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手が痛くてサポーターしてたら「手タレ?」って言われて笑ってしまった

たぶん、その人にとっては何も意識せずに発した一言で、その後も思い返すようなことなんてないと思うんだけど、自分にとっては、いつまでも忘れられない、忘れたくない言葉ってありますよね。

それは自分を幸せにしてくれた最高の言葉もあれば、忘れたくても忘れられない最悪な言葉もどちらもあって。

例えば、いじめてきたあいつに言われた一言とか、おそらく、つい口に出てしまったんであろう本音とか。


今回は、私にとって可笑しくて笑ってしまった一言。

私は、少し手が不自由で痛みがあるので、ちょっとでも負担を減らせるようにと、常に手袋みたいなサポーターみたいなものを付けています。

日焼け防止のためのアームカバーの手バージョンみたいなやつ。

冬は手袋だと思ってもらえるんだけど、部屋に入って上着は脱いでもそれは外さないし、夏は半袖のTシャなのにそれ付けてるしだから、初めて会う方は、ほぼ必ずそれを見る。
目線が私の手に行っているのはわかるけど、大抵の人は何も言ってこない。
友達とかなら聞いてくるけれどね。

私も、必要な場面では「ちょっと手が不自由なので」って説明するけれど、あえて伝えることは少なくて、「あー、気にしてるなぁ」なんて感じているだけ。

それが先日、初めて会った方が私の手を見て
「手タレ?」って言ったんです。

手タレっていうのは、「手のタレント」。
つまり、ハンドクリームとか指輪とかの宣伝をする時に使われる、きれいな手のこと。
そんな手の持ち主は、荒れたり怪我したりしないように、手を保護するために常時手袋をしているのかもしれない(出会ったことはないけれど)。

私がそれを付けているのを見て、反射的に「手タレ」って言うなんて。

一瞬、何のことを言われたのかわからなくて固まってしまったけれど、すぐに理解して、笑ってしまいました。
そんなこと言われたの初めてだったから可笑しくって。


どうやら関西の方で、その後のトークもテンポ良く進み、終始楽しいひと時でした。


病気の症状がひどくなるにつれて、どうしても病気のことを隠そうとしてしまったり、恥ずかしさや申し訳なさが先行してしまう日々の中で、私はこの一言がすごく可笑しくて、嬉しかったんです。

言葉の使い方は難しくて、人を傷つけてしまうことも多いから、つい、「余計なことは言わない」を選択してしまいがちだけれど、思ったことをそのまま言葉にすることで、心が軽くなるってことがあるんだなと。

もちろん、その時の環境やその人のキャラクター、文脈があってのことだけれど、何も気にせずに発せられた言葉に、私は救われました。


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