霞神社
霞神社は高原町の山中にある神社で、もともと山岳信仰によるものと思われるらしい。
駐車場までの道もけっして広くはなく、離合には注意が要る。駐車場は広く整備されているが、これは相当な人数が参拝していた名残と思われる。
筆者も子供の頃に祖父母に連れられて参詣したことがある。
白蛇(しろへび)様が有名で、社殿の奥にある岩の隙間に白い蛇がいると言われていて、それを見ると幸運になる、願いが叶うと言って地元では有名だ。
白蛇様は、青大将などが白化したものではなく、保護色としていくつかの体色を有するものらしく、岩肌の中に見えるときにはその岩の色の白色に反応し、白い姿を現すようだ。五色の蛇とも称されて神格化されたとのこと、天保14年(1843)に刊行された文献『三国名勝図会』に図入りで紹介されているとのこと。
駐車場からの階段はかなりの段数である。
登りながら左側にある土産物屋を見る。昭和のにおいのする店ばかり。これを見ても、参拝者の多い(多かった)神社というのがわかる。
石段を昇りつめたところで、さらに石段があり、けっこうくじけてしまう。そこをなんとか昇ると右側に社殿が展開されている。
もともと山岳信仰、巨石信仰、そして白蛇様のところに島津が神社を建立したらしい。島津は信仰厚い家だったようだ。
この社殿を抜けていくと、見晴らしのよい回廊になる。
そこを進むと、左手に岸壁があり、巨石も鎮座している。
この岩の間に白蛇様はいるらしい。
どれがイワクラかよくわからないが、社もあり、そこでお参りした。
七つ星中、一番の難所の石段かもしれない。が、ここからの眺望はなかなかのもの。桜の木が多いので、桜の季節は見事だと思われる。
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