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無駄をはぶきすぎると大抵の場合、大きく変化成長できない理由

前にネットニュースでタイパって言葉を見たんですよ。

映画などを時間短縮で見ることが発端になって、
時間を有効活用することをそう呼ぶようになったとか。

こういうのも含め効率化とか好きなことをやりたいとか、
そういった考えに過剰に傾倒する人が増えてきてるように思います。

ようは、自分にとって無駄なこと(必要ないこと)は、
極力減らしていきたいという考えなのでしょうが、
こういう考えをする人を見るといつも思うことがあるのです。

そもそも何を基準にそれを無駄だと判断してるのか?

例えば何か新しい分野の知識を求めている時に、
無駄なものをはぶいて必要なものだけ学びたいとしても、
初めて触れる分野なんですから必要の基準なんてわからない。

無駄なものをはぶいて必要なものだけを取り込むって、
それなりに事前知識や経験が必要なことなんですよ。

ですから、無駄を理解したうえで必要なものを見極めてるなら、
すでにある程度その分野に精通できる下地があるってこと。

下地がないにも関わらず無駄を判断しているなら、
高確率でその判断は的はずれなものになるので、
得られるものが少なくなるだけでしょう。

どちらにせよ共通して言えることは自分の中の基準から、
大きく離れたことはできてないってことです。

これは自分の周りだけがある程度明るい暗闇に、
立っているのをイメージしてもらうとわかりやすい。

自分の基準からあまり離れず行動するということは、
一歩一歩ゆっくりと進みながら少しずつ、
明かりを中心から外に広げていくタイプです。

もちろんそれでも少なからず新しいものを得て、
何かしらの成長はできる。

だけど、自分の周囲の明かりが中心になるので、
広がるスピード(成長)は遅くなるし、
最終的に到達する大きさもそこまでにはならない。

加えてあくまでも自分の基準が強化されるだけなので、
変化して新たな視点などを得ることは難しいのです。

どんなに明るい街灯でも1つしかないのであれば、
照らせる範囲は限られるのと同じです。

対して、好奇心や興味のおもむくままに、
無駄に思えるようなことでも取り入れていこうとすることは、
暗闇の中に次々とワープして明かりを灯していくようなもの。

そして、ある程度大きくなった明かり同士を関連付けて、
1つにつなげていくことで様々な考え方や価値観を身につけていく。

つなげるにはある程度明かりを大きくする、
1つのことにそれなりに大きな熱を注ぐことが大抵は必要ですが、
それができるのなら一気に世界が広がっていくのです。

1つ1つはそんなに大きな明かりじゃなくても、
複数あればより大きな範囲を照らせるのですね。

と、いろいろお話しましたけど無駄なことをはぶくということは、
ようは関連性を作り出す意思や能力を放棄するということ。

少なくとも人間が作り出したものは人間の脳から発する思考によるもので、個人差があれど誰もが基本的には同じものを持っているのですから、
そこには必ず何かしらの関連性があります。

関連性を見つけ出していかにしてそれを自分ごとにできるかが、
変化成長のスピードに大きく影響する。

引いては何を成すかに大きく影響すると僕は考えてます。

なので、無駄だと思った時は一度立ち止まって、
なぜそれを無駄だと思ったのか考えてみてほしいんですよ。

何を基準に無駄だと思ったのかを1つずつ紐解いていけば、
ようは自分の基準から外れているからだという答えにたどり着く。

そういう時は思いきって自分の基準の外に出てみてください。

それが、明日何かに役立つということはないかもしれませんが、
様々な場所に灯してきた明かりが長い目で見れば、
徐々に関連付けられて1つになっていく。

そして、一気に世界が広がる感覚を得られるようになり、
それにともなってできることも増えていきますよ。


では、今回はここまでです。

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