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手を洗うこと

宮崎日日新聞に毎週日曜日に五木寛之氏の「新・地図のない旅」というエッセーが掲載されているが、コロナで手を洗うようになったとあった。
氏は満州からの引き揚げで、落ちているものでも拾って食べていた経験からか、めったに手を洗わなかったそうだ。手を洗いすぎると免疫力が低下するという説を援護者として、手を洗わないのだそうだが、コロナ感染症拡大に伴い、手をよく洗うようになったそうだ。

実は、私も手をあまり洗わない人だった。そして同じく感染症拡大とともに手をよく洗うようになった。手洗い用のポンプ式の石鹸を買ったのも初めてだ。今は、なにか触ると手を洗いたくなる。PCのキーボードやマウスを触った後は間違いなく洗っている。

手を洗わないでいると、困るのは感染症問題だけではない。ご多分に漏れず、鼻に指を入れることが多いが手が汚いと鼻の中が化膿したりして痛くなることがある。これは数日続く不快なことなので、極力手を洗っている。

しかし、世の中の殿方は手を洗わない。洗ってもハンカチ等を持たない場合が多い。公衆トイレなど、ハンドドライヤーがあっても、手洗いの後、手を振って水を切ると、髪を触ったり、シャツのおなかのところで拭いたりとされる方が多い。
高速道路のサービスエリアでトイレに行くとその傾向は顕著だ。手をしっかり洗う人は少ない。置いてあるアルコールのみで済ます人も多い。

以前、アライグマと呼ばれる人がいた。とにかく手を洗う。会社にいる間で30分置きくらいで洗っていたと報告があるくらい。本人に聞くと、子供のころからの習慣だそうで、いろいろなものに触れるので、洗うのだそうだ。

でも、感染症拡大で手洗いの重要性が再認識された。アライグマ君を揶揄できないだろう。しかし、実態としては洗わない人も多い。サービスエリアのトイレを出た後、自販機やショップに行く人もいる。
手を洗いましょう、みなさん。

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