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【読書記録】No.3 アフターコロナのニュービジネス大全

【タイトル】
アフターコロナのニュービジネス 〜ビジネスチャンスが見つかる69の視点〜

【著者】
原田 曜平・小祝誉士夫

【印象に残った文章】

日本人は世界でも稀な「変わることが苦手な民族」。アフターコロナ、ニューノーマルと言ったキーワードが世間を賑わしている。ただそうした新しい世界に対応するビジネス、あるいわ生活を本気で模索し、構築しようとしている人はほんの一握りにすぎない。その証拠に、「早くコロナが収縮してほしい」と言う神頼みだけで、次の時代を睨み、動こうとする人は残念ながら少ない。
日本人はピンチを我慢してチャンスを潰す。世界は楽しむを優先して、チャンスに変える。だからこそクリエイティブなアイデアが生まれる。我慢とは前進を諦めて停滞を選び、何もしない日々を過ごすことに繋がりかねない。
・VR店舗
before→営業時間に店舗に行って接客を受ける
after→24時間好きな時にバーチャルで買い物
例)アメリカの「Noorder」:アパレルやアウトドアのオンラインバーチャルショールーム
ECサイトでありとあらゆるものが購入できるようになった今、次に考えるべきはいかにリアルに近い購買体験を提供できるか。
コロナによって多くの集客によっで母数を増やす戦略が難しくなった中、代替手段として行われているのが一人ひとりの顧客に手厚く接客し、単価を上げること。店舗でしか提供できない体験価値をいかに高めていくかが、重要なポイント。
後期高齢者や要介護者の人が増え、平成以上の高齢化の時代を迎える。それに伴って、「オフラインで〇〇したくても、〇〇できない人」の数がかなり増える。その為、自宅から動かなくても擬似的に会場にバーチャル参加して〇〇する機能はより一層重宝される。
コロナを機に、派手さとは対極にあり、お金をかけない素朴な生活に、魅力を覚える人が増えている。大都会に住む人は多いが、都会くらいに疲れ、癒しを求める人は多い。今後のSNSコミュニケーションにも、自然や素朴さがが感じられる内容を取り入れることが、視聴者の心を惹きつける重要な要素となる。
「いつもの仲良しメンバー」をターゲットに、宿泊だけでなく、レストランや施設利用、そのほかの様々なサービスを仕掛けていくと、若者の心を掴む端緒となる。
「誰かのための〇〇」ではなく、「自分のための〇〇」という意識が根付き始めている。つまり「自分がいかに気持ちよく快適に過ごせるか」が意思決定する際の大きな基準となる。
コロナをきっかけに自宅の庭や近くの店の屋外スペースなどが注目されるようになった。今後これらが「新消費ゾーン」として市場が伸びる可能性は高い。こうしたツールを置く場所を確保するのは、手狭な庭しかない都心では困難。ビジネスを仕掛けるなら、郊外や地方に商機があるだろう。オープンテラスのスポーツバー、屋上や遊休地、公共スペースを活用した娯楽付きレストランなど、屋外消費に着目することが鍵になる。
非常自体が起こった際に、自社はどのような社会貢献ができるかを予め想定し、発生時に即座に導入可能なプランを用意しておくことが重要となる。
架空のリアル化
NIKEのような大手企業がローカルのスポーツチームとファンを繋ぐハブになることで、流行や一時期の感情に左右されない強固な関係性を構築することができる。
このまま日本国民の多くがワクチンを接種し、集団免疫を獲得できれば、国内でもリベンジ消費が巻き起こり、あらゆる分野のマーケットが急速に復活してくる。コロナ禍で進化した商品やサービスは数多くあるが、何が残り、何がなくなっていきそうかは慎重に吟味する必要がある。
消費者心理の変化を甘くみてはいけない。一例を挙げるならば、「贅沢」の概念が変わったこと。「とにかく高額で煌びやかなサービス」から「自分のためにカスタマイズされた商品やサービス」がプレミアムな価値だと変化した。

【ネクストアクション】
・「若者」と「グローバル」の二つの視点から、新ビジネスを創出する。
・現状を素通りしない。小さな一つ一つの出来事に問いを立てる。
・「我慢」はチャンスの目を瞑る。嵐が過ぎるのを待つのではなく、自ら一歩踏み出して現状を変えていく。

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