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DPM++2M Karras v2とは


 実を言うと「DPM++2M SDE Karras」はもうだめです。

 突然こんなこと言ってごめんね。でも本当です。

 2、3ヶ月前にものすごく新しいサンプラーがあります。

 それが終わりの合図です。

 程なく大きめのネガキャンが来るので気をつけて。

 それがやんだら、少しだけ間をおいて終わりがきます。


 は?


「DPM++2M Karras v2」とは

 先日、「DPM++ 2M SDE Karras」とかいう新サンプラーの検証をし、「サンプラーはこれで決定じゃん」みたいな結論を出したのですが、先日色々調べていたら「DPM++2M alt Karras」とかいう謎のサンプラーがあることを知りました。

 は? 使ってみたいやんけ!!

 と思ったのも束の間、調べてみるとこちらのサンプラーは6/4日現在、Civitaiから削除されてしまっているらしく、入手することはできませんでした。

 はぁ……。

 完全に終わったと思ったのも束の間、よくよく調べてみるとまた別のサンプラーが公開されていることに気付きます。


DPM++2M Karras v2

 なるほど、わからん。

 アメリカ語は苦手なので、更に調べてみるとこんな親切なページが。

 というわけで早速導入して検証してみます。


 検証

検証1
検証2
検証3
検証4
検証5

 ははぁん、なるほどね。

 何もわからん!


 結果と総評

「2M v2」は「2M」の彩度を抑え、描写を滑らかにしたサンプラーだそうです(「2M SDE」は念のため検証対象に加えました)。

 よくよく結果を比較してみると、たしかに「2M v2」は「2M」に比べて彩度が低いですね。違うVAEを使っているんじゃないのか……? という程度の違いです(こうしてみると「2M SDE」の色合いの強さが引き立ちます)。

 しかしよくよく見てみると、「2M」より僅かに、ほんの僅かに描写が細かい気がしますね。

 よくよく観察しないとわからないレベルですが、検証1ではキャラの表情が違いますし、破綻した指の本数が減っています(これはなぜ?)。検証2では僅かながら遠景の建物の装飾が増えています。検証3では左にいる謎キャラの顔の向きが違いますし、検証4ではキャラの右胸がしっかり描写されていますね。検証5ではフリルの描き込みがやや細かくなっています。

 その僅かな描写量を得るために彩度を犠牲にするのはどうなのか? というそもそも論はありますが、わたしはこのサンプラーが結構気に入っています。

 実を言うと「2M SDE」は使っている内に結構くどいなぁ……と思うようになっているんですよね。かと言って今更元サヤの「2M」に戻るのもアレだしなぁ……みたいな気持ちもあったところで(やはり「2M SDE」と比べると描写が物足りない)、このサンプラーは渡りに船というか、そういう感じがありました。

 VAE変更で調整すれば良いのでは……? 感はとてもありますが……。


 ちなみにわたしが愛用しているVAEはこちら。

 sp8999氏製作の「mse840000_klf8anime_klf8anime2」です。

 あらかたのVAEは試してみたのですが、こちらが一番発色が良いです。「ClearVAE」などが人気ですが、暖色の発色がイマイチでわたしには合いませんでした。満遍無く綺麗な発色となるとこれ一択になるような気がしています。ドギツいアニメ塗りのVAEはかなり苦手ですし。

 脱線しました。

 ともあれ、「2M v2」ですが、どうやらpyファイルを編集することで強度を調節できるらしいんですよね。
 何度か数値を変えてみたのですが(初期値の「0.15」~「1.50」くらいまで弄ってみましたが)ちょっとわたしにはわからなかったので、また検証できたら良いなと思いました(検証できたら良いよね)。

 というわけで、「DPM++2M Karras v2」の検証でした。

 かなりピーキーなサンプラーなので万人受けするものではないですが、ファンタジー系で彩度の低い空気感を表現したい方にはオススメできるサンプラーなのではないでしょうか。

 ちなみに「DPM++2M SDE Karras」くんは終わっていませんので、引き続きご使用ください。ネガキャンも来ませんのでご安心を。

 こんな古い情報引っ張ってきやがって! と思った方は申し訳ございません。しかしかなり広くアンテナを張っていないと情報が内々に留まってしまうこの界隈が、わたしにはとても恐ろしいです。

 以上です。

こちらは「DPM++2M Karras v2」ちゃんが草葉の陰からこちらを窺っている様子です。

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