憧れ追いかけて、あるいは追い越して #バーチャフリーク

これは超個人的な日記であり、そして千年先に残す歴史の記録です。


カッコ悪い先輩たち

私が初めてエハラミオリさんにご挨拶したのがバチャフリのvo.1でした。
自主創作やってるとはいえ成功しているとは言いがたく、何より天涯孤独に近かった私が、今この世界でこれだけ名前を知ってもらえるようになった、その第一歩があの日だったと思います。

エハラさん経由でいろんな人と知りあって、たまに絵を描かせてもらったり、ごくたまに一緒にご飯を食べたり、その中で一番強烈だったのがコーサカさんだったし、いつかの日曜日は私にとって大切な思い出です。

上司でもないしどう呼ぶのが適切かわかんないけど、私は「先輩」だと思ってるその人たちが、デッカいステージの上でビカビカのレーザーを浴びて、魂こめた曲をデッカい音で流して、たくさんの人を沸かせていて、自分はそれを群衆の1人として、ただのファンとして見ていて、踊ったり跳ねたりして、やっぱりこれくらい遠い方がちょうどいいな、と思ったりもしました。

でもこんな記念的な日に、大きいステージの上で、どうも完璧に終わらせてもらうことができないのは、すごく悔しいし、どこかそこが先輩たちらしいとも思ってしまったり、いろいろ考えたのだけど、
曲の途中で音が止まって、でも手拍子が鳴って、あんなに大勢の人たちが続きをちゃんと歌うことができたっていうのは、先輩たちがだらだら過ごした思い出の日をあんなにたくさんの人たちが共有していたってことで、
コーサカさんはお前たちのおかげだって言ったけど、それもきっとそうだけど、こちらからしたら、あなたたちが「信じてついてきてくれ」って言ってくれて、今までずっと信じさえてくれたおかげですよ。これは、先輩たちが3年かけて作り上げたあなたたちだけの空間ですよ。って思いました。最終的な気持ちの落とし所として。

最近は特にお仕事があったりするわけでもなく、特に連絡もとってないけど、私は私で今は、憧れて見上げて追いかけるんじゃなくて、肩を並べて一緒に走っている仲間がいるし、私なりにがんばります。上じゃなくて、前を向けています。


死体になっちゃった友達

ステージのMCであったので言及するんですが、
私はyosumiちゃんが「yosumiになる前」をほんの少しだけ知っています。

この世界に飛び込んで、初めてできた「友達」でした。
そんなにしょっちゅう遊んだりするわけでも、連絡を頻繁にとるわけでもないけど、お互いに尊敬しあえる大事な友達です。
彼女が歌う屍「yosumi」になってからも、ずっと応援しているし、ずっと尊敬しています。

かなり器用で、自分の能力を理解していて、自信があって、そしてすごく負けず嫌いなところが彼女の強さであり弱さであり、
でも、会うといつもけだるげにしていて、実際何を考えているかはどこか掴めないのが、彼女の魅力だと感じていました。

応援しているとは言いつつ、最近エンタスからも足が遠のいていたので、
yosumiちゃんの3Dライブをバチャフリで初めて見ました。

なんか、すごく良かった。
なんでもそつなくこなしているような印象がある彼女が、緊張しているのがわかった。そしてすごく真剣なこともわかった。今までで一番気持ちのこもっている歌声だった。演出も全てが全力で、そしてステージに対して、お客さんに対して、とても真摯だった。

お祭りに優劣はありませんが、間違いなく今回バチャフリのMVPはyosumiだったと大きめの声で言いたいです。憧れの舞台に最後の最後で立って、最高のパフォーマンスをして、ISLANDからは人が溢れていたといいます。

yosumiちゃん、完全に、あなたの勝ちです。
これからも、大切な友達として、お互い走っていこうね。


合言葉で集まって

バーチャフリークというイベントは終わります。
これはこの広い世界のほんの片隅で巻き起こった、大きな大きな歴史のひとつの終幕です。この日に立ち会えたことを私はこの先ずっと大事に記憶すると思います。

でも、この後もパーティーを続けるやつらのことをたくさん知っています。みんなバチャフリや、エンタスで知り合って、みんな私の友達です。

バチャフリキッズの会議室の集まりからスタートした「VR-ize」、
「不眠音楽祭」あるいは「創奏音楽祭」のオタクたち、
カウンターとしてのライブハウスイベント「VirtuaROCK FEST」、
エンタスでステージデビューしていくVsingerの友達たち、
まだまだたくさん、正直もう把握仕切れないくらい。

バーチャフリークの残した精神は受け継がれていきます。
「バーチャルの音楽」というくくりだけで、お客さんは100人もいたかわからないような2018年のvo.1から、今回ageHaの4フロアを埋め、それぞれ参加イベントの特色が良く出ていたと思うし、今後さらに遺伝子は細分化されていきます。

それはつまり、もうこんな「バーチャルの音楽、全部」なんていうイベントは、もうこの先見れないだろう、ということでもあります。
パーティーは終わらないけど、そう思うとちょっとだけ、さみしいね。


おーおおーおー

てかもうマジで今俺が言ったこと全部Up-to-dateの歌詞が既に言ってるんだよね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

2年前ってどういうことだよ


しんどいことも無限にあったけど、
「バーチャルを好きになって良かった」って思える夜でした。
最後にちゃんとそう思えたことが本当に嬉しかった。

私は別にバーチャルに骨を埋めるわけでもなく、ただの絵描きだけど、
これまでの3年があって、いろんな出会いがあったから、今、前を向けています。

ありがとう。さようなら。そして、これからもよろしく。

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