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何を言うかより誰が言うか

こんにちは,HARuです。今日は「同じ提案なのに人によって通ったり通らなかったりするよね」というお話。

「Aさんと同じ提案をしたのにAさんの案は通って自分の提案は通らなかった」
「いつもBさんが発言するとみんなが納得する」
と言った経験はありませんか?

実は発言において大切なのは,何を言うかよりも誰が言うかということなのです。
今日はこのことについてお話していきます。

では,いってみましょう!


正論だけではダメ

私自身,会議などで提案をする時に最も大切なことは,「いかに論理的な事実に基づいて,客観的に実行すべき内容を伝達できるか」だと思っていました。
いわゆる「正論」ですね。

しかし,正論をぶつけるだけでは,あなたの提案は通りません。

間違いなく誰もがAという案を選んだ方が良い,データとしてそういう結果が出ているのに,Bが選ばれることがある。
それはなぜでしょうか?

実は,提案は,それを誰がしているかが重要なのです。

なぜあの人の提案は通る?

会議において,その人が言えば,みんな納得するといった方,いらっしゃいませんか?
それは特に上司でもなく,強い権限を持っている訳でもない。もっと言えば,威圧的な訳でも,もちろん無い。けれど,あの人が言うと意見が通る。そんな人がいるはずです。
では,なぜその方の意見は通るのでしょうか。
理由は3つあります。

1 ギバーである

2 根回しが上手

3 相手の立場に立った提案ができる

それぞれ詳しく考えていきましょう。

1 ギバーである

以下の本をご存知ですか?

この本に書かれているのは,いわゆる成功者に共通する法則は何かを調べてみたという内容です。そこで成功者たちに共通していたのが「ギバー」という考え方だったのです。この本の中では,人は3種類の人間に分けられると書かれています。それが「ギバー」「テイカー」「マッチャー」です。

「ギバー」とは人に惜しみなく与える人。自分が人から何かをしてもらう以上に他者に与えようとします。

「テイカー」はまず自分の利益を考えます。どうすれば自分にとって得かを考えて動くのです。

「マッチャー」はバランスを取る人です。ギブ&テイクで受け取った分,相手にもお返ししなければと考える人です。一般的に多くの人は,この「マッチャー」に相当するとのことでした。

一番提案が通りやすいのは,どのタイプかというと,「ギバー」です。詳細はまたの機会に譲るとして,なぜ「ギバー」の提案が通りやすいのかというと。他者を積極的に助けるギバーは当然,周囲からも助けてもらえる確率が高くなるからです。ギバーは周囲からの信頼を貯金しておけると言い換えてもいいでしょう。世の中の多くの人はマッチャーなので,今までギバーに何かしてもらったお返しをしたいと思って居ます。ですので,ギバーが提案した際に,マッチャーは賛成することで今までの恩返しをするという意識が生まれるのです。

2 根回しが上手

これは組織の立ち回りの話になりますが,会議など大人数の場で反対される一番の理由は

「オレは聞いてない」

です。自分の知らなかったことを提案され,進められるということは,自分がないがしろにされているような気持ちになるのです。ですので,事前にキーマンとなりそうな人に「今度の会議では〇〇という提案をしようと思うのですが,いかがですか?」と話をしておきます。世間一般ではこれを「根回し」と言います。
根回しをしておくことで,余計ないざこざを産むことなく,自分の提案を通すことができるのです。

3 相手の立場に立った提案ができる

これも大切です。つまり,「その提案は相手に対してもうまみがあるか」ということです。自分だけが得をする内容になっていないか見直す必要があります。自分だけが得をする提案が通ることはありません。そして,可能であれば,その提案が自分,相手,上司など三者がそれぞれ納得し,得することができるかを見極める必要があります。これを

三方(さんぽう)よし

といいます。昔の近江(現在の滋賀県)商人たちが大切にした思いで,
・買い手よし
・売り手よし
・世間よし
という三者が良いと思えるような商売をするという考え方です。

自分の提案が,果たして三方よしになっているかを見極め,提案することが必要になってきます。

以上の3つを兼ね備えた人の提案は通りやすく,そうでない人の提案は通すことが難しいことでしょう。
自分の提案が通りにくいなと感じたら,上記3つのポイントを確かめてみてください。特に最後の相手も利益があるかという視点は大切です。
人は誰もが損をすることを嫌います。果たしてあなたの提案が他の誰かの特になっているか今一度考え直してみてください

そして,さらに,日頃からギバーになることを意識して行動すれば,あなたの提案が通りやすくなる日は必ずきます。(ただし,提案内容の精選は最低限やらなければならないことですが😅)


ここまでお読みいただきありがとうございました。

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いつもお読みいただいている皆様,ほんっとうにありがとうございます。

それではまた😊


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