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外出自粛とVRChat -バーチャルで人と会う-


水井軒間です。普段は絵を描いていますが最近はVRChatにお熱です。

VRChatなんでこんなに楽しいんだろう、ということとか、
今コロナによる外出自粛の影響下の中、VRを使って「人に会う」ことは可能なのか(VRで会うことは”会う”ことになるのか)、とか、
いろいろ考えたり実感したりしたのでちょっと文章にしてみようと思います。
実体験をもとにした主観だし、特に専門知識もないので、むちゃくちゃなこと言ってるかもしれませんがお許しください。体験したことを話します。



・自粛開始、Discordに入り浸る日々

自粛期間に入ってすぐの頃は、とにかくDiscordサーバーに入り浸っていました。
一人暮らしで誰とも喋らなかったら絶対に心が終わるから、意識的に通話に入るようにしていました。通話に人がいるタイミングができるだけ途切れないように、自分で小規模なサーバー立ててみたりもしました。

作業通話だったり、お酒飲んだり、ゲームしたり。
楽しく過ごしてはいるものの、1日に1回は必ず「いつかは集まりたいね」「外出てぇ〜」といった話題が出るような感じでした。

やっぱり通話では、人と会ったり集まったりすることの代わりにはならないんだな、と強く実感。


これ、じゃあVRChatはどうなんだろう、何が違うんだろう、と興味が湧き始めたのが少し前のことでした。
想像で何かを語る前にこれは体験してみないと何もわからないな、と思い、思い切ってスペックギリギリのノートPCで、デスクトップモードでログイン。
既に遊んでいる友達はたくさんいたので、彼らに案内してもらいながら、VRChatライフをスタートさせました。



・初めてのVRChat体験

VRChatにログインして、アバターアップロード権限を解放し、オリジナルのアバターで遊び始めるまでの過程は、この記事に書いてます。

最初しばらく遊んでみてまず気がついたのは、自分の見た目にめちゃくちゃこだわりたくなる・アップグレードが止まらないということ。

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これはかわいい帽子が被りたすぎて苦手意識のあったUnityいじり(VRoidモデルに小物をくっつける操作)に挑戦して成功した私

それはリアルでも服装や髪型に気を遣ったり、化粧をしたり、というのと大体同じことですが、なんていうか、ちょっと違う。
つまり見た目をいじれる度合いが現実より拡張されているから、できることがリアルより多く、リアルではできないことがめちゃくちゃできてしまう。
だってそもそもジト目オッドアイ美少女になりたいとかいう願望がすんなり叶ってしまう時点でヤバですよ。
しかもかわいく見た目を作るとみんなめっちゃ褒めてくれるしみんなめっちゃ撫でたりしてくれる。創作が評価されたい欲求と人間として愛されたい欲求が同時に満たされてしまう

そんでもって同じこだわりを周り全員が持っているので、周り全員かわいい。あるいはかっこいい。二次元的に魅力的。
めちゃくちゃかわいい美少女たちが頭を撫でてくれたりこちらを見上げながら耳をピコピコさせたり顔を近づけてきたりする。

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あとすごい衝撃というか実感として重かったのは身長がいくらでもいじれること。

https://note.com/mizuinokima/n/n20a72226baf1

次に書いたこの記事で高身長男アバターを製作した過程を書いているんですが、
「普段見上げているこの人のこと見下ろしたいな…」という、現実では絶対できないことができてしまうんですよ。

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イケメンに作ったので鏡の前で自撮りが止まらない

そしてアバターを変えると周りの反応も変わります
美少女アバターの時はかわいいね〜って頭を撫でてくれた人が、イケメンアバターで会ったらこちらを見上げながら「お兄ちゃーん!」ってピョンピョンしながらこちらに手を広げてくる。

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まぁハマらないわけがないですよね…という。



・通話とVRChatの違い、その効果

何が言いたいかというと、
音声通話とVRChatの一番の違いは映像、つまり視覚情報にあるということです。
それと視覚ってコミュニケーションにおいてとても大きな役割を占めているんだということ。


Discord通話でしのいでいた時期、めちゃめちゃに自己肯定感が下がったというか「人に受け入れられているかわからない不安」みたいなものに支配されていたんですが、
これっておそらく人と話している時の相手の表情が見えなかったから、つまり視覚的なリアクションが全くなかったからなんじゃないか。

最近気づいたけどDiscordで通話してるとき、音声に反応する緑の丸のことめっちゃくちゃ見つめてるんですよね。ちょっとでも視覚的な刺激がほしいのかもしれない。


VRChatだと話しかけた美少女(中からは男性の声がする)がニコッとほほえんだり、サムズアップしてくれたり、飛び跳ねたり、近付いてきたり、
なんか声の調子だけじゃなく「喜んでくれてるのかな」とか「私のこと受け入れてくれてるのかな」と実感できる刺激がある、ように思います。

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あと「遠くから名前を呼びながら走り寄る」とか「耳元で囁く」とかができるのも通話と違うところかなと。つまり距離の発生ですね。
距離が近い、距離を詰めてくれるということはそれだけ嫌われていない・受け入れられていることが実感できるというわけなんですよ。むしろリアルよりよっぽど距離感近い。みんな美少女だから。



・アバターと人格

そしてVR・バーチャルではその視覚効果がリアルよりも拡張されているため、できることが増えているということも発見でした。

アバター切り替えがいい例で、見た目が変わるとコミュニケーションの様子・相手との関係性も変わってきます。

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これは普段私のこと撫でくり回してくるのに男アバターに切り替えたら彼女面を始めた友達

自分自身の振る舞いもアバターによって変わることも体感しました。
あんまりロールプレイはせず素で喋っているほうなのですが、ジト目小柄美少女の時は割と傍若無人キャラっぽく振舞っていて、高身長イケメンアバターの時はちょっと優しい感じで喋ってしまう。ふざけて一人称を「俺」にしてみたり。


ちょっと話変わりますがアバター選び(作り)って単なる自分好みのキャラを選ぶのとはまた違って面白いですよね。
自分の声や喋り方や振る舞い、人格との相性をある程度考慮する必要がある。いや必要があるわけじゃないけど、考えた方が楽しい。

周りの友達を見ていても人格にアバターの世界観がマッチしている人や、
逆にアバターに引っ張られてその人のその人らしさが拡張(誇張?)されている人がいてとても面白いです。



・VRで人と”会った”ことになるのか

つまりVRがあればリアルで人と会わなくて済む未来があるのか、という話なんですけど、どうなんでしょうね。
私はバーチャルと同じくらいリアルのことも好きなので、VRChatで会っている友達とリアルで集まってみたいという気持ちはゼロではないですが、
通話だけしてる友達と会いたい気持ちよりは少ないかもしれないです。
そう考えると、VRで会うことはリアルで会うことと同じ要素を部分的に含んでいると考えてよさそうです。



・まとめ

結論として、
VRChatは外出自粛期間中に「人と会いたい欲求」をある程度満たす代わりにはなりそう、もっと言えばリアルで会うのとは別の楽しみもあったりして、コミュニケーションツールとして非常に有用である、と言えそうです。


今、外出自粛でつらい思いをしている方、もしこの記事を読んで興味が持てたのなら、試しにバーチャルにダイブしてみませんか。

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これはファミリー感があって大好きな写真


おわり。ありがとうございました。

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