見出し画像

【映画エッセイ】旧作を見るか、新作を見るか!?

 先日、友人と話していたら、新作を見るよりも、つい前に見たことがある映画を見てしまうとのことでした。その友人曰く、新作だとハズレの可能性があるから、よいとわかっている旧作を見てしまうそうです。

確実に感動できる

 実は、最近は、私も同じ傾向になっています。だんだん歳をとってきて、若い頃のように、もう無尽蔵に映画を見ることができないと感じるようになりますと、前に見てすごくよかった映画をもう一度見ておきたいと思ってしまうのです。何よりまず、時間の無駄だったと思うような失敗がありません。確実に良い時間を過ごせます。
 さらには、前に見た映画でも、もう一度見てみると、また新しい発見や感動があったりします。良い映画ほどそういうことが多いように思います。だから、よさそうな新作を探そうとするより、つい、過去に感動したことのがある旧作に走ってしまいます。それはもちろんダメなことではないと思うのですが。

新たな出会いがなくなってしまう

 しかし、そうすると、新作を見る機会が減ってしまいます。昔に感動した映画も、もともとは新作として見たものがほとんどで、新作をいろいろ探して、失敗もしながら、見まくったことで出会えた作品です。もし、新作を見ないと新しい作品を開拓することがなくなり、新たな映画と出会う機会を放棄してしまうことになります。それはどうなのか……と思ってしまいます。 

映画体験を共有する喜び

 新作を見ることのもうひとつの良い点として、同じ時期に多くの人が同じ映画を見ていることがあります。たとえば、noteに感想を書いたとしても、旧作に反応してくれる人は限られますが、新作ですと、見たばかりの人、これから見ようと思っている人がたくさんいます。映画を見ることの楽しみの一つに、作品について感想を話したり、語り合ったりすることがあります。映画体験を共有する喜びとでもいいましょうか。新作は、旧作に比べて、そういう共有の喜びが得やすいかとは思います。


というわけで、最近は人生のおさらいのような意味もあって、旧作に走りがちな自分ですが、このnoteを書くようになって、何とか新作も見続けたいなという思いも強くなっています。
 みなさんは、いかがでしょうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?