考えを書くということ。

米澤穂信先生の「可燃物」を読んだ。
5編の短編で構成されていて、私は楽しく読めた。
しかし、刑事物で短編で、ラストがモヤモヤするというレビューも見た。

小説って、楽しむために読むのではないか?
誤字脱字を見つけて、指摘したり、自分に合わなかったということを、わざわざレビューで書く必要があるのか?

そういうのを参考にして、購入を決める人もいるのかもしれない、とは思った。私は逆に、短編で刑事物って、どんな感じなんだろう?と興味を持った。

けれど、最近、どんな人でもSNSなどで自分の考えを主張できるようになって、不満とかを平気で垂れ流せるようになったのが怖いと思う。

ここのところ、他人を批判すれば、自分が正しいことをしているつもりになる人が、多くなってきたと感じる。

実生活をしていると、そういう人に出くわすことは少ない。私があまり、他人と関わらないようにしているせいもある。

でも、SNSとかネット上だと、あれだけ不満や批判の渦が巻き起こっているのをみると、実際この人たちは普段、どう生きているんだろう?と怖くなる。

もしかしたら、自分の周りにいる人だって、日常生活では出さなくてもネット上では……ということもある。

不満も批判も行き過ぎて、特定の誰かを攻撃するようになったら終わりだ。

自分がこうやって書くことも、他人から見たら、不満や批判と受け取られるかもしれない。
他人の目を気にしていたら、書きたいことも書けないっていうのは、ここ1年くらいで気づいた。
しかし、自分が、いつかそちら側にいきそうにならないように、客観的に考えてから、書いていきたい。

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