【映画エッセイ】映画は現実を生きていくための力になるか!?
映画だけに限った話ではないのですが、映画や小説やドラマやその他もろもろの作品を見たり読んだりすることで、つらい現実を生きていくための力にすることができるという話をよく聞きます。実際、映画などにはそういう力があるのではないかと私も思います。
しかし、最近の自分のことを考えると、そもそも生きるべき現実が存在しないのです。というと、ちょっと語弊がありますね。この現実をもっと生きていたいという欲求がもてなくなってしまっているのです。
もし、つらい現実に負けないようにしたいとか、苦しいけど這い上がりたいとか、なんとかやりすごすために息抜きをしたいとか、前向きになりたいとか、とにかく現実を生き抜いていくために何かしらもがいていたり、模索していたりする場合は、映画などの作品が後押ししてくれたり、リフレッシュさせてくれたりすることはきっとあると思います。
でも、そもそもなぜ生きていかなくてはならないのか意味を見出せない…、何のために生きているのかわからない…、かといって積極的に死にたいわけでもない……、なんというか、生きる屍といっていいような状態の場合はどうなのでしょう。せっかく映画から得たものを生かす舞台がないような感じです。
やはり何かしらもがいているからこそ、得るものがあるし、それを糧にもできるのではないかという気がします。
そう考えると、「映画は現実を生きるための力になるか」という問いに対する答えは、「現実を生きていきたい人にとっては力になる」ということなのかもしれません。やはり、現実>映画なのではないかと思います。
今の私は、現実がなくなってしまっているような感じですので、映画から得られるものもないのかもしれません。いやはや何ともです。
みなさんは、どう思われますでしょうか。映画などによって、生きていく力になった、なっているという体験はありますでしょうか。
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