとしての傾向は同じ色でも全く違うってことが伝えたかった。

にじさんじとうたプリの「ぶとうかい」の類似点

上記のように全く別のベクトルのものを無理矢理ホッチキスでバチバチ留めるようなことをしてる自覚はあるので、自分の中ではこういうところを似た色だなと思って塗り絵をして楽しんでるよ、というような例を数点挙げさせてください。


私はにじさんじとうたプリの類似点として、「ぶとうかい」というワードを使用する際のドラクエ4のアリーナ姫の章の裏切り方が近いと思ってます。
普通姫のぶとうかいと聞いたらルンタッタルンタッタの舞踏会だけど、アリーナ姫は壁を蹴破ってお城を抜け出すおてんば姫なので、同じ音でも総合格闘技戦なんですよ。
彼女の章のラストは姫単独で参戦する必要がある武術大会だよ。絶対ワルツが流れない。

クソ雑魚ムカデ委員長から始まったにじさんじはどう考えても「ぶとうかい」は総合格闘技戦の方じゃないですか。
だってST☆RISHと同じ職業:アイドルのういはろ、タロットカードで「力」担当なんですよ!?ヤー!!!!パワー!!!!美大生もルービックキューブメリメリしてたし、可愛い子にはパワーをみたいな標語があるのかもしれない。シンデレラはガチャでオランウータンになってたけど。

そんなコロッセオに各々装備や武器、馬を揃えた者が集う中、突然防御力0のフリフリドレスにハイヒールで「満点サロメ〜!!!!!」でドア蹴破ってきたお嬢様がサロメ嬢だと思ってます。お一人での加入なこともあり、アリーナ姫を連想してしまいました。

そ、そのドレスでどうやって戦いますの……?と思ってたら、全て晒しますわ履歴書ですわ〜!胃カメラですわ〜!!銃ぶっ放しておバイオですわ〜!!!ですもの。今まで吉良吉影演奏してたオーケストラも原点回帰してクラシック演奏し始めますわ。

この変遷を通じて、「武闘会」の当て字をされていた会場で自分の周りを「舞踏会」に引き戻す人のパワーってとんてもないんだなと感じました。

で、うたの☆プリンスさまっ♪のゲームを追いかけながら感じたのが、このタイトル掲げておきながら正統派ルンタッタ「舞踏会」をまともにやってくれそうな男、ST☆RISHには一ノ瀬トキヤと愛島セシルさんしかいないってことでした。
少なくともリピラブ(原作ゲーム第1作)時点では。あのマツケンサンバ的シナリオを真面目に演じられてる声優さんすげえよ……

他の男達は、キャラ濃すぎる校長に引き摺り回されて「武闘会」に参戦してる。
いや、全員ちゃんと王子様要素はあるんですよ?
ただ主に校長と同室に煽られてトンチキダンスを踊らされすぎてて、正統派に王子様してくれる人があまりいない。
来栖翔さんは王子様なんだけど、ツッコミスキルや身体能力から武闘会に引っ張られすぎてる気がするので一回ここに置かせて欲しい。

うたプリ内の愛島セシルさんという人はとんでもない方でして、作中で唯一ご実家の役職として「王子様」の冠を被っている方です。
つまりアイドルという職業で無くとも、本物のガチ王子。しかも実家がある国は音楽の神様を崇拝していて、まさに「うたの☆プリンスさまっ♪」というタイトルを冠する人だと思います。

一方で同じく舞踏会でワルツを踊ってくれる男が、一ノ瀬トキヤなんですよ。The王子様の白いタキシードに身を包んで柔らかく微笑みかけてくれるような、そんなアイドル像を着ている人です。
でもこれ、周りの同級生達はトンチキやってる中なんだよな。私は彼の原作ゲーム(リピラブ)の√が一番シナリオがまともだと思ってるんだけど、プレイヤーによって個人のトンチキ指数のカウント違うから何とも言えない。

ほら、SEEDs1期生で恐らく一番常識人枠に見えるクレアさんだってちくわ衣装お持ちじゃないですか……
周りがピーヒャラピーヒャラやってる時に、頑なに基本に則ってワルツ踊ろうとする男はそりゃあ浮くじゃないですか。流されない時点でマイワールドは頑としてそこにあるんだから、そりゃああなたも変人だよ。

ちなみに付き合った後のストーリー描いてるゲーム(AASS)のこの男の大恋愛√、「ここでするんですか!?」って私は思ったんだけど、こんなところで持ち出すべきじゃないな。ごめん。
一ノ瀬トキヤ、面倒くさくて可愛くなくて、世界一かっこよくてめちゃくちゃ可愛いおもしれー男だから、是非知ってほしい。


アイドルとライバーの呼称のシンパシー

以下は特に古参Vtuberファンというわけでもなく、リアルタイムだと2018年にバーチャルのじゃロリ狐娘Youtuberおじさん(念の為調べたら、当時はVtuberって名乗ってなかったんだなと感慨深かった)やゲーム部プロジェクトの動画を追っていて、横の繋がりを全くと言っていいほど認識していなかった者の意見になります。

Vtuberという存在は基本彼らが自分の姿をカメラに映して、視聴者はモニターを通じて彼らの存在を認知する。
私はその存在の在り方や視聴者側の認識の仕方を、ちょっと「生きてる?」と不安になる要素というか、実在性がモニターというフィルターで薄れる要素だなと思っている。

私はVtuberやにじさんじという生放送中心の箱がここまでバズって有名になったのは、いまやメジャーとなったVtuberのコミュニケーション方法の生配信が、この「生きてる?」の非実在性を「生きてる!」に変えるだけのパワーがあるからじゃないかと認識している。

virtualという世界で彼らは生きていて、その世界は大多数の視聴者が生きてる「嫌なこと沢山良いこともちょっとはあるよ学歴貧富宗教政治陰謀論ぐちゃぐちゃリアル現代社会」のパラレルワールドのように感じる。
多分virtualの世界もリアル現代社会と同じで嫌なことなんて山のようにあって、変に市民権持ったクソみたいなネットの意見がしょっちゅう飛び交ってるんで最悪の世界ではあると思うんですけど。

ここで『アイドル』という単語の話をしたい。
「推しの子」が大ブームを巻き起こしているのもあり、この単語について考える機会も増えてるんじゃないだろうか。
アイドルという言葉は英単語だとidolに相当する。個人的にこの職業は、idolという言葉の和訳としては虚像や偶像の色が濃いんじゃないかと思ってる。
つまり人間であればあるほど、『アイドル』になるのって難しくない?というか、もしかして人間って職業:アイドルになるの無理なんじゃね?という思想ですらある。
どう考えたって『虚像』って名前の服着るのむずいだろ。裸の王様みたいなことになりかねない。

それなのに、自分は職業:アイドルの人間が好きだ。特にアイドルのライブが大好きだ。
私は昔からハロプロのアイドルが好きだけれど、家族に芸能人や歌手のライブに行くような人がおらずライブDVDは持っていてもライブという場に行ったことが無かった。そんな中でコロナ禍に入り、ますますライブに行く機会が無くなっていた。

そんな中でスタツアを見て、アイドルのライブってすっげえ!と悟空になった。フォロイーが布教していた嵐のライブフィルム「ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”」を見に行って、アイドル
という職業の解像度が上がった気がしている。

そこで感じたのは、『アイドル』って絵に描いた餅だということだった。それなのにライブではその虚像がliveするんだ。
アイドルの人、全員ステージの上で物凄く実在性を増す。もちろん物理的に近くで見えるっていうのもあるんだけど、ビッカビカにライトを浴びて自分もピッカピカに輝いて、同時に人間性までも浮き彫りになる職業なんじゃないかと思ってる。
「会いに行けるアイドル」AKB48がアイドル界で頂点に立ったのわかる。あの感動を自分達の名前が付いた劇場とかいうチートフィールドで毎日独り占めしてしまうんだから、そりゃあ客が客を呼ぶよ。

アイドルのライブって、絵の中の餅食えるとんでもない空間だと思った。屏風の中の虎を捕まえておくれ一休さんが出来る。とんでもパラドックスが毎度発生してるんじゃないか。

その為私はアイドルという職業を、自分だけの『アイドル:〇〇〇〇』という服を探す職業なんじゃないかと思った。
俳優、歌手、ミュージカル俳優、モデル、デザイナー、ダンサーとか端的にメインの職業を表す言葉がある中で、わざわざ何をする人という説明が無いアイドルっていう職を選ぶってことは、自分の名前が付いたブランドを売る仕事なんだと思う。


少し話が逸れますが、恋愛ソングを歌う機会が多いのに反してアイドルの恋愛スキャンダルが「プロ意識の欠如」とか呼ばれるようになってしまった理由の一つ、
「恋愛感情自体は素敵なものだからセーフだけど、恋愛関係から発展し得る生殖活動は動物的で生々し過ぎるから取り払うこと」が、そもそも生身の人間を虚像たらしめる為に手っ取り早かったからだと思っています。
性的な行為って汚いしキモいし気色悪い反面、生にりっしんべん付いてるワードなだけあって「(自分が)生きたいと思わせる」活力にもなると思うんだけど……この辺りめちゃくちゃ不健全で、交際関係を他人が禁じることが一番気持ち悪いような気がしなくもない。
スポンサーとかの周りの大人、アイドル本人のせいにしやすい環境作りが上手い気がする。セクシュアリティにあれこれ言われるのが許容される職業って何?とはずっと思ってます。
週刊誌に撮られて成人済の女性アイドルがグループ抜けるのしんどいよ~!普通に付き合ってるだけだよ?しかも交際相手は変わらないスタイルで音楽活動続けてんだよなあ。双方歌が上手くてステージに立ってる人なのに、アイドルか否かでここまで違ってしまうのか……とはずっと思ってしまってる。

閑話休題。Vtuberの話に戻します。現在はVtuberのうち、ほとんどの人はライバーと呼ばれると思う。ライバーは生放送をする人を指す言葉である故に。
で、そのほとんどのライバーは生きてるじゃないですか。死神とか幽霊とか人外とかゴロゴロいるから何とも言えないんだけど、ちょっとこの場だけは一律生きてるってことにさせてくれ。
そのvirtualという業界で生放送という意味でliveをする人の名称を、ライバーと指定してるわけですよね。

でもステージに立ってライブをすることを生業としてる歌手とかは、今までライバーって言葉を使われてきたわけではない。
恐らくほとんどの場合現在ライバーという言葉を使われる人は、自分の姿を自撮りしてモニターを通じて視聴者に姿を現す活動者を指す。

つまりそれは、ライバーが「生きてる」こと自体が特異に見えやすい見た目だからでは無いだろうか。
今まではアニメやゲームでしか見られなかった2Dの見た目の人達が、その上でリアル現代社会によく似た世界で「生きてる」。
そんな「生きてる?」の非実在性がある見た目でありながら、めちゃくちゃ「生きてる!」っていうギャップがライバーの魅力に繋がってると思う。

だからこそ、現代社会を生きてるただの生身のリアル人間なら声高に語ることを憚られそうなニッチな性的嗜好や不潔な話等の、より人間性を煮詰めた話が楽しみやすいフィールドになってるのではないか。
生放送だからこそ、人間性が隠しきれないシステムだったからこそ、にじさんじという箱に所属していたライバーの人気に火がついたんだと感じました。ぜーんぶにわかの個人的見解です。


こんなことをとりとめもなく考えているうちに、Vtuberという存在はアイドル(虚像)性がある程度担保された見た目で、「ライバー:〇〇〇〇」という自分の名前が付いたブランドを売る仕事に思えてきた。
しかもvirtualの世界はある意味生身の人間よりも、人間性が剥き出しになるフィールドで。

ジャパニーズカルチャーとなった生身アイドルは、嫌なこといっぱいリアル現代社会の中で『虚像』という名前の服を着て、「アイドル:〇〇〇〇」ブランドを売っている。
バラエティー番組やインタビューでは自分のブランドを売る為、ガチガチに固めたキャラを演じたり敢えてそのキャラから逸脱した人間性を表に出したりする。

一方でVライバーは、リアル現代社会のパラレルワールドvirtualでアニメ調の2Dや3Dキャラクターの見た目をして、「Vライバー:〇〇〇〇」ブランドを売っている。
その商品は剥き出しの人間性や価値観だったりトーク力だったり、歌唱力だったりする。それは彼らの見た目が虚像性を内包しているからこそ、中身を見たいと思わせる。

こういうこと書いてて改めて感じたんですが、初手「履歴書ですわ〜!」「胃カメラですわ〜!!」って、セルフプロデュース力天元突破レベルですわね……凄すぎて引いてるよ……そりゃあ面白いよ。新しい風が吹くよ。お3D化おめでとうございます。

あと個人的に今の委員長が、動画を多く出すスタイルで活動してるの大好きなんだ。
生放送をバーチャルの業界でメジャーな活動スタイルにまでしてしまうスターターダッシュ決めちゃった人が、生放送よりも偶像性が高まる動画っていうスタイルに原点回帰してくれてるように感じて。1000年の人生を貪りつくしてほしい。

要するに長々と何が言いたいかというと、リアル人間のアイドルはぐちゃぐちゃ人間社会を生きているからこそ、『虚像』という名の服を着ている。

逆にVライバーはvirtualというパラレルワールドに存在しており、虚像性を内包するキャラクターの見た目をしているからこそ、『ライバー』として生きていることを強調した名前の服を着ている。

敢えての自身の肉体に対するチグハグなネーミングが、アイドルとライバーってめちゃくちゃシンクロ率高いんじゃないかと思ってるよ!って話でした。

Mr.Perfect とライブ王

自分で歌詞中に”Mr.Perfect”とかいう呼称を持ってきたが為に、ファンにも「これはMr.Perfect」みたいな褒め方されてるアイドルがいましてですね……一ノ瀬トキヤっていう男なんですけど。

多分向こうの世界の雑誌でそういうタイトル付けられたのがきっかけでメンバーにいじられ続け、はいはいパーフェクトですよって流し始めたのを自分のソロ曲の歌詞に組み込んじゃったせいで、こちら側のファンにも浸透しちゃったような気がするんだけど大丈夫なんだろうか。まだアニメ見れてないので、もし言及されてるシーンあったらすみません。
”Mr.Perfect? No,no 笑わせます”っていう並びの歌詞なので、否定はしてるんですけどね。

そんな感じでトキヤはやたらと大仰な二つ名が付いていて、その上でその名にも恥じないように振る舞ってる人だと思ってます。
他の方ここまでわかりやすい二つ名無いんですけど、トキヤはバックグラウンド的にも自分の名前でアイドルをすることにプライドがある人なので……彼のツイートや自己紹介の第一声、大体「一ノ瀬トキヤです。」だからね。「俺のターン、ドロー!!」と同義。

そして思った。そういえば卯月コウって、「ライブ王」っていうでけえ冠被せられてた人だなって。
この冠のライブっていう言葉は生配信っていう意味であって、ステージの上でパフォーマンスするライブを指すわけでは無いのでこの場で用いるべきでは無いのかもしれないんですが、だいぶ大仰な二つ名だと思う。

卯月コウはVtuberで、virtualの世界でライバーをしている人で、紛れもなく生きてんだ。
そんな一般男子中学生に対して、突然周りの有象無象のファンが「よっ、ライブ王!」みたいな肩パンをするようになるわけだよ。しかもそのライブは先述の通り生放送で、彼の活動の大部分を占める部分な訳で。
ご本人がどう感じてるのかなんて想像も出来ないけど(恐らくポジティブに発信し続けてくれると思うので)、少なくとも最初のうちはブカブカの冠だったんじゃないかと思う。ブレワイのルージュが被ってた雷鳴の兜みたいなイメージ。

そのイメージが微妙に頭の片隅に残ったままでFANTASIA見たんだ。
序盤の回れって言われたところで適当に一周走り始めたあたりで、ああこの人の『ライブ王』の冠ってこういう時の為にあったんだなって思った。その呼称を捨て置かずに、彼の本来のフィールドの生配信で無いライブステージまで持って来てくれたことへの感謝というか。

衣装デザイナーさん、本当神の所業だと思う。今調べたけどFANTASIAキービジュのカメラマンの方でびっくりした。撮るのも天才なのにその上でデザイナーもやってんの……?センスやば。


ライビュでもFANTASIAのこのシーン映されてたと思うんですけど、本当にこの後ろ姿とペンライトの海を映してくれたカメラマンとスイッチャーの方に大感謝してる。大天才の最適解の500000000点だった。
この瞬間だけは、卯月コウが完璧で究極のアイドルしてたと思うんだ。
こんなん確定演出じゃないですか。ツイステのガチャのグリムぴょこと同義。

卯月 輝って名前の人が、このステージに立ってることってとんでもねえんだなって思った。委員長、超面白え女でいてくれてありがとう。
元々委員長のことは知ってたんだけど、あなたの「Life is Strange」実況がにじさんじっていう箱を知ったきっかけだったよ。

『オーダーメイド鉄甲冑』ってなんぞや


やっと、スタツアの一ノ瀬トキヤの話に戻ります。

トキヤはこれまで様々なペア分けやユニットにてガチ王子のセシルさんと組み続けており、劇場版ユニット曲としても前作キングダムに引き続き、セシルさんと一緒に歌う曲があります。
セシルさんは魔法も使える人で、何ならソロ曲は魔法パワーでピュンピュン飛びます。あまりに物理法則を無視するから、初見の時爆笑してしまったくらいにめっちゃ飛ぶ。

そんなセシルソロ曲後、トキヤは自分のソロ曲中で手品を披露します。
なんならお互いにバックダンサーも務める。初めは疑問に思わなかったんですが、原作ゲームを追って関係性を追えば追うほど、この2人はかなり対比された存在のように感じました。

トキヤはThe王子様といった感じの完璧な王子ぶりなんですけど、ゲームテキストやその他設定を見るに、究極のエセ王子だとも思います。こう言うと悪口みたいなんですが、凄くリスペクトを込めて敢えてこの呼び方を使わせてほしい。
セシルさんが努力してないとかいう訳では決して無い上で、彼は名字からしても天上天下唯我独尊みたいな最強ネームなんですよ。
そして生まれも音楽の神様を敬愛してる国の王子様で、なろう系主人公みたいなステータスしてる。
歌い方や感情の込め方も、本人がこう歌いたいというのが定まれば、ディレクターにべた褒めされるエッセンスが自然と生まれる人だと思ってる。スタツア見てても、計算では無いタイプの表情の付け方がとても上手い人だなと感じるので。

一方一ノ瀬トキヤ、何もかもを努力で補おうとしすぎてて怖い。Twitter見てると毎日のように宮野真守さんのライブ出演とか生放送の情報が入ってくるんだけど、いつ休んでんの?と思うんですよ。こんなところでリンクしなくていいって。
どうやら本人曰く、天才的な顔面以外は全部努力で掴み取ってきたらしいんですよね。なにそれ怖い。ココスのコラボメニューで「チキンとナッツの11種野菜サラダ」担当だったの伊達じゃないんだ。

ことごとくチーズ牛丼から一番遠い男だから、並べて書いてて本当申し訳ねえなと思ってる。夜食にこれ食べてた音也にキレたことあるでしょ……ごめんね……
というかオムライス好きなのにやたらと牛丼をこすられ続けてる本人にも迷惑な気がする。ポムの樹にアクスタ連れて行くので許してほしい。最近は野菜ぃ!?が逆に肉の印象強めてる気もするけど。

スタツア内でも、前述の通りトキヤは魔法が使えないからこそ手品を披露してくれるわけじゃないですか。
種も仕掛けもあるんだけど、彼だからこそできるパフォーマンスで最大限にファンを楽しませようとしてくれてるんだなと感じる。心の底からリスペクトと愛を込めて「エセ王子」だと思う。
この2人の対比っぽいのが自分の中で嚙み合った時の、セシルさんのファンへの呼称が「My princess」で、トキヤが「お姫様」である説得力が半端じゃなかった。ここまで王子王子した呼びかけ、この2人だけなんですよ。本当に凄い。

こういうの決めたライターさんとかに着いていきたいんだけど、どなたなのかが不透明過ぎて悲しい。
私がこのゲーム一番楽しんでるとすら思ってるんだけど、キーワードの散りばめられ方とかそのルール上で学園長や同室をいかに暴れさせるかに特化してるのがめちゃくちゃ面白いんですよ。


また、ここで効いてくるのが”Mr.Perfect”っていう呼称で、エセなのに誰よりも完璧に『the王子様』の服着ようとしてる男が、わざわざ自分からこの呼称の冠被ろうとしてるんだよ。生きてると感じさせてくれるだけのマイワールドとパワーを持ってる人が。

目標って生きる為の希望というか、まだ死んでられねえって感じる為の手段だと思うんだけど、絶対その冠重いって。
自分からわざわざ頭に被せようとするのはもはや不健全が過ぎませんか。
そっち側の住人だからってさすがにキツい。自分を六角形の型に嵌めた上で、「でも私円柱にもなりたくて」みたいなこと言ってるように見える。自分のこと液体だとでも思ってるんか?  

このデカ冠付きの超わがままモデルを実現する出来る限りの解決法として、彼は「アイドル:一ノ瀬トキヤ」という王子服をガッチガチに固めたように思います。
見た目は確かに白いタキシードのままなんだけど、彼が芸能活動で拾い集めたものを一つ一つ王子服に貼り付けていったそれは「アイドル:一ノ瀬トキヤ」の戦闘服で、それはもはや彼専用のオーダーメイド鉄甲冑みたいなものなんじゃないか、という考えに至った。

スタツアでもその片鱗は見えるんだけど、現地で見たSSS2nd(という略称タイトルの3Dモデルライブ) の一ノ瀬トキヤがあまりに幸せそうで可愛くて完璧に王子様で、会場にいた老若男女問わず全員を自分のお姫様にして去って行ったんだ。
円盤は2023/11/8に出るんだけど、出来ればライビュみたいな感じで配信してくれないかな……ニコニコ動画さんとか……
円盤の購買層までしかこのライブが届かないのが本当にもったいないんだ。あと神宮寺レンさんとカミュ様のファンは、心臓4つくらい用意してからMemory見て欲しい。


よってトキヤは武闘会に王子服を着てくる人であり、逆説的にはルンタッタルンタッタの舞踏会に鉄甲冑を着てくる男だと個人的に捉えている。
アイドルとしてのその姿勢は大好きなんだけど、かっこいいとか思うのは悔しい。
特に乙女ゲームの時の一ノ瀬トキヤ、酷いからな。あんなんガチ恋増えるに決まってんじゃん。多分今でもリピラブ恋愛√スチル絶対反省してないよあの人。拗らせたオタクのSNS絶対見てるだろ。
来年のASS(3Dモデルライブ第3弾)の購入特典の彼のメッセージ「私をどれほど愛してるか教えて?」だからね!?ファンに向かってなーーんだそのあざとい?は!!!

彼女バレたら馬鹿炎上しそうなアイドルをやるな。鍵リツの悲鳴がとんでもなさそうで。お前斉藤壮馬さんとか羽生結弦さんのあの感じ見ただろ!!
あなたが七海春歌(もしくはプレイヤー)と付き合ってるの知ってるせいで、胃が痛いよ。
でも本当にSSS2ndの一ノ瀬トキヤは非の打ち所がなくて、私の中のディズニープリンセスに憧れてた無邪気な4歳女児がめちゃくちゃ喜んでたんだよお……悔しい……


リアルアイドルだと、私はこの鉄甲冑イズムを完璧に成し遂げきったのが嗣永桃子だと思ってる。
バラエティー番組の「ももちでーす♡」の印象が強いとは思うんだけど、ライブ映像とか公式PVを今からでも是非見てほしい。デビュー当時からずーっと可愛くて、横顔の骨格がすごく綺麗でお目目キラキラの、絶対手が届かない女の子なんだ。

そしてあのももち結びも、Theももちのピンクのフリフリミニスカ衣装も、自分の名や所属グループを売るためにガチガチに自分で固めたアイドル:ももちの鉄甲冑だったと思う。
「今日も可愛い」って自分から名乗るのなんて、絶対大変じゃないですか。自分でそう信じるのが一番大事なはずなのに、その物差し持ってくると「大してそうでもない」とか言う馬鹿が増えるじゃん。今日も世界一可愛いももちっていうドデカ冠を被るのなんて絶対大変なんだよ。

あの服装のももちはもちろん可愛いんだけど、そのへんの有象無象はまとめてなぎ倒す為の武装をしてたんだと捉えてます。嗣永桃子は、いっそ突き抜けててバチバチに格好いい、最強にクールなアイドルだよ。


改めて、卯月コウの話に戻る。
配信を通して表出している彼の特異性は、にじさんじリスナーならある程度は把握してるんじゃないかと思う。
ロールパンナオタクテストとかPASMO多重所持雫ちゃんとか、既存のものに自分の思考回路をしょっちゅうぐるぐる巻き付けてるじゃないですか。意味わかんねえ話を広げるのが上手すぎるんだよな。

その上でFANTASIAの「脱法ロック」は、本当に最高だったと思う。皆同じこと伝えてると思うんだけど、その上でここにも記しておきたい。
彼のことを好きな人も嫌いな人もまとめてステージに引きずり込むだけのパワーがあったと思う。上記で引用した後ろ姿は現地のファンのペンライトの海が映ってるわけなんだけど、あの画像見るたびになんか元気が出るんだよ。
やらなきゃいけないことがあるのにベッドから起き上がる気力も無い時に、何とか這い出るだけの一歩を作ってくれるというか。その上で起き上がれないままだった自分にも「ま、しょうがない」と認められるだけの酸素ボンベは渡してくれる感じ。

あの景色は卯月コウだけに向けられたものとして独り占めして欲しいんだけど、彼自身の後ろ姿っていう要素が加わることでどうしようもないリスナー達にもまとめてあの場の空気を吸わせてくれたというか。古語のめでたいってこういうことかあって思った。

この曲の歌詞は「首吊る前に」から始まって、「年中イキっていこう~」で〆なんだけど、クソみたいな世の中に生まれちゃったけど最底辺でもなんとか生きてやりたいねって曲だと捉えてる。年中ってことはここから先もずっとという意味にも見えるし。
英語だとcarry on living とかgo through my lifeとかが生きていくっていう言葉の英訳とされるんですけど、carry onもgo throughも困難にもめげずに~とか辛い事を経験して~とかのニュアンス含むらしいんですよね。

アーカイブ全部消化なんてとても出来てないからこういうことを書くのはおこがましいんだけど、彼の配信(ライブ)全てで形作られたライブパフォーマンスだった。お前がライブ王だよ。


あと、「らしさ」をCE王で歌ってた人が「何者」っていうオリジナルソロ曲歌うのめっちゃ良いんだ。こっちは聴くタイプの曲で、繰り返し聴くうちに今まで聞こえなかった歌詞が聞こえるようになる曲だと思う。
「放課後シャングリラ」は見るタイプの曲だと思ってるんだけど、歌詞中のルネ・マグリットってワードを是非調べて欲しい。Wikipedia読むだけでもよくこんなピッタリな固有名詞持って来てるなってレベルで神がかってる。
ただWikiの『イメージの裏切り』のところ読んだ時、ブルアカやりながらロリコンって呼ぶな発言してる姿がどうしても脳裏に浮かんできて困った。特マの集合知の言い換えとして、ここまで良い言葉無い。


本当にあのライブを見れて良かった。社長、神になってたね。楽しくて、楽しそうでいてくれて、楽しいねえって笑ってくれてるのが一番嬉しかった。
やしきずのソロ、深みがあって優しくて好きだ。ロストワンで大人2人が暴れまわってるのめちゃくちゃ良かった。それなのに、太ももにしか目がいかなくて本当に申し訳なかった。ロキちゃんと握手がしたい。
明那ーー!かわいいよーー!!ありがとう!!これからもよろしくねー!!!!ってなった。聴くたびに歌上手くなってる気がする。元気なショタ感と1人の男性のふと消えてしまいそうな儚さと寂寥感がごちゃ混ぜになってて、人間的にとても美しい人なんだろうなと思ってます。三枝明那を詠んだ短歌集ありませんか?

剣持さんは艶やかで、高校生だけど紫色の人!って感じがした。ベロア生地みたいな質感の艶っぽさありますよね。「ランデブー」のがなりが好き。あとこの人に狙い撃ちさせた『一撃』って曲のパワーとんでもなかったんだなって再認識しました。
シェリンさんはまさに鬼気迫る感じで、シェリン劇場開幕だった。選曲が神。赤担当、炎を連想する色だけあって感情の昂ぶりを歌声に乗せるのが上手い気がする。
ゆめおさんは感情を切り貼りして楽曲中に入れ込むのが上手すぎるんだよな。自分の情緒をコントロールするのが上手いからこそ、パスおって言われるのわかってしまった。

叶さんは表情の作り方もファンサもダンスの滑らかさもレベチでした。推しカメラ見た人、生きてるか?普通にライビュ見てても、叶さんに投げチュー貰ったの俺だから!俺も叶さんに投げチューされたから!ってなった。
このなんちゃって感想文は当時友人に送ったLINEを抜粋して書いてるんだけど、叶さん褒めまくってる。わかる。 

私なんかがボソボソ書いてるの読むより見た方が早いので、是非見て下さい。そのうちライビュ配信も再度やってくれると信じてる。


以下スタツアのアンコールの話です。やっっっとここまできた……ここの話がしたかっただけなのに、脱線してめちゃくちゃ書いた。

スタツアは全編ライブなのでアンコールがあるんだ。
ここの「HUG SONG」という曲中に、一十木音也と一ノ瀬トキヤがこちらに片手を差し伸べてくれるシーンがある。ここまで書いといて説得力無くなってきてる気がするんだけど、私の推し赤い方なんだ。

だから素直に音也の手を取っておけばいいものを、搭乗回数を重ねていくごとに「そういえば私、ここでトキヤの手を取っている気がする」という感覚が生まれた。
お前には両手があるんだから欲張ってもいいはずなんだけど、感覚的には1人を選んでて、「推ししか見れなくなるからこの時1回でいいから音也どいてほしいショートケーキのイチゴ真っ先に食べてる」とか他のシーンでは言ってるくせに、この時だけはトキヤの手を取ってるイメージが頭から離れなかった。

その理由を考えていくうち、こんな図が浮かんだ。
音也とトキヤの2人の目の前に10人のお客さんがいるとしたら、7色の旗を持って一番前を走ることで皆を先導してくれるのが音也で、遅れそうになった人の手を取って最後尾を歩いてくれるのがトキヤなんだろうなって。

ちょっとここで卯月コウのファンを刺すんだけど、9割以上のリスナーは人生っていう長距離走のどこかで躓いたことがある人達な気がするんですよね。
ライフステージを意識する段階に立った時に、前を走ってる人の背中がやたらと遠くに見えるというか。
学校の休み時間に読書してるのはいいんだけど、気付いた時にはクラスメイトの皆教室移動してない?なんか静かだなって思ったら、みたいな。絶対あの時だけ5分前のチャイム鳴ってないよな。
自戒のつもりでナイフ手に取ったつもりなんだけど、自分で書いてて虚しくなってきた……でもこれも人生だから強かに生きていくよ。

私は悲しいことに移動教室のチャイムに気付けない側の人間なので、音也が先導してくれる列に意気揚々と着いていけない気がするんだよ……
内心はちゃんとウッキウキなんだけど、まず席から立ち上がろうとする時にスカートが椅子のネジみたいなパーツに引っかかってモタモタするタイプ。
置いてかれたと思って、半泣きになりながらバッグ掴んで駆け出そうとするわけですよ。
そんな奴を置いてけぼりにしないように手を差し伸べて待っててくれてるのが、一ノ瀬トキヤなんだ。そんなんされたら手を取るしか無いじゃないですか。だからトキヤの手を取ってるんだよ!

そして卯月コウ自身が選び取った姿は、前だけ向いて生きてこられた人をターゲットにした偶像ではないように感じてる。
上記で引用したツイートの後ろ姿は、そんな彼のリスナーをも引っ張り込んで、あのステージに立たせてくれるだけのパワーがあったと思うんだ。彼より年上が圧倒的に多いであろうリスナー達の中学生時代をも、あのステージに招いて救ってくれたというか。
卯月コウが中学生でいてくれて良かったし、卒アルに絶対残してほしいなと思ってます。


この2人が選び取った『オーダーメイド鉄甲冑』及び手を差し伸べてる対象のイメージを指して「似てる」って言ってるんだ、っていうのを伝えたかった!!!
パフォーマンスの表層上は全く似てないんだけど、あなた達の優しさを区分けした場合のブロックは近しい場所だと思ってるよって話でした。

脱線だらけとはいえ、下記も含めて17800字書いてる。長い旅路だった!笑
上手く伝えられてもいませんが、「一ノ瀬トキヤと卯月コウのステージングは似てんじゃね?」っていう、検索件数ヒット0件思想が少しでも伝わってくれてくれれば幸いです。

あとがきのようなものと布教

卯月コウ並びににじさんじを好きな方もうたプリを好きな方も、引っかかりを感じる文面でしたら本当に申し訳ありません。
ただ私は両方コンテンツとして愛してるし、両者ともに生きていて、ファンにも生きることへの希望を感じさせてくれるだけのパワーがあると思っており、今後一層の発展を願ってます。

テーマ的にゴリゴリのナマモノから逃れられなくて、肝臓ひけらかしてるような気持ちで書きました。文脈的に英単語liverの意味調べたんですが、肝臓って意味らしいです。こんな思いしながらライバーは活動してくれてるのか……
自分の脳内かっぴらいて、今まで通ってきた関係ありそうなものは全部詰め込んだつもりです。

というわけで、以下この世で最も並べるべきでないリンク並べます。

タイトルの煽りスキル高すぎん?36:00〜約7分間のマシュマロ読みだけでもいいから……見なくていいかもしれない。
どんな大暴投もなんかキャッチしてくれて、ふとした時に生きることから踏み外してしまうかもしれない奴らの足首を掴んでくれてる人なんだよ。最悪だ。

こっちはマジで最高です。2022/9/2に公開された映画なんですが、2023/10/20(金)からはDolby Cinema及び発声OK上映が開催されます……!!
ペンラ振りながらの発声が出来るよ!!!!!!やったー!!!!!!!そしてスクリーン・音響最強卍verが公開されるぞ!!!!一緒に映画館に通おうね同志たち!!!

もしまだスタツア見ようか踏ん切りがつかない方は、最後のお願いとしてこの動画見て欲しいんだ……
いわゆるゆっくり解説みたいなスタイルで、スタツアを一回見た人がミリしら民に布教する動画です。わかりやすい。ありがたい。
そしてメタい視点も含めた理性的な観点で、この作品の良さを語り尽くしてくれてるの美味しすぎるんだよな。

高野さん、うたプリの原作ゲームやってくれないかな……日朝特撮メインライター様に言う事じゃないのはわかってる。絶対忙しい。
でもうたプリのゲームはメタ目線でプレイするほど面白いと思ってるからこそ、プレイしてくれたりしねえかなあ!と思ってる。

スタツア見て「うたの☆プリンスさまっ♪」好きになった人は全人類ゲームやろう。全ルート二郎系ラーメンレベルで味濃いよ。
彼らが七海春歌っていう女の子(あるいはあなた)と恋愛する要素は入ってるけど、アイドルになるまでの情熱大陸ゲームだと思ってプレイして欲しい。
メインシナリオはSwitchに移植されきってます。
願わくば、リピラブ(1作目)のトキヤ√12月「肩の力を抜いて」の「て」の音を聴いて欲しい。ここだけでソフト代の価値があるんじゃないかと思ったくらい好きなんです。ここが聴きたくてソフトガチャガチャするくらい。

リピラブのジャンル名、「キスよりすごい音楽って本当にあるんだよADV」です。
パワーワードが過ぎるし、ネタバレ踏んでも気にならないレベルで意味わかんねえシナリオのオンパレードなんだけど、多分ちゃんと全部意味あるから。ジャンル英訳のYou will find the music more beautiful than kissのkissとmusicの母音の違いから、musicはあなた(u→You)がいないと奏でられないよって意味だと信じてる。ただのトンチキ乙女ゲームじゃないはず。
タイトルの☆♪に騙されずに読むと、扱ってるテーマ的には羽海野チカ先生の「ハチミツとクローバー」と似てるから。多分。

コンシューマーゲームで実況プレイも公開されてない分テキストが流布されにくい媒体ではあるんだけど、その分ファンと交流しない限りネタバレに触れずに済む世界でもあります。
あなたとプリンス達の出会いが特別な体験になりますように。

まずは10/20(金)以降に劇場でお会い出来れば幸いです。

キスよりすごい音楽を君に!𝑩𝑰𝑮 𝑳𝑶𝑽𝑬_____

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