スタツア新規の『うたプリ Repeat LOVE(リピラブ)』聖川√感想


はじめに

スタツア初見の時から思ってたんですが、聖川真斗さんあまりにも言葉遣いが唯一無二で面白え男でございましてよ~!!!!そして面白え男の女(ファン)も面白え女多すぎますわ!!!!
初見「心のダムが溢れそうだ!」の威力がえらいデカかったんだけど、愛のヘリ/心のダムTシャツとかトートバッグ普通に欲しい。現地参戦やライビュの聖川担の服装がすげえ面白いことになってるよ。これご本人どうお感じなんだろうか。気になる。

本編√の話の流れが素晴らしくて何回も感動したのに、アフターエピソードとセシル√で全てをうたプリナイズドしてく男。一ノ瀬トキヤさんめちゃくちゃ聖川さんのこと好きだけど、こういう面白スケベ魔人成分どう思ってるんだ……???

そして音也√の感想文を脱線だらけとはいえ18000字書いて思ったのが、思った以上に彼の√との親和性が高いなってことでした。
初見の時はそんなこと感じる余裕も無かったんですが、周回すると思っていた以上にシンクロ率高い。この2人の仲がいいのわかるなってポイント多めだったので、それにも言及出来ればと思います。

リピラブ本編 感想(スタリ他メンバーの√ネタバレあり)

以下リピラブ本編テキストや展開のネタバレだらけです。聖川真斗が名言メーカー過ぎて、引用多めですのでご了承ください。約19000字あります。推しの√感想文の字数とっくに超えてて恐怖。

リピラブはとりあえず大恋愛√を全員一通り見て、W1から√周回に戻るような流れでのプレイをしています。
また他メンバーの各√もネタバレを並べた上で対比したりしていますので、そちらにもご留意の上でお読みください。スタツアやSSS2ndへの言及もあります。
以下の記事も同じ条件で書いておりますので、よろしければ是非。

音也√感想に比べてトキヤ√感想が本編に関する言及薄っぺらいので、いつかリベンジ感想文書きたいです。とりあえずセシル√を味わい尽くしてからにしようね~

4月

友ちゃん「そんなにかしこまらなくていいよ。ていうか、敬語禁止」
那月「知り合えたのも何かの縁ですし、お友達は多い方が楽しいです。是非、よろしくお願いしますね」
七海「その、ふつつけものですがよろしくお願いします」
音也「あはは。その反応、おもしろいな。よろしく、七海」

このAクラ初対面でのチグハグな会話そのものがめちゃくちゃ聖川√してるなって感じます。
七海の態度とか話し方としてフォーカス当てられる部分が、既にちょっとワードチョイスが七海ワールドだなって感じられるというか。
敬語禁止の件も、聖川さんが先輩としての年長者にはガチガチに綺麗な敬語使うことに反映されているのかな、とか邪推をしてしまいました。

すごく優しくて、繊細で……綺麗な音色。聴いているだけで、穏やかな気持ちになれる。
それまで少し硬かった表情が今はとても柔らかくて、ピアノへの深い愛を感じる。
大きな手の平、長くしなやかな指。白い手が、なめらかに動いて、旋律という名の世界を紡ぎだす。
何度も、何度も練習を積んできていればこその迷いのない動き。一音、一音に心が宿って、聴くものを魅了する。
わたしも、ピアノを弾くけど……。とても、こんなふうには弾けない。すごい……。
その音は媚薬のように、胸の奥底へと染み込み、わたしを満たしていく。
あの綺麗な手が、この『世界』を作り出している。
『魔法の手』
聖川様の手は『世界』を具現化する力を持った『魔法の手』なんだと思った。

改めて読むと、4月時点で七海の聖川真斗に対しての解像度半端ないなって感じますね(後の展開を思えばそりゃそう)。この描写だけでスタツアのソロ要素大体語れるの凄くないですか!?

スタツアで聖川さんは手話を取り入れますし、かなり手にフォーカスを当てた演出やカメラワークをされていたと思います。
リピラブで七海が『魔法の手』という表現をしているのを読んだ時、やっぱり聖川さんのキーワードに入ってるんだ!凄い凄い!と、隠れミッキー見つけたばりのテンションになりました。

そして『世界』という言葉も、彼が口を開くと聖川真斗ワールドになることが理解できた今だと思い入れが深くなるんですよ。

私は聖川真斗という人は、リアルアイドルだとキムタクに似たアイドル像を持っている人だと感じています。
めちゃくちゃ『聖川真斗』性を持っていて、周りからもとても高い頻度でその『聖川真斗』を求められる人。そして本人もそれを熟知した上で、求められた『聖川真斗』を嘘偽りなく出すことが出来る人。

スタツアを見た後だと、舞台人なのもめちゃくちゃわかる。舞台って息遣いまで聞こえるほどの生ものじゃないですか。
聖川さん、感情って書かれたふんどし一丁の裸単騎でパフォーマンスする人だなと思ってたので、一挙一動にとても重みがあるんだよ。すみませんヒリヒリするくらい剝き出しの感情で舞台に上がる人の比喩がこれしか思いつかなかったんです。

上記の”何度も、何度も練習を積んできていればこその迷いのない動き”っていうのも、幼い頃から学ばされてきた習い事の数々が聖川家長男として身につくまでの過程が偲ばれる表現ですよね……

スタツアのソロで階段があるのは寒色組ですが、彼らの積み重ねてきた努力の象徴に見えてとても好きです。
SAMURAIZM間奏でこの努力組+ミューズを愛しミューズに愛されたガチ王子のセシルさんが、縦列で揃えたダンスするところが癖にぶっ刺さるんだ。

そして担任の林檎ちゃんが投げチュー飛ばしたりと、以降も聖川さんにキャッキャするのなんでかなと思ってたんですが多分これ神宮寺√の対比ですね。
正直最初は、生徒のことをそんな風に見ないでくれ~!ハイパービジネスマンGTO日向先生が恋しいよになってしまったんですが、神宮寺√通ってようやく納得できました。

投げチューするのも、七海と事故チューした後だからですかね。
私は聖川√を『ときめきメモリアル Girl's Side 2nd Kiss』だと思ってるんですけど、もうめちゃくちゃ2番目の話しますよね。恋愛√読んだ時超感動したもん。
一方同室の神宮寺さんは、隣の家の芝生聖川家の長男が「一番」に見えてしょうがないのさあ……うわあ……
あとこの2人の先輩の黒崎さんも曲名『ONLY ONE』やら『No.1』で、数字の話絶対意識してるタイトルなんですよね。後発の先輩キャラなだけあって、ちゃんと同室意識してそうなシナリオ展開なんだろうな。
寿嶺二さんとか美風藍さんなんて、名前の響きがもううたプリのサビ煮詰めたような名前ですもんね。トキヤの零時の鐘の音、絶対回収してくるだろ。
All Starまで何時間かかるかわかりませんが、絶対最後まで追いかけるので待っててくれ。

あと聖川√では、七海とのペアを組む経緯が『運命の赤い糸!』なのも、彼のキーワードの『運命』そのもので好きです。「運命の赤い糸に導かれた、永遠のパートナー」っていう林檎ちゃんの言葉がそのまま、彼の七海に対する総評に結び付くのもとても綺麗。

各√を通った後だからこそ思うのが、聖川さんが音也の親友なのもわかる要素が細かく散りばめられているんだなってことでして。真っ赤な音也も入試の時に七海を見かけたことがあるんですよね。
そして彼は父親の背中を追って、その真っ赤な血のルーツを追って早乙女学園に来た人で、公式で父親のグラが出て来る面子でもありますね。エクセルで表管理したら、同室と同程度に対比されてるポイント多そうだなーと思ってます。

5月

「……自分を卑下するようなことを言うな。俺は何の価値もない者とパートナーを組んだ覚えはない
運も実力のうちだ。それに、俺は貧乏クジを引いたなどとは思っていない
俺が引いた糸の先には幸運が結ばれていた……。お前の作った曲を初めて聴いた時、俺はそう思った
お前の曲は、まるで神話のようだ。あのように、『世界』を感じられる曲がこの世に一体いくつあるか……
心を揺さぶる感動的な曲だった……。それを作ったお前が無価値だと?
もし、本当にそうなら、お前の曲を素晴らしいと感じた俺の感性はおかしいのだろうな」

9月トキヤの「君が傷つくことで、傷つく誰かがいることを知りなさい」ばりに痺れた。多分私、この言葉はうたプリ追ってる限りずっと頭の片隅に残り続けると思う。
寒色組、大切な人に語りかける言葉遣いがとても丁寧で上手いですよね。これで16歳か……
特に最後の部分、自分を敢えて卑下することで春ちゃんが自分を下げる言動に引け目を感じるように仕向けてるんだろうなって思うと、優しい人だなあってしみじみします。

ところでこの直後に、入学式の時とあわせて怪我の手当てをするのは二度目で、今回は指にチューするのめちゃくちゃ狡くないですか……事故チューから意図的なキスに変わってるんですよ!?はあ!?

真衣ちゃんという隠れ蓑はあるとはいえ、この変化に気付いた時爆笑しながらシンバル叩くチンパンジーになりました。やっぱりセシル√が本性だな?ど天然なことはわかってるんだけど、わかった上でいじりてえよ……
あなたが酒飲んだ時どうなるか、心配で仕方ないんだけど大丈夫ですか?
頼むから、最初は身内の目が届く範囲で飲んでくれ。身内にいたらハラハラして、一緒に飲んでも酔えないタイプな気がする。

「……努力なくして、成功はありえない。さすがは学園長、粋なことをする。ふっ、はははははっ!」

笑うポイントがなんかズレてませんか可愛いね!?
聖川真斗さんという人、綺麗で繊細な寄木細工の箱の中に、カラアゲラーメンカレーに寿司と馬鹿が持ってきたバイキング詰め込んだみたいな人だよなと思ってまして……他意はないけど、多分音也が持ってきたバイキング詰め込んだら大体一緒の様相になると思う。他意は無いよ!
「殻を破る」ことがテーマだろう人に、この属性バイキングやってるの本当好きです。

6月

いやあ、遂に出てきたね神宮寺レン……この月以降、√回収中にあなたの顔がよぎらなかったこと無いよ。

力強くて存在感のある声。華があるっていうのかな。すごく惹き込まれる。
情熱的で、熱い感情、そのすべてが声に乗っている。
声ってこんな風にいろんな表情を出せるものなんだ。
「一度きりに全てを載せてこそ、歌は輝きを放つ。そうは思わないかい?」
艶かしい瞳がわたしを射抜くように見つめる。

神宮寺の歌@七海カメラ

上記はそのまま神宮寺さんの歌を七海カメラで捉えた表現なんですけど、これ結構聖川さんの歌にリンクしてませんか?周回の時にヴェッみたいな声が出た。
聖川さんが成長していくにつれて、彼自身が内に抱えている情熱的で熱い感情が歌にわかりやすく乗っていったんだろうなと思うんだけどさ。

『静炎ブレイブハート』とか、音楽雑誌で上記の表現されてもおかしくないですよ。ダメだこの感想文絶対ご本人に読ませられない……!!!!いやでも、『セイクリッドペアーズ』でハート作った今のお二人なら意外と苦笑いしてくれたりするか!!?

「出会いはスローモーション。初恋のトキメキはただ一度だからこそ美しい。そうは思わないか?」

By愛の伝道師

この時はまだ気づいてないけど、いわゆる二目惚れ的な恋の堕ち方してる聖川さんに対して喧嘩売りすぎではないだろうか。

「そんなこと……。聖川様が半端だというなら、わたしなんかもっと半端でちっぽけな存在です
でも、どれだけ半端でもちっぽけでも、努力し続ければ夢は叶うから
蕾が長い冬を経て、花開くように、みぞれが、冬の寒さを受けて雪に変わるように、叶わないことなんかない……」
「みぞれが雪に変わるように……か。そんなことを言ったのはお前で2人目だ
あぁ、昔ちょっとした出逢いがあってな。そのお陰で、俺は今こうしている
その人に出逢わなければ、俺はこの学園を目指してはいなかっただろう」

聖川!!!!気付け!!!!そんな超ハイレベル比喩センス持ってる女、この世に2人はそういない!!!!!
まあこの2ヶ月後に気付けてるなら早い方か……(ジャックジャンヌのある√で感覚がバグった女)

卒業オーディションの曲名がとんでもインパクトすぎて、曲を真面目に聴けなくなってしまったことを除けばめちゃくちゃ良い曲でした。タイトル面白男すぎるだろ。
神宮寺√の曲名も腹筋鍛えられたんだけど、BGMリストで見返したら御曹司組でバチバチに対になっててヒュッ……ってなりました。とんでもねえ。

この後も、”俺の可愛いBest lover”や、「Mostフォルティシモ」で崩れ落ちました。
聖川真斗さん、恐れ多くも私と同じで、程度が甚だしいほど相手に伝わると思ってるタイプか?めちゃくちゃ〜とかを多用したりしますか?

「イモのほんのりとした甘みを、さっくりとした衣が包んで旨みを逃がさず。うっすらかかったソースにもパンチが効いている
ほどよい大きさに千切りされたキャベツ。それらをパンという殻で閉じ込め。一口食べた瞬間、口の中に広がる、複数の味、それは宇宙
こんな旨いものがたったの120円とは……!この世には、まだまだ俺の知らないことが隠されているらしい」

うたプリミリしら民にこの文面だけ読ませて、何の食べ物のレビューか当てさせたいな

ほんっと好き。面白え男すぎるだろ。聖川真斗をバラエティー番組に早く出したい……
主演映画の番宣で局のドッキリ番組に呼ばれてめちゃくちゃ良いリアクション取って以来、バラエティー番組に引っ張りだこになって、その年の大晦日のガキ使で隠しゲストとして出てくれ~!!!
演技力発揮しきって、芸人全員を即撃沈させてくれ……頼む。

B級グルメへの賞賛の嵐なのが、殻の中に卵の黄身5つみたいな純粋培養面白畑の聖川さんにぴったり過ぎて。
蘭たんのときメモGS3の設楽先輩を落とす実況でこんなの見た!!!そういえば設楽パイセンもピアノ弾けるお坊ちゃんですね。

7月

林檎ちゃんがまぁ様の水着姿についてやたらと興奮してるんだけど、これ本人ムッツリだよなってやつかな……笑笑 実際七海の水着姿見て固まるしなあ。
神宮寺さんはオープンかつ口説き倒す感じだし。神宮寺レン√では何回後頭部ぶっ叩いてやりてえと思ったことか……あれはダメだろ。七海は頼むから危機感持ってくれ。

ホオジロザメの皮を破って中から学園長登場したり、「シャイニングZR2」はプール横のシャワーノズルのひとつを引っ張ると、プールの底が開き水が流れ、その下の巨大なロボットっぽいもので洗車機のような大きなブラシが清掃完了させる……とかいうイロモノですし。
相変わらず意味わかんないんだけど、多分聖川真斗が中身面白え男ってことの比喩ですよね?そうだと言ってくれ。なんでこんなめちゃくちゃシナリオ考えられるんだ。

「お前という小さな身体の中には一体どれほどの可能性が詰まっているのだろう。その全てを知りたいと思うのはわがままなことだろうか」

これテスト後の台詞なんですけど、なんかさあ、エロくない?
聖川さんのこと邪な目で見たくないんだけど、本人のワードセンスがちょくちょく匂わせてくるからさあ、しょうがないよなあ!
……すみません、マジで日常生活には一切持ち出さないので許してください。
なんかね、いわゆる水着回にわざわざこの言葉遣いさせてるスタッフに悪意を感じるというか。いっちゃえいっちゃえ!的なノリを感じる。そういうの嫌いじゃないよ。

8月

この月の内容めちゃくちゃ好きなので、言及長くなります。

”空には雲ひとつなく、どこまでも澄んだ青がひろがっている。”から始まり、聖川さんの色真っ盛りだなあと思ってたら8月に気付いてくれてスタンディングオベーションでした。
割と早い!ありがたい!!!『運命』感じたまま文化祭まで突っ走れ!!!!

「ありがとう……。本当にありがとう
運命……。そんなことが本当にあるんだな……。お前と……こうして出逢えた……
本当に……お前がいてくれてよかった
いや、お前は……お前と、お前の作る曲がずっと、俺を支えてくれていたんだ。本当にありがとう……」
(中略)
「やはり……お前の演奏は俺を歌わせてくれる。感じるまま、心のままに歌う
お前と出逢うまで、こんな気持ちで歌えたことはなかった
こんな風に出逢えた奇跡を、俺は改めて神に感謝しなくてはならないな」

聖川さん、小さなことでも逐一感謝を伝えてくれる本当に素敵な方ですよね。多分シナリオ通してもかなりの頻度で「自信を持て」と「ありがとう」の意を伝えてくれる人だと思います。

スタツアの『ST☆RT OURS』で口パクで想いを伝えてくれるところは、「皆の気持ちは(みたいなニュアンス)届いている、心から応援、感謝する!」みたいなことを伝えてくださってるじゃないですか。
義理堅いな~好きだな~推しのファンへの感謝の言葉は、オタクの命を救う養命酒になる。

そして、自己流解釈厨はここで「神に感謝」って言われるとギクッとしてしまう。
聖川さん青色の人で、音楽の女神ミューズを愛し愛された男、愛島セシルさんって黄緑色の人なんですよね~……多分作中の天才を表す黄色のニュアンスが多いとはいえ、青色入ってるんだよなあ。

「ただ少し……そうだな。『音楽』に酔ったのかもしれない
そう、お前の紡ぎ出す旋律に当てられた。お前の歌は、心に響いて。胸の奥から熱いものが込み上げてくる
いや、その逆だ……。感動しすぎて、しまったんだ。そう、目眩を起こすほどに
もう一度、奏でてくれないか?お前の音楽を……」

音也√では七海はもはや音也の酸素だったけど、聖川√ではアルコールらしい(?)。いや、再会の衝撃ってすげえな。
そしてさらっともう一度、ピアノを奏でるように促すのいいですよね。2度目の「運命』の再会した女性に、かつて自分が救われた演奏→聖川自身も歌うって流れを踏襲しようとするのがとても好きです。

ところで、この直後の遊園地デートで新しい扉開きかけたんで助けてほしい。

「……いけない子だ。ちゃんとお父様に言ってこないとだめだろう?」

ああああああああああああああああああ

私、2023/2/14の午前2:14にリアルタイムでTwitter見てキショいニチャ笑いしちゃったんですけど、これ同じ味がするよママー!!!!!それ言われる為に起きてたまである。

こういうとこで既視感出してくるのやめてほしいな……オタクは軽率に死ぬんですよ?

もはや俺が真衣ちゃんになりたいんですけど、俺が真衣ちゃんになったらお兄ちゃんに嫌われる振る舞いをしかねないので絶対やめてほしい。
はいはい、大人しく春ちゃんの首に巻き付く子泣きじじいスタイルでいようね~

「とにかく、それまでの俺はなんでもかんでも親の言いなりでな、何一つ自分自身で成したモノなどなかった
だけど、この『歌』は俺の……。俺だけのものだと気付いた。そうしたら、試さずにはいられなくなったんだ
俺の歌を誰かに聴いて欲しいと強く思った。彼女の曲が、彼女の一言が、俺を絶望の淵から救ってくれた
親は関係ない。俺という存在に何が出来るのか、個人としての俺が何をどこまで出来るのか試したくなった
そうして、俺は親の反対を押し切ってまで、この学園を受験した。俺は自分が生きる本当の意味を知りたかったんだ
無論、俺には財閥を支える義務があるから、長いこと芸能界にいることは出来ないだろうが
生涯で一度くらい誰かの言いなりではなく『俺』として生きてみたかった
そしてお前となら『俺』は『俺』として生きられる気がする。ハル」
聖川様が握っている手の上に、さらに手のひらを重ね、わたしの目をじっと見つめる。
「ずっと、傍で俺を支えてくれないか?お前の『音楽』がある限り、俺はきっと歌い続けられる!」

もうね、ここの聖川さんの言葉がめちゃくちゃ綺麗で大好きなんですけど、これが春ちゃんとお手々繋いでるスチルでの会話なところも最高ポイントで。この2人は同じ楽器を得意楽器としてる人で、手が大事な仕事道具で……
その2人が手を繋ぎながら、『音楽』について語るんですよ?
最高以外の言葉が見当たらない。とんでもなく良い。イイッッ!!!!!!!(鳳瑛一)

ここで語られてる内容も、そのまま”You will find the music more beautiful than kiss”だと思うんですよ……
音也√感想文でも語ってるんですけど「キスよりすごい音楽って本当にあるんだよADV」の英訳が上記の文面なんですが、kiss/musicの母音の違いからmusicはu(you)がいるから奏でられるんだよ、I(彼らアイドル1人だけ)では奏でられないよって意味が込められてるんじゃないかと思ってまして。  
本当に、このジャンル名はひたすら食らって何度噛んでも味がしてます。ジャーキージャーキー。

その剥き出しのただの『俺』である聖川真斗っていう人は、とんでもなく面白い男で本編√が名言パラダイスでセシル√とアフターエピソードで大魔神やってるお方だよ。超魅力的な男だよ。
この人のファンになってしまったら、他のアイドルが物足りなくなってしまうくらいの特異性を持ったお方だから最高なんだよ。

七海に対して「自信を持て」って伝え続けてくれる方だからこそ、彼女の首に巻き付いてるプレイヤーは言いたい。聖川さんももっと自惚れていいんだよ、謙虚な姿勢はとても好ましいけど芸能界でお綺麗なものだけ見て生きていくのは、とんでもなく難しいと思うんだよな。

だからこそ、自分の努力の痕跡は時々見返してニヘニヘするくらいのメンタルでいてほしいなと感じてます。
正直私何回もこの感想文途中で投げかけてるんですけど、読み返すと「この文章解釈一致すぎるんだけど~!?え、書いたの私じゃーん気が合うねキャッキャキャッキャ」を1人でやってるんだ。
キモいけど自己肯定感って大事だから!!!!!幼い頃から芸能界に足を踏み入れてた男からの言葉が身に染みるよ。

この手を繋いでるスチルっていうのがまた、音也と重ねて見ると面白くて。メモしそびれてる可能性もあるんですが音也√は4、6、8、9、11、12、1、2月に2人の手を合わせる描写があって、ボディータッチ多いとは思ってたんですけど1年の2/3も占めてるんですよね。
スペシャルボイス付きのスチルも音也は9月の手を繋いでいるもので。

そして、恋愛音也√って10月のカーテンの件や入学式のアドリブで歌った流れをもう一回って流れなんですよ。またときメモ2nd kissやってません?聖川√で見たあ!!!
シナリオ管理すげえなってしみじみしました。

9月

多分聖川√で一番トンチキってる。シャイニー確定演出かかってるし、うたプリの9月は変なイベント起こりやすい気もしてます。
まず、水着で健康診断及び身体測定する意味ってなんだい?多分ムッツリ要素回収する為だと思うんだけど、意味不明だなって思うよ……

聖川「こんな奴と組むくらいなら犬と組んだほうがマシだ」
神宮寺「陰気な空気がうつっちまう。猫と組む方が遥かにマシってもんだ」

へえ~(面白いな) ところで、パレス組って凄く対照的にキャラメイクをされていると思うんですけど、黒猫と真っ白いボルゾイは確かに真逆でニッコリしたことを思い出しました。

この2人が御曹司で、人の上に立つ人達なんだなっていうのは実感したかなあ。それにしても滅茶苦茶やってると思うけどね……メロンパン戦争が実際にあったら、絶対ネットのおもちゃになるよ。

そして相も変わらず神宮寺さんやってることヤバくない?な、なんというかねちっこいよね……エロいというかやらしいなって思う。
聖川さんじゃないけど、本当に何度後頭部ぶったたきたいと思ったかわからん。AASSで早くラブラブしてる神宮寺さんと春ちゃんが見たいよ~!

10月

「役を演じている時、俺はその人物になりきり、違う人生を生きることができるだろう。それはやはり楽しいものだ
(中略)
劇はナマモノだからな、同じ演目でも、一期一会というか、同じものは2度と見られないという刹那感がいい
それに、客席との一体感。客席の温度が舞台を盛り上げたり、ステージ上のキャストと客席との掛合いがあったりするのも舞台ならではだ」

「客席との一体感」と聞いて真っ先に思いついたのが、”𝑀𝑦 𝑠𝑛𝑜𝑤 𝑝𝑟𝑖𝑛𝑐𝑒…𝐼 𝑤𝑎𝑛𝑡 𝑦𝑜𝑢…𝐻… 𝐼 𝑙𝑜𝑣𝑒 𝑦𝑜𝑢……𝑀𝑎・𝑠𝑎・𝑡𝑜… 𝐹𝑜𝑟𝑒𝑣𝑒𝑟…”の聖川真斗召喚魔法だったのは許してほしい。

でもここで語られること、全てスタツアのパフォーマンスに組み込まれてると思うんですよね。
聖川さんってスタツア中でめちゃくちゃ生っぽさがある人だと思ってまして。
なんか動きがやたらとぬるぬるしてるというか。表情の一つ一つが深くて、ちょっとライブでの嵐の大野さんみを感じました。

舞台の上での台詞回しが巧みで、相手役を含めて周りを舞台の上に引き摺り込む力が馬鹿高いですよね。それこそ聖川さんが観客一人一人の手をガッシリ掴んで離さない感じ。


父「お前が選んだ学園とやらがどれほどくだらないか見に来たまでだ
(中略)
まったく、くだらん学校だな、ここは。……ふざけていられるのも今のうちだけだ。1年で芽が出なければその時は……」

大魔王のお出まし

父上登場のシーン、ここの台詞めちゃくちゃ面白いと思ってるんで語らせてください。

上記シナリオではひらがなで「くだらない」って表記されてるんですけど、漢字にすると「下らない」や「降らない」とも書けるらしいです。
一方で、演劇の演目は「ロミオとジュリエット」なんですよね。互いに対立している家の壁を越えた恋物語で。

ここで引用したいのが音也√1月なんですよ。シャイニーの指示で音也が校舎の壁を登らされるという、意味わかんねえアレです。
シャイニング早乙女の正体は一十木音也の父親で、つまり音也は父親に試練として「校舎の壁を登る」ことを強要されたわけですね。

そういえば音也√1月ラストにヒマラヤで雪男と戦うシーンが描かれてるんですけど、もしかしてこのヒマラヤの雪男って聖川父の暗喩だったりします?
初見音也√でドラマCDじゃねえんだぞって頭抱えたんですけど、ちゃんと意味あるんか?わかりづれえよ!
うたプリとんでもシナリオ、ちゃんと考えると対比になってることがあるからやめらんねえ……やめらんねえよ。

そして今回、聖川√でも彼の父親が『壁』として立ちはだかってます。「くだらない」って言っているのも、高度の話をわざわざ持ち出してるあたりこの壁を意識した発言に思えます。

重ねて、「芽が出なければ」は雪解けが来なければって意味だと思うんですけど、残念ながら聖川真斗、七海春歌と運命的な出逢いを体験しちゃってんだよな〜!!!!!
残念ながらもう『春』来ちゃってんだわ!!!芽吹くしかねえよ春だもんなあ!!!!ガハハ!!!!!(ご存知の方はCV:周央サンゴで読んでください)

「心配するな。今の俺には夢がある。お前と一緒にプロになるという夢がな。決してちっぽけな存在などではない
生まれて初めて、俺は俺として生きている。お前のおかげでな」
わたしも、聖川様のおかげで、最近は自分に自信を持てるようになってきた。
『自信を持て』って言われるたびに、『前』を『上』を向けるようになる。
中学までは、人と目を合わせるのが苦手で、いつも下を向いていたわたしが……
この学園に入ってからは少しずつ自信を持てるようになった。
……いろんな人に支えられて今ここにいるんだな。頑張らなくちゃ。

前を、上を向けるようになった春ちゃん……!尊い。ロミジュリしてる!!!って大興奮しました。「自信を持て」をストレートに伝え続けた人は強いですね。
パートナーの言葉を素直に受け止めて、上を見上げて生きていけるの強いよ。父親の壁を越えるんだ!!!
そして周りへの感謝っていうのも、良い意味で七海が彼の影響を受けてるんだなって嬉しい描写でした。お互い細かい気遣いに気付いてくれる人だからこそ、こまめにありがとうって伝えてくれるよね。

聖川さんが音也と仲良いのもわかるよ。音也も「七海ー!!好きだよ!!」をシンプルに伝え続ける人で。出し惜しみしない人ですよね。感じたことを素直に伝えてくれる部分が共通点だなと思います。

11月



この月の味が劇物すぎて、聖川√がシンプルに良い√だよサビの詰め合わせだよってニコニコ出来てません。
少なくともリピラブ時点だと全員√中にトンチキなポイントが散りばめられてるので、各プレイヤーにとっての「一番消化するのに時間がかかった√」が違いそうなんですよね。
私には御曹司組が特に癖が強くて、食べ切るのに時間がかかるなあ。

七海「最初に気になったのは『手』です……。聖川様の手は『魔法の手』だから……」
神宮寺「魔法ね……。奴の『手』がレディにどんな夢を見せるのか、少し興味はあるけれど……
オレはそれ以上にレディに興味があるな。レディのこの手はオレにどんな夢を見せてくれるのかな?」
神宮寺さんがわたしの手をとって、手のひらをご自身の唇へ押し当てる。

「この手はオレにどんな夢を見せてくれる?」が、「共に同じ夢を見よう」の聖川さんにかかってくるんだろうな。
しかも手にチューしてる…… これもしかして、5月の聖川真斗がやったことなぞってない?

そういえば購買戦争の時も春ちゃんの指ペロっとしとる……アプローチ一緒なんだ怖いよお……どこまで仕掛けられてるんよ……
そういえば初めて会った6月の時も投げチューされてるけど、聖川さん初対面の林檎ちゃんに投げチューされてるよ。あああ……どれだけ考えられてるんだ……怖い……

「いい眼だ。……仕方ないな。いかせてあげるよ。ただし、これだけは覚えておいてくれ
もし君が奴に泣かされたら、必ずオレの胸に戻ってくる……とね。レディがひとりで泣くのは耐えられないからさ」

恋愛値は2番目の選択肢の回答なんですけど、神宮寺さんの良さ詰め合わせセットだと思う。孤独の淵にずっといた人だなって香りが仄かにする。
眼(eye)を褒めてくれるの、自己(I)確立の話していく流れに則っていてとても好きです。神宮寺さん、多分スタリメンバーの中でも目についての言及多めなんですよね。
神宮寺レン、さては君良い男だね?(今更) 後頭部ぶっ叩き続けてごめんな。

さーて、とんでもスチルが来るぞ。ここまで描かれてきた彼の可愛らしさとか、良い人なんだなって加算されてきたポイントが一気に塗り変わったよ。
初見の時、半分悲鳴をあげながら読んでました。

御曹司組の部屋って本当に面白え部屋で、左右でもはや国が違うんですよね。境界線が「ここまで俺の領土だけど?」の表れで、『となりのせきのますだくん』みたいなことしてる。

トキヤ√で彼が自ら積極的にHAYATOの話をするのは8月と11月の2回だと思うんですが、2回とも彼の自室に招いています。8月は熱に浮かされての無自覚喘ぎHAYATOでしたけど、11月は前月のカミングアウトを受けての詳細を語る流れで。
これは一ノ瀬トキヤのガードの内側に招いてるということの表れだと感じられました。

今回は完全に神宮寺さんのテリトリー、しかもベッドに招かれてるもんだから、そりゃあ聖川さんは面白くないですよね……というか、軽蔑の対象になってもおかしくない状況ではある。

自身は顔を見たこともない相手と結婚させられそうな現状な上、自分の聖川財閥の長男って顔以外を度々合わせた春ちゃんが「自由で、財閥の長男でなく、自分が持っていないものを持ってる(ように見える)神宮寺レン」に奪われたから嫉妬したんだろうな。
この2人、互いの持ち物が、隣の家の芝生が青く見えて仕方がないんでしょうね。2人ともお目々の色お揃いなのも、それが意識されてるのかな。

そんな中でも、七海が今の聖川さんを見た上でレベルアップする為の曲を作ってたのがとても好きです。彼がアイドルになる為の最適解を一緒に探してくれてるんだなってほっこりする。


じいが30点で七海が32点で、ちゃんと2点差なところも、もう驚かないぞ。
この月から年末までは聖川真斗、誰かの行動と似たようなことをし続けるんですよね。

①御曹司ルームに聖川がいないとわかった”わたしは踵を返して、部屋を出ようとした。”
②神宮寺にベッドに押し倒されてる七海をみた”聖川様は踵を返して部屋を飛び出していった。”
①②の短いシーンで2回とも「踵を返して」ます。

③神宮寺に正直な自分の気持ちを伝えて聖川を追った七海に見つかると、”わたしの顔を見た途端、聖川様はぐっと唇を噛み締め、そのまま部屋を出て行こうとした。”
①の際神宮寺に”行く手を塞がれ”た七海に対して、③では七海に腕や服を掴まれたり、抱きつかれたりして聖川は同じ部屋から出ることを阻まれてる。

更に壁に押し付けられるし、胸のリボンも外されるとかいう……
X軸とY軸は違うけど2人とも七海の首に接触してきてるし、ほぼ同意得ずにチューしてくるしな……御曹司組の傲慢さがこういうところに出てるんですかね。

推しの贔屓目入ってるかもしれんけど、この面に関してはいちいち同意取ってこようとする音也の方が優しいと思ってしまった。これもこれで狡いとはいえ、七海の様子伺って心の準備させてくれるだけの猶予はある気がしてます。
リボンを外す絶妙な音量のSEを付けるな!!!やたら生々しくてえっちなんで!!!!!ピピー!!!!イエローカードです!!!!!

七海は神宮寺の前では心で泣いていると指摘されて、聖川の前で本当に泣いちゃうのが2回目の涙ってことですかね。
「あいつにも触らせたんだ。俺が触れても問題ないだろ」の思考は倫理的に相当まずいと思うんだけど、この2人の軋轢って本当に大きいんだなってまざまざと見せられる感じ。

神宮寺さんは初対面の6月からずっと距離感おかしいからまあある意味慣れるんだけど、聖川さんは本当この月だけ極端に感情や距離感のリミッターがぶっ壊れてて怖すぎて、半泣きで読んでました。
さすがに御曹司組、軋轢を思い知らされてキツかったです。この2人が🫶するのか……彼らのファン、『セイクリッドペアーズ』どう捉えてんの??12年という時の流れってとんでもないですね。

じいはね、「曲は人を映す鏡のようなもの」って言葉だけは良かった。ごめん私あなたのことあんまり好きになれねえんだよなあ……
幼い頃から見てきた情があるのはわかるんだけど、未来への夢を追っている立派な主人に対して誠実に向き合おうという気概が感じられなくて。頭押さえつければ言うこと聞くと思ってんちゃうぞ。

ハリポタの秘密の部屋のドビーみたいなウザさでよお。靴下投げてやろうか!
奇しくも御曹司の√ってどちらも『自由』について描いてる印象なので、本当に靴下渡した方がいいかもしれない。

私はスタツアを金棒ばりに振り回してるんですけど、スノードームの表面に鏡みたいに聖川さんのお顔が映ってるところはこの言葉を意識してのものだったら嬉しいな。

12月

廊下の角で聖川とぶつかって、「はぁ、お前は本当にドジだな……。俺の見ていない所で怪我などしていないだろうな」って言われるの、入学式や5月を受けての言葉なんだなってしみじみした。
彼の言い方は良くないと思うんだけど、クリスマスパーティーのスチルまでの前振りとしては最高だと思うんですよ。覚悟を決めろ!!!ここからめちゃくちゃよくなるから!!

なっちゃんが大胆なドレス選ぶのも、あーはいはいいつもの👏になってきたな。エロポイントちぎってそこかしこに詰め込み過ぎてる。

そして春ちゃんに泣くなって言うけど、泣かせてんのお前やろうが!!!!いっつも2回目にならんと進まんじゃんか!!!先月にも七海に追いかけさせて、また泣かせてよお!!!
選択肢によっては七海に抱きつかれるのも2回目なんですよね……避けるすれ違いの期間もちゃんと2ヶ月間です。シナ管最強卍

でも、聖川さんが逃げた七海を追いかけてバックハグする流れは多分初めて描かれるんですよね。聖川さんに抱きしめられるのは、8月の再会発覚から通算すれば『2回目』だけどさ!
そしてここで改めて「俺もお前が好き」と伝えてくれるんだよ。ここがターニングポイントだ!
新年迎えてからの神シナリオの始まりだぞー!!!帆を下ろせ!!錨を上げろー!!!!

1月

もう聖川√、ここからずっとサビ。凄いこと起きまくっててずっとメモる羽目になった。

みぞれは、雪にも雨にもなれない、中途半端でちっぽけな存在。
せめて雪になれたら積もることができるのに。地面に触れた瞬間に水になってしまう。
あの頃、自分もそんなちっぽけで中途半端な存在だった。
でも、みぞれが冬の寒さにさらされて雪に変わったのを見て、勇気が湧いた。
つらくても、きびしくてもずっと頑張っていたら自分も雪みたいに何かになれるかなって……。

これ、辛い環境でも自分が確立することができるってことか……だから彼に避けられて辛くても、11,12月春ちゃんは1人で頑張れたってことかあ。
春ちゃんは早乙女学園で聖川さんに再会したことで、みぞれから雪になれたんだね。
私は七海が明確に成長したポイントがこの月だと思ってまして、1月後半〜2月頭の立春までが一年で一番寒いらしいんですけどそれにもちゃんと則ってて、シナ管凄すぎる。


一方聖川さんは七海春歌に出会えたことで、ハルに出会えたことで自称中途半端な存在から芽を出せて、春の初めの3月の卒業オーディションで優勝する流れ本当良いよな……大優勝してるよ。

この中途半端って言葉は、「聖川家の長男」と「早乙女学園に入学してアイドルを目指す、聖川真斗という名前の人」のどっちつかずだったっていう意味ですかね。
完全に父に歯向かうことも出来ないけど、自分の夢の壁として立ちはだかる父には悔しさも覚えてて。「お前には無理だ」って言葉に、そんなことないもん!って駄々っ子出来ないくらいには大人になってしまって。
最終的に蹴りをつけて結果で説得したの、本当に格好いいなと思います。

ヒロインネームに拘りがない人は是非一回「七海春歌」と一緒に聖川真斗の大恋愛/恋愛√通ってみてほしい。デフォルトネームがここまで愛おしく思えるとは考えてなかったよ。
シナリオ素晴らし過ぎる。だからライター名公表してくれ。



「俺達の出逢いは『奇跡』そして『運命』,こうして、パートナーになれたのもまた『運命』……これは一生ものの出逢いだ」

聖川さん、七海との再会について言及する時は必ず、『出逢い』って言葉で表すんですよね。音也は「君と出会って~」と話してくれるから、明確に制作陣の中では『出会い』と『出逢い』のニュアンスは異なるんだと思います。

選択肢で「出会いって不思議ですね」と表記されているものの回答の一部が上記のテキストです。
七海は『出会い』の音で話しているんだと思うんですけど、彼は頑なに『出逢い』の音で喋るんですよね笑  頑固な部分出てて、面白がりながら読んでました。

2月

ソングステーション見学に立候補する時に曖昧な挙手をすると林檎ちゃんに「あらあら、行きたいのなら、もっとちゃんと手をあげなくちゃ。」と言われるのでさえ、手のキーワードが入ってて興奮した。

目が覚めたら森の中で、隣に神宮寺レンってどういう状況なんだ。死ぬときに見る走馬灯でこんなシーンが挟まったら、死ぬに死ねないよ。

「レディをこの手に抱いている時、いっそこのまま奪えたら……。そう思ったのは嘘じゃない
だが……この手の中にもうレディはいない。確かに返したぜ。それでいいんだろう?」

ちゃーんと手のキーワード入れてくるあたり、神宮寺さんも大概悪い子になり切れないいい子ですよね。メタい目で見るとちゃんと相手の為にヒールやれる人だからこそ、映えるんだよなあ。

私は聖川√で一番好きなスチルは、友情√ラストで2人ともが七海の手に跪いてキスしてくれるスチルです。
御曹司組がずっと『手』に拘り続けてて、かつ位の高い家柄の生まれの2人が絵本に出てくる王子様のような振る舞いをしてくれるところが、何より素敵で。
神宮寺レン、ちゃんと聖川√では彼の『手』のキーワードにとことん則った上で振る舞ってくれてありがとな。最高のライバルだよ。
自分の√では七海ととことん幸せになってくれよな。

ステージに立った月宮先生はいつも以上にキラキラと輝いて全身で『歌』を歌っていた。
『歌』の中にある小さくて、だけど壮大な物語。
それらが今、旋律という名の舞台で舞い、弾け、そして放たれる。
聴くもの全てを魅了して引き込む圧倒的な存在感。
時折、思わずドキっとするくらい、強力な色気を放つ。

林檎ちゃんの歌についての描写なんだけど、やっぱり√中で語られる歌声の描写は全てその√のヒーローのステージパフォーマンスに似通った部分が切り取られているんだな、と実感しました。

W1もクラ組もパレス組も、それぞれの個性がバチバチにぶつかった上で1つの曲を表現しているように思います。
直情型の音楽馬鹿と計算型の音楽馬鹿、歌唱技法を多用する天才と真っ直ぐに全力で歌うことで気持ちを乗せる人、浮遊感のある歌声と地を踏みしめた歌声。

でもなあ、御曹司組って音楽で表現したいものは割と似通っているように思うんですよね。
趣味は真逆でも、七海と組んだ場合卒業オーディションの曲名打ち合わせした?レベルで被ってるあたり。

同じ材料からでも、和食と洋食なら味付けが全然違うものが出来るよね、みたいな感じです。
メンバーカラーは真逆だけど、その絵の具を使って描く被写体は同じものを自然に選び取ってそうな……そんな類似性があると思ってます。

あとこの後の指輪渡すスチルめちゃくちゃ良いよなあ……
4月の入学式の日に林檎ちゃんに対して男子生徒Bが、"「くぅ〜っ!生きててよかった。林檎ちゃんは俺の嫁〜!」"って言ってて、距離感おかしいのいるなあと思ってたんだけど多分ここにかかってきてるんだと思います。

3月

七海ぃ!!危機感持て!!!!!相手の腰に普通に触んな!!!!!姿勢の指摘にそれ要らねえだろ!!音也√でもそんなの見たわ触らせてないだけマシか!?
私がどんだけ奴らの髪引っ張ったところで意味ねえから……友ちゃんに同情しちゃうよ。

祖父の死別で家に帰り、また七海と離れることになる聖川さん。2回目まーたやってる。

セシルさんが登場するのが午前0時の教室なの、めちゃくちゃ良いなあ……
スタツアでトキヤのパフォーマンス見た時に、音也のアイドル性と聖川さんのプロ意識合わせたような人だなって思ったんですけど、午前0時はまんまトキヤ√クリスマスだし教室は恋愛√音也で見たなあ。
ちょうど混ぜ合わせたシチュエーションで、凄く好き。
純白のカーテンがセシルさんを隠したら姿が消えて、春を思わせる風がカーテンを揺らすっていう別れのシチュエーションも本当に良い。やっぱり冬→春の流れだよなあってキャッキャしました。
本当にこの描写大好きです。


音也恋愛√の衝撃以来、個人的に一番楽しみにしてるのが恋愛√で描かれる内容なんですけど、聖川恋愛√も例に漏れず私にとっての超ご褒美でした。

ココスコラボでバランス無視のカロリー爆弾、自分が食べたかったものてんこ盛りしただけだろ、これだけでお腹いっぱいになると悪評()高かった「UUUUのワイルドマッドパイ」を思い出す欲張りぶりで、オタクニッコリしちゃったよ。

そう言って、聖川様のお父様は聖川様に背を向け歩き出した。
聖川「……はい」
「……お前の歌、なかなかよかったぞ。いい、パートナーを見つけたな」
帰り際、背を向けたままぽつりと呟きお父様は帰っていった。

大魔王陥落

山が動いた……!!!というのもあるんですが、背を向けたままっていうのが凄くポイントだと思ってます。
音也√11月に父親シャイニーの話が具体的に言及されるんですが、この時に音也からは足長おじさんの後ろ姿、大きな背中しか見えなかった……みたいなテキストがあるんですよね。
背中/山/頂上あたりが父親の象徴なんだと思いますが、ここで背中越しに語られるのが自然かつエモくてとても良かったです。


恋愛エンドのアフターエピソード、思いっきり『2回目のクリスマスパーティー!2回目の事故チュー!』でわかりやすく要素詰め込んできてて笑っちゃうんだよな。

こーれは愛のヘリで迎えに来て下さるし、エアピアノもする。SSS2ndの聖川さんの可愛かったポイント全部回収してく可愛さ。バチバチにウインクする訳じゃないのに、微妙な表情の変化と所作がチャーミングに振り切っててめちゃ良だった。好。

そして内緒の2つ目のプレゼントもお揃いだねえ……これ3月のセシルさんの言葉を補強してくれるエピソードだと思っていて、大好きです。

あと大恋愛√ラストシーンやらアフターエピソードはさ、もうあれダメじゃない?
私それまでCEROと勝負してきてるのは四ノ宮さんだと思ってたんだけど、これまでのストーリーの良さ全部ぶっ飛ばすレベルで聖川さん際どいと思うよ??

もう大恋愛√アフターエピソードのライチのあれとか、絶対ライターさんエロゲもしくは二次創作のそういう描写の猛者ですよねえ!?としか思えなかった。ライターさんが右肩ぐるぐるしてるのもはや見えたもん。そういうの嫌いじゃないよ。(2回目)
今まで散々うるせえなとしか思えなかったじい登場シーンですら、ちょっとほっとしてしまったので本当に罪深いと思います。

多分ライチは美丈夫の中身面白え男の聖川真斗の比喩だと思うんだけどさ。果肉白色だし。でも描写がねちっこすぎて……どんな顔して読めばいいかわからないよ……
ここでちゃっかり神宮寺さんがメロンパン持つ指ペロしたやつ上書きしてるの、性癖の煮凝りになりそうで無理。

スタツアで聖川真斗好きになった人、まだゲーム通ってなかったら絶対リピラブのテキスト読んでください。
もうね、『聖川真斗』ってこういう魅力もあるの!?って度肝抜かれるから。馬鹿が持ってきたバイキングなフェスティバルやってるので、よろしくお願いします。

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