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【エピローグ】ブラッシュアップライフ

久しぶりにスマホからnoteを書く

今日もなんとか生きた、と思う。

それと同時に、今日も皆生きたのか、と思う。

僕が鮮明に顔を思い出せるあの人もあの人もあの人も、皆今日1日をやり過ごせたのだ。

それはとても凄いことだと思う。

そうして不安になる、僕は明日も明後日もやっていけるだろうか?と。

当たり前に日々は過ぎていくものなのだろうか、僕はずっと息継ぎをしながら水中水泳をしているみたいに生きている。

足をつったり、疲れたり、上手く息継ぎが出来ななかったら死んでしまう、死と隣り合わせみたいな毎日を過ごしている。

周りの泳ぐスピードを確認しながら、自分のレーンをずっと泳いでいる。

今日も自分のことで精一杯で、溺れていく人達を助けられなかった。

いつか泳ぐのが上手くなったら必ず助けるつもりでいる。

だからそれまで誰も溺れないで欲しい、自分の無力に唇をかみしめたくない。

結局そうだ、自分が息苦しいから、見て見ぬふりをするのは、自分が悪者になるから、それは罪悪感が伴うから、いい人でいたいから、他人を救うことで本当は自分を救いたいのだと思う。

年何万人の自殺者に胸を痛める前に自分の人生に目を向けるべきなのに。

自分のやりたいことで自分を救う道すがら、貴方に出会って貴方を救いたいと思ってしまうのは、僕のエゴ。

僕はきっと、20年後の未来から来ているのだと思う。

記憶をなくしているけど、20年後の未来では何かを後悔していて、そんな僕に神様が20年前にタイムスリップするチャンスをくれた。

今度は後悔しないようにと。

それなら僕はブラッシュアップライフを直向きに生きるしかない。

たった1度きりの人生だから。

この人生でしか会えないのだから、出逢った人には優しくしたい、

この人生でしか会えないのだから、好きな人には言葉を尽くしたい、

この人生でしか会えないのだから、自分と出逢えたことに感謝したい、

次の人生へは何も持っていけないから、全てこの人生で尽くす。

タイミングを言い訳にしたくない、僕が決心した日から、そこから物語は始まるから。

何もかも関係ない。

僕の邪魔をしているのはいつだって僕自身だった。

これが何になるんだろう、とこの日々が何になるんだろうと、途方に暮れることがよくある。

きっと全部意味がなかった、僕らの日々にきっと意味なんてなかった。

だけど僕らは意味を見出してしまったから、諦められなくなった。

恋なんて、革命なんて、人生なんてそんなことの繰り返しじゃないか。

いい加減ここで終わりにしたい、終止符を打って、最後の人に、最後の革命に、最後の人生にしたい。

そういうのを夢っていうのかなあ。

現実を見ていないって、君も言うの?

本当に、君の見ているのは現実なの?

本当に、現実にしないといけないのはこっちの夢の方なんじゃないの?

僕にそう言ったその人は、夢の中の人だった。




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