学校管理職のことを神奈川県教育委員会に相談したら、①名指しで非難していた教育委員会の職員が、その翌年度に子供が通っている学校の校長になり、②相談内容に関係ない子供のことを教育委員会職員が興味本位に詮索したので、今後同じことがないよう指導して欲しいと要望したら、指導主事であれば問題ないと突っぱねられたことについて


神奈川県教育委員会に相談することを考えている人、神奈川県立学校へ進学を考えている人へ


学校管理職のことを神奈川県教育委員会に相談したら、

① 名指しで非難していた教育委員会の職員が、その翌年度に子供が通っている学校の校長になり、

②相談内容に関係ない子供のことを教育委員会の担当者に興味本位で詮索された。

今後同じことがないよう部下を指導して欲しいとその上司に要望したら、指導主事であれば問題ないと突っぱねられた(元々の相談の成果である学校管理職への指導もやめたらしい)ことについて書いておきます


私の子供には障がいがあり、2023年3月末まで、神奈川県立の養護学校に通っていました
(注: 2023年4月より、神奈川県立の養護学校は、支援学校と名称変更されたようです)

相談者のプライバシー配慮については、養護学校以外でも例外ではないと思われます

 


まず①について

2020年秋に学校管理職のことで教育委員会に相談したところ、教育委員会支援部特別支援教育課の担当者から学校へ指導していただけました。
ところが、学校管理職は教育委員会の指示を稚拙な方法で躱し続け、とうとう年度末まで指示を聞かずに終わったため、担当者にそれを知らせました。

校長が私の家まで来て謝りたいと言っていると伝えられましたが、断りました。

学校が教育委員会の明確な指示を無視したことに、私はとても驚きました。そして、教職員が教育委員会の指示に従わなくても、異動、降格などの処分はないのかと尋ねたところ、それは教職員人事課の担当だと言われ、教育委員会人事課の人と話すことになりました。

2021年5月、人事課のその職員は、「生徒の命や安全を脅かさない限り、教職員の処分はない」と電話で言いました。

乱暴な回答だと感じましたし、驚きました。それは本当かと聞き返しましたが間違いないとのこと。

「命や安全を脅かさない限り」という言葉には、多少の暴力までは許容されるのではないかという不安すら感じます。
それでも、この人物が直接私の子供と関わる訳ではないと思っていましたが、驚いたことにこの人物は、その年度末の人事で子供が通う学校の校長に就任したのでした。(これについては後述します)

相談に必要な資料は特別支援課から人事課へコピーを渡すようお願いしてありました。しかし、人事の担当者の手元になく読んでもいないということで答えていただけなかった質問もあり、資料を読んだ上で合わせてメールで回答するよう依頼して、その日は電話を切りました。
その後来た返信には、降格や処罰までは行かなくても勤務評定に悪い評価がつく程度のことはないのかという質問に対する答えが書かれておらず、再度質問して得た答えが以下です。

「勤務評定については管理職の資質や能力、実績等を総合的に評価しております。教育委員会の指示に従わなかった職員については、個々の状況に応じて判断いたします。人選、管理方法については、御意見としてお聞きしました 」2021年6月17日

一見理にかなった返信ですが、6月3日付のメールには「今回の相談内容(学校管理職が教育委員会の指導を無視したこと)は処分や降格等に該当する事案とは考えていない」と書かれており、悪い評価を受けることすらないのだろうと想像します。
学校管理職が教育委員会の指導に従わず、(断りましたが)校長が私の家まで謝罪に来ると申し出る事態でも、処分どころか勤務評定で悪い評定すら付かない。
甘すぎる、今後改善するという希望すら抱けない、というのが私の感想です。


後述する②についても埒が開かず、「神奈川県への提言」宛に、

0. 教育委員会に相談するに至った経緯

  1. 教職員が教育委員会の指示にすら従わないため、職員への勤務評定方法、罰則を見直し、県から指導して欲しい

  2. 教育委員会への相談者のプライバシーに保持について、県から指導してほしい

旨を説明して相談しました。が、県は相談内容を教育委員会へ丸投げするのみ。教育委員会からは当然のように同じ回答が来るだけでした。教育委員会に回すのではなく県で検討してほしいと再度メールしても同じでした。


12月、県議会議員で文教委員である某議員に同様のメールを出しました。

返事がなくて再度メールしましたが、やはり返事なし。

動くどころか、返事すらありませんでした。
高校の卒業式では彼の名前の祝電が飾られているのを見て、苦い気持ちになりました。


2021年1月、次にメールしたのは文科省です。内容は県や県議会議員に送った内容に加えて、県や議員には相談済みである経緯。

要望でなく質問にすれば原則返信していただけるとありましたが、返信は来ませんでした。


2021年度(2022年)3月末、教育委員会に相談する直接のきっかけとなった教頭は退職、人事異動で、校長は他校へ異動、相談を担当した指導主事は教育委員会から学校の教員に異動、特別支援教育課長は盲学校校長に就任しました。

関係者全員の人事異動に、私は文科省からの働きかけがあったのかもしれないと思いました。何か連絡があったわけではないので、単なる希望的推測ですが。


ところが、ここまではいいとして、問題なのは、わたしが名指しで非難していた残りの一人、教職員人事課の担当者の苗字が、新たに子供が通う学校の校長に就任した人物の苗字と同じだったことです。(人事課担当者の名前は苗字までしか記されていませんでした)


苗字が同じだけなのか、同一人物なのかを考えつつ、それでも、名指しで非難していた人間が、子供が通う学校の最高責任者に据えられたかもしれず、子供を人質に取られたような気持ちでした。流石にその一年は、黙りました。
文科省にその旨を説明した抗議のメールは送りましたが。


2023年3月、子供の卒業式が終わった翌日の朝、神奈川県教育委員会人事課にメールを出しました。

私の質問:〈校長は苗字が同じなだけの別人か、あるいは本人か〉

教育委員会の回答:(最初の返信では不確かな回答であったため再度質問の後)本人である

壇上で話す校長の声も話し方も、電話でのぞんざいさは感じられず、私は別人ではないか、そうであって欲しいと思っていました。しかし、苗字だけ同じな別人ではなく、一年間子供が通う学校の校長を務めた人物は「生徒の命や安全を脅かさない限り、教職員の処分はない」と電話で話したその人でした。


質問:〈同じ人物であるなら、それは相談者を黙らせようという意図の人事か、或いは何も考えていない人事か〉

回答:「人事異動の意図については、お答えできません」


予想通りの回答です。そうとしか答えようがないとは思います。

相談者を黙らせようという意図かと疑われるような人事はすべきではない」というのが私の意見です


質問:〈「教職員の生徒の命や安全を脅かさない限り、教職員の処分はない」というのは年度が変わっても同じか否か〉

回答:「教職員の処分については、懲戒処分と分限処分があり、懲戒処分については、法令違反、職務上の義務違反、信用失墜行為等、教職員の一定の義務違反に対し、道義的責任を問うために行うものではありません」


わたしが知りたかった、教育委員会の指導に反した場合、せめてその職員に評定が悪くなる程度のデメリットを与えるのか否かははっきり書かれていませんが、とにかく昨年度の教職員人事課の担当者で現校長の回答はやはり随分乱暴なものであったと思いました。

教育委員会の指示に背いた当時の校長は、定年を迎えたにも関わらず再任用され続け、今は別の養護学校で校長を務めています。

そもそもデメリットの有無に関わらず、教員が教育委員会の指示に従わないというのが信じられない話です。




②について


学校管理職が教育委員会の指導に年度末まで従わないというまさかの事態により、2021年度が始まっても引き続き、学校への指導について特別支援教育課の担当者と電話で話していたところ、彼は突然私の子供の学校での様子を話し出しました。

彼が学校へ指導に赴いた際に、担任から子供の様子を聞いたのだと思います。

相談内容は学校運営や学校管理職に関わることで、子供は無関係です。相談内容は学部長から校長に至る管理職の仕事の雑さについてであり、それについてはプリントや手紙のやりとりを物証としてfaxしてあり、担任と話す必要はないはずです。

わたしは無用の詮索に驚き、担当者に抗議しました。

相談したのは前年度で、相談した時とは担任が変わっています。教育委員会から返答をもらうには子供の名前などを明らかにする必要があり、相談するか否かは一大決心です。学校や教育委員会に相談したくても、それで子供が却って困った立場にならないかと相談を躊躇う人は多いと思います。相談する前に、教育委員会に相談したことで担任が子供に辛く当たるようなことはなさそうだというのも、考えました。

しかし、学校管理職が教育委員会の指導に従わないまま年度が変わるという不測の事態が起こり、担任たちも変わっています。変わった担任を信じられないわけではありませんでしたが、やはり、とても嫌でした。    

教育委員会が相談者の了解を得ずに、相談に関係ない子供について興味本位で詮索したことが、不安で不快でした。

学校管理職が稚拙な誤魔化しを繰り返して教育委員会の指示に従わなかったことから、この担当者とは何度も電話で話すことになり、その結果親近感を持たれたのだろうと思います。

無用の詮索であり不快である旨を説明すると担当者は謝罪してくれましたが、今一つ納得していない様子でした。
そのため上司の課長から今後は同じことが起きないよう指導する旨のメールをいただきたいと伝えました。
彼に悪気があったとは思いません。単なる再発防止の念押しのつもりでした。


ところが、来たメールには「指導主事であれば問題ない」と書かれていました。

課長からは(とうとう最後まで)謝罪もなく、返信メールの担当者の欄にはこれまでの担当者とは違う人物の名が書かれていました。

指導主事であれば問題ないという回答を、最初は何かの間違いかと思い、再度聞き直しても同じ返事が返ってきます。

相談内容に関係ないにも関わらず、彼が担任と子供の話をしたことが問題だと伝えているのに、伝えたのは保護者である私なので問題ないとか、情報はキャビネットに保管してあるとか、毎回返信まで二週間もかけた末に的外れな回答をしてきます。

学校職員に「こそ」知られたくない場合もあるし、担任も人間なので、相談している事実などを知られれば、その影響で、虐待まではしないと信じたいですが、体温調節を省いたり、子供に向ける表情が朗らかでなくなるなどの影響があるかもしれない、不特定多数に知らせなければ問題ないという姿勢でした。
こちらが不特定多数ではなく、担任に「こそ」知られたくないのだと繰り返し聞き直しても、答えは恐らくコピーアンドペーストしているのだろう

「指導主事は児童、生徒等の個人情報を扱うことがあります」から変化なし。



2023年3月、ようやく卒業の日を迎えました。

卒業日翌日の朝、指導主事であれば問題ないというのは養護学校だからなのか、それとも神奈川県立学校全般なのかと質問するメールを特別支援教育課宛に出しました。


回答:「神奈川県立学校全般についてということにつきましては、指導主事という業務は、学校の教育課程や児童・生徒等の指導について指導・助言を行う業務であり、その中で児童・生徒等の個人情報を扱うことがあります。そこには当然、守秘義務は発生し、得た情報を不特定多数に広く知らせるようなことはありません」2023年3月24日

わたしは教育委員会職員が相談内容に関係ない子供について詮索したことを問題視していることをきちんと書き、不特定多数ではなく教職員に「こそ」知られたくない場合があると書いたにも関わらず、無視。相変わらずの返答でした。
「子供について保護者に話したのであり問題ないと認識している」などと、度々あったことですが、頓珍漢なことが書いてあります。
わたしは毎回文末に要点や質問事項を箇条書きしてまとめ、以上◯点について回答願いたいなどと書いていたのですが、それさえ読まれず、チェックもされていないだろう文書が送られて来ます。
まともに対応する気がないということでしょう。


3/28わたしから教育委員会への質問:

わたしが教育委員会に相談していること、そしてその内容は学校の教職員に「こそ」知られたくない場合があると言っているにも関わらず、そちらの返答は「指導主事であれば問題ない。不特定多数に知らせないので問題ない。これは養護学校に限らず神奈川県立学校全般そうである」でした。合っていますね?

これはつまり、養護学校のみならず神奈川県立学校の生徒や保護者が教育委員会に相談した場合、相談者が教職員には知らせないで欲しいと希望した場合でも、(指導主事であれば、得た情報を不特定多数に知らせなければ、)要望は無視して知らせることもあるということで、合っていますか?〉


回答:教育委員会の回答:指導主事が知り得た情報を、相談者の意に反して他者に知らせることはございません3月29日


*養護学校以外ではどうなのか聞いたことでようやく、「相談者の意に反して知らせることはない」との回答。

養護学校の保護者には適当に答えても問題ないが、県立学校全般だと面倒なことになりかねないと考えたのでしょうか?

私の子供について用もなく詮索されたのは、完全に意に反しているのですが



3/29教育委員会へ送ったメール

〈つまり「神奈川県立学校や養護学校の保護者が神奈川県教育委員会に相談した場合、相談者があらかじめ教職員などに相談している事実や相談内容を知らせないで欲しいと伝えれば知らせない。ただし、あらかじめそう伝えていない場合は、相談者の意図を確認することなく学校側に知らせることもあり、それは指導主事であれば問題ないと考えている。

つまり、あらかじめ話さないで欲しいと伝えていなければ、相談していることや相談内容を学校職員らに話しても問題ないと考えている」これで合っていますね?〉

前年までは毎回約二週間かかる返事を待っていましたが、翌日の30日中に返答願いたいと書きました。

30日に返答なし

31日に最後に送ったメール

学校や教育委員会の対応について、公表することを考えています。あらすじ的に書く、役職名を書く、個人名を書く、やりとりしたメールや手紙、学校からのプリントをなどをPDFや写真で公開する。それぞれについて法的に問題があれば31日中に、根拠と共に教えてください。


31日に特別支援課から来たメールには、この件を公表することに関しては全く触れられておらず、回答についてはこれまで答えてきた通り、これまで誠意をもって対応してまいりましたと書かれていました。

これが神奈川県教育委員会にとっての「誠意」ある対応だそうです


最後に


教育委員会について困った時にわたしがしたことを、一応書いておきます

1 .県にメールして相談→県教育委員会にメールが転送され、同じ回答が来るのみ

2 .県の文教議員にメール→返信すらなし

3 .文科省にメール→返信すらなし

関係者が揃って異動になったのは、文科省の働きかけがあったのかもしれないと思います。
しかし、だとしたらそれで人事の担当者だった人物が、子供が通う学校の校長に据えられた訳ですが
(文科省が全員異動させろと指示し、異動先を検討した人(たち)がクレーム入れた保護者の子供がいる学校の校長にしてやれと決定したのかもしれません。わかりませんが)

効果は不明ですが、メールはできます。
文字数制限があったので、わたしはタイトルに番号をつけて何通かに分けてメールしました。返事がくれば、またそれに対して返信で説明することもできますが、返信は期待できないので、とりあえず状況説明だけはしようと努めました


どこの教育委員会も同じではないと思いたいし思っていませんが、教育委員会に相談しようという時、相手を信用し過ぎない方が良い、用心した方が良いと思いました。

教師について相談したい場合は特に要注意でしょう。子供に直接関わる教師のハラスメントについて解決を求めるなら、その教師や周囲に話を聞くことも必要かと思います。
その場合でもそれ以外でも、相談していることが知られても大丈夫かどうかをあらかじめ考え、避けたいと思えば、相談者が了解するまで、教育委員会に相談している事実と相談内容を、学校にも該当教師にも知らせないという言質を、できれば文章等第三者に証拠になるもので確保することをお勧めします。

相談内容についても、第三者が見て状況がわかる文章などがあれば、保管することをお勧めします。提出を求められた場合、原本ではなくコピーを渡した方が良いでしょう。


これを読んで、学校や教育委員会に相談することを躊躇する人もいると思います。

そうなれば教育委員会や学校側、いじめ相談なら加害者の思う壺かもしれないことを悔しく思います。


せめて私にできるのは、この件を公表することだと思いました。


相談者を黙らせるために非難された職員を相談者の子供が通う学校の校長に据えることはできても、子供は卒業します。

子供に害が及ぶことを恐れて公表しない人もいると思いますが、卒業すれば学校が子供に害を与えることはできないでしょう。

教育委員会へ相談するに至った経緯については、書くととても長くなるので今回は極力割愛しました。

自分が通った学校(神奈川以外)でも変わった先生はいましたが、ごく稀でした。異動で管理職が何度変わっても職務に必要なことができない人が大多数というのは、養護学校だからなのかこの県だからなのかはわかりません。

指導主事が行なっていた学校の指導についても、以後どのように行うのか質問しましたが、回答されず、回答漏れを指摘して回答を求めても、回答されませんでした。

相談者のプライバシーに配慮して欲しいという訴えが教育委員会に刃向かったと受け取られ、気分を害したため、学校管理職への指導すら中止されてしまったのだろうと思っています。

教育委員会がこの姿勢では、今後神奈川県立の学校が良くなるとは思えません。

相談者のプライバシーが配慮されないなんて、そんな筈がない。しかも教育委員会で、という驚きで、無駄な労力を使ってしまったという虚しさはあります。

教育委員会は道理が通じる相手ではないかもしれないということを、知っていただきたいと思いました。


うちの場合は学区内の県立養護学校しか選択肢がありませんでした。卒業後の進路も学校を通す仕組みでした。そうでなければ、県立学校は選ばないという選択肢があると思います。

学校管理職を、後には教育委員会も含めて信用できない学校へ子供を通わせるのは、不安でした。別の選択肢がある方を、私は羨ましく思います。


2023年8月8日




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