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【ライナーノーツ】奔波の先に ~聞多と俊輔~幕末編完結に

ある時の聞多と俊輔の会話

聞多   俊輔、あんなにわしのこと怒ったりしとったのか
俊輔  いやあれは天の声に操られて
俊輔  気が短くて、癇癪持ちって聞多の評判だったけど、ブチ切れとらん      
聞多  多分これからが本番じゃ。
俊輔  僕も本領発揮はこれからだし
聞多  それにしても、わしら何回死にかけた?未遂も含めて
俊輔  聞多の2回はガチだし。ほかはうまく逃げたけど
聞多  この先もあるからの
俊輔  うっ 
聞多  まぁ偉うなると色々あるけぇ
俊輔  僕が思ったほど活躍しとらん
聞多  わしが主人公じゃった。それに俊輔の本番これからじゃ
俊輔  えっ
聞多  わしかっこええじゃろ
俊輔  そりゃ参考図書の筆頭グループに「世外井上公伝」気づくべきじゃった
聞多  えっなんじゃ。聞こえん
俊輔  主人公補正じゃ。気のせいじゃと言うた

天の声の独り言

 この話を書こうと思ったのは、大河ドラマ「青天を衝け」で推しの俳優さんの福士誠治さんが井上馨を演じると発表されて、関係する本を読んだことがきっかけでした。井上馨というとあまり良いイメージがなくて、湯田温泉や山口市、萩にも行ったのに、重要ポイントをスルーしていたくらいでした。ことしこそ、山口に行ったら縁の地を訪問します。(去年行けなかったので)
 そういう再評価されてもいいのにと思ったのに、大河ドラマでは活躍場面を割愛されて、なんかもったいないなと思ったのと、こう描くためには仕方なかったと、気がついたことです。慶喜が「わしが誤ったのは・・・」と慟哭したとき、「第二次長州征伐」と自分の口から出たのですが、ここ省いたところじゃないかと。あぁ慶喜が可愛そうだと思えるのは、長州征討(四境戦争)との関わりのない、この世界だからかと思ったのです。実際やらなくても良かった戦争ともいわれています。ならば、素人なりにガッチリやろうと思ってここまで来たものです。
 予定では二人が主人公で行くつもりだったのですが、事件の関わり方を反映して聞多(井上馨)メインに行くことになっていきました。思ったより別行動も多かったです。もともと廃藩置県・憲法に主体的に関わった数少ない人物という評価も意識にありました。ここにつなげてその先に持っていけたらと思います。あとは大河ドラマの主人公にいかがですかね。幕末は馨メインで明治は博文メインにすれば、アクの強い部分が薄くなる気がしますが。
 各回のバナーの写真は自分で撮ったもので、その話の縁のあるところのものを使っています。ただピッタリのものがないときは、イメージと合うところのものを使っています。ロンドンの時ではイギリスのレスターの教会とスペインの写真です。見つからない場合は空の写真だったりします。現代の人工物が写っていても面白いかなと思って使っています。
 参考図書類の「奔波の先のその先」のページは思いついたときに更新していきます。ほとんどが今手に入れられるものですので、こういう資料もあるのだと知っていただければと思います。ただ、「読み物関係」はおすすめできないものも含まれています。これは著作権を考えたときに、読んだことのあるものと似た場面が出てくるときがあるので、参考図書としてあげておくべきとどこかで読んだことがあるためです。
 よろしければ、このあともお読みいただければ幸いです。明治維新からは独自色も強くなっていけるといいなと思ってます。

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