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正論ってなんだろう

私は多くの人が納得できる説得力のある論理という解釈で正論という言葉を今まで用いてきた。 しかし、改めて考えると正論という言葉は実は凄い怖いと思う。正論という言葉によって、いくつものマイノリティの声が多数派による”正論”という言葉で押し付けられてしまうからである。 一般的な語義として、正論とは多数の人が納得できる説得力のある論理という解釈のもとで用いられている。だが近頃インターネットを利用していると、正論という言葉を”正しい論理”という解釈のもとで使用されている場面が散見

    • 個人の尊重

      私は価値があるだとか、ないだとかの価値判断が好きではない。 例えば老人や障害を持った方に対して「価値がない」という言葉で存在そのものを否定する行為は人権侵害以外の何物でもない。 そもそも憲法13条の前段では「全て国民は、個人として尊重される。」として、人であるならば誰もが尊重されるべきだ。とされている。 少なくとも憲法では、そこに存在しているだけで価値があるという見方をしている。 多様性を認め合う。というのは簡単のように見えてとても難しいものであるのは私も十分に承知で

      • 正義とは

        正義とは長年における人間の歴史の上で長期に渡って議論され続けてきた。プラトンの哲人王政やアリストテレスの配分的正義、矯正的正義…等を始めとする様々な正義論が生まれてきた。 そもそも正義とはあまりにも抽象的であり、相対的である。いわば個人の観念によって正義の出発点が異なるのだ。それを念頭に踏まえた上で私の正義論を展開しようと思う。 1正義総論 現代における正義とは、個々の信念に基づいた価値観の表れであり、人々が価値観の正当性を主張する為に生まれてきた観念である。 いわば

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