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10個の星たちについて【星読みのきほん・10天体】

星を読むときにまず押さえておきたいのは、主役となる10個の星です。毎日の星の巡りのなかで、この10個の星がどう影響し合っているのか、それぞれの星の役割を知ることで感じやすくなってきます。


10個の星って?

宇宙の惑星を調べると、地球をはじめ、太陽、月、水星など、惑星はさまざまです。ですが、西洋占星術で扱う惑星は、基本的に10個です。

月、水星、金星、太陽、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星、この10個の惑星(冥王星は準惑星)です。
また、占星術では惑星のことを「天体」と呼びます。

この10個の天体はそれぞれ役割があり、今の空ではどの星座に位置するのかにより、その天体がどう自分や社会に影響を与えるか、ということに繋がってきます。

たとえば、「月(気持ち・感情)」が「獅子座(自己表現・遊び)」にいるとしたら、「自己表現したい気持ちになる、遊びたくてそわそわする」というような具合になります。

まずは、10個の天体の役割について、かんたんに説明しますね。

太陽〜リーダー的存在〜

太陽は、言わずもがな「メイン」で「中心」の天体です。太陽系の星たちは、太陽の光を浴びて、太陽を中心に回っています。占星術でもその役割は変わらず、10個の天体たちの「リーダー」の役割となります。

太陽は「意志」や「生きる目的」「自分」という意味を持ちますが、日々の星の巡りを見る時には、そのひと月のテーマを意味します。太陽という強い光が、どんなエネルギーで降り注いでいるのかでその期間のムードが変わってくる、というわけです。

キーワード
・自己・主体性・意志・生きる目的・リーダーシップ

ひとつの星座の滞在期間:29〜30日
天体の種類:個人天体 感じ方:内側の感覚

月〜一番身近で感じやすい天体〜

月は地球に一番近くに位置しており、潮の満ち引きや女性だと生理の周期など、影響も実感しやすい天体です。毎日の星の影響をみるときには、月をメインに読んでいきます。

月はその日の「気分」や「気持ち」を表していて、どの星座(サイン)にいるか、どの星とどんな関係性で繋がっているかによって、その日の様子が変わってきます。

月のキーワード
・内面・感情・無自覚な心のくせ

ひとつの星座の滞在期間:2〜3日
天体の種類:個人天体 感じ方:内側の感覚

水星〜仕事やコミュニケーションに影響〜

水星は、太陽・月に続いて、個人に影響しやすい天体といわれています。近年、よく耳にする「水星逆行」も影響を実感しやすいからこそ、ここまで浸透したのかもしれません。

水星は「コミュニケーション」や「言語」を司っていて、身近な人との意思疎通ややりとりのスムーズさなどに影響します。また「情報処理」「通信」などの意味もあるため、仕事をテキパキこなせる感覚などにも繋がってきます。

キーワード
・コミュニケーション・言語・情報処理・通信・学習・好奇心

ひとつの星座の滞在期間:1ヶ月〜1ヶ月半
天体の種類:個人天体 感じ方:身の回りの感覚

金星〜楽しさや心地よさのキラキラ担当〜

金星も、影響を実感しやすい天体です。恋愛運や金運などにも関わる天体ですが、クラホシでは「幸せ」な感覚、「楽しい」「うれしい」と感じること、というように解釈することが多いです。

金星は、「愛」や「美」といった女性らしいキラキラした華やかな印象の天体なので、金星の影響が強い時期は、楽しい時間が過ごせそうです。

キーワード
・恋愛・美的感覚・調和・人間関係・心地よさ

ひとつの星座の滞在期間:3週間〜1ヶ月
天体の種類:個人天体 感じ方:身の回りの感覚

火星〜行動力やモチベーション担当〜

火星は、個人の力を社会に押し出す天体です。古くは凶星といわれ、争いやトラブルなどを表すとされてきました。

欲望や自我を強く主張するようなエネルギーなので、「やる気」や「モチベーション」「行動力」といった、何かを成し遂げたり、実現させるために必要な力となります。

キーワード
・情熱・怒り・行動力・モチベーション・闘争・セクシャリティ

ひとつの星座の滞在期間:約2ヶ月
天体の種類:個人天体 感じ方:身の回りの感覚

木星〜社会レベルでの拡大や発展を表す〜

木星は、個人ではなく社会へと影響する天体です。そのため、体感レベルでは感じにくいのですが、例えば職場の雰囲気や状況、取引先や顧客の傾向、参加しているコミュニティでの出来事などにつながってきます。

木星は、幸運の星ともいわれていますので、日々の星の巡りで個人天体とつながっている時は、ラッキーなことがあるかもしれないと読むことができます。

キーワード
・拡大・発展・幸運・理想・楽観的・寛大

ひとつの星座の滞在期間:約1年
天体の種類:社会天体 感じ方:自分に近い社会・外側からの影響

土星〜喝をいれてくれる厳しい先生〜

土星も、木星同様、社会へと影響する天体です。土星の場合は、試練や制限を表すといわれますが、それは成長するために必要なことだったりします。

そのため、土星は厳しい師匠や先生とイメージすることが多く、緩んだ状態をビシッと整えてくれるような印象です。土星が繋がっているときは、身を引き締めるような出来事が起こりやすいといえます。

キーワード
・試練・制限・課題・限界・秩序・ルール

ひとつの星座の滞在期間:約2年半
天体の種類:社会天体 感じ方:自分に近い社会・外側からの影響

天王星〜ブレイクスルーや突発的な変化〜

天王星は、個人・社会のレベルではなく、時代という単位での影響となり、日常では体感しにくいです。天体の動きもゆっくりのため、同じ星座に滞在する期間が長いですが、星座を移動する時には社会全体の傾向や流れへの影響があるといわれます。

天王星は、変革や変化、自由を意味しますので、他の星が天王星と繋がっているタイミングは、「想定外」や「必然的な偶然」というような突発的な変化が起こりやすいです。

キーワード
・変化・改革・ブレイクスルー・自由・独創性・エキセントリック

ひとつの星座の滞在期間:約7年
天体の種類:時代天体 感じ方:世界や地球レベルの外側からの影響

海王星〜ぼんやり曖昧に夢うつつの世界へ〜

海王星も、天王星と同じく時代へ影響する天体です。海王星は、目に見えないものや夢、想像力を意味し、中毒性や依存としてあらわれるときもあります。

海王星が他の星と繋がっているときは、起こる出来事をぼやかすような感じになります。リラックスしているともいえますが、意識がふんわりとおぼつかないようなイメージです。

キーワード
・幻想・夢・理想・想像力・無意識

ひとつの星座の滞在期間:約14年
天体の種類:時代天体 感じ方:世界や地球レベルの外側からの影響

冥王星〜死と再生を意味する裏ボス〜

冥王星も時代へ影響する天体です。冥王星は破壊と再生を意味し、今あるものを根本的に破壊し、まったく新しいものを再生するようなエネルギーです。

冥王星が他の星と繋がっているときは、物事が極端になりやすいです。また、強く変化が起こるともいえ、現状をぶっ壊しにくるような側面もあります。

キーワード
・死と再生・無意識・変容・根底からの変化・究極

ひとつの星座の滞在期間:約12~32年
天体の種類:時代天体 感じ方:世界や地球レベルの外側からの影響

まとめ

今回は、日々の星の影響を感じるために必要な情報を厳選して、ざっくりと説明しました。星によって、様々な役割があり、さらに視点や視野の違いも感じられたと思います。星を同列に解釈するのではなく、どう影響するのかを知ることで、強弱をつけて読むことができるのではないでしょうか。

また、実際にどう感じたのか、どういう出来事が起こったのか、記録をつけてより現実的に読むための情報も積み重ねていってくださいね。

ここでの説明は、日々の星の巡り(トランジット)からの影響という視点からの解釈です。自分の生まれた時のホロスコープを読むときは、解釈が変わってきます。それはまた別の機会に説明します。


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