棋士オンライン通話イベント

「新・将棋会館建設プロジェクト」第一期の返礼品として企画されたオンライン通話イベントに参加しました。

今回このイベントに参加して頂いていた棋士は佐々木勇気七段、近藤誠也七段、そして中村太地七段。


イベントは3月13日に予定されていましたが、申し込みがスタートしたのはまだまだ順位戦の真っ只中。


もしかしたら太地先生の昇級あるかも?と薄々感じ始めていた頃だったので、このイベントで昇級のお祝いを伝えることができるかもしれないなんて不純な動機が半分と新将棋会館建設に何かしらの形で関わって感謝を伝えたい!という気持ちが半分で応募に至りました。


金額的にはそこそこ気合いを入れる額でしたがそこは見なかったフリ。
最低限の稼ぎはある気楽な独り身ゆえの特権だと思うことにしました。


今回のイベントでは、当日スムーズにお話ができるようにと事前にアンケートが用意されていました。

アンケートの内容は
①話してほしい内容や聞きたいこと
②揮毫に希望する文字について

このアンケートの回答をイベント前に棋士の先生たちが目を通して下さっていたようです。

ちなみに私が聞きたいこととして回答したのが以下の通り。(5分間という時間を考えて絞ったつもりでしたが、改めて見返すと欲張りすぎていた気も…)

・プレッシャーのかかる場面がたくさんあったかと思いますが、どのように気持ちを整えて臨まれていたのでしょうか?

・今期の順位戦では同じスーツを着用して対局に臨まれている時期がありましたが、何か意図があってのことですか?

・昇級のお祝いはされましたか?また、自分へのご褒美のようなものをされることはありますか?

・これまでご自身のYouTubeチャンネルでされてきた企画の中で、お気に入りの企画はありますか?

・モチベーションを上げるのが難しく感じることはありましたか?もしあれば、どのように向き合ってこられたのでしょうか?

失礼はないだろうか、こんなこと聞いても良いのだろうかと頭を悩ませながらアンケートに回答し、当日どのようにお話するか何度も頭の中でシュミレーションをしました。

ついでにリモート映えのメイクや服装についてググったりと、完全に方向性を間違えた準備をしながらイベントまでの日々を過ごしました。


しかしながらイベント前日にとんでもないトラブルを引き起こしてしまうのです。


アンケートに回答した後、そのメールを誤って紛失してしまったのです。

メールにはzoomのアドレスやミーティングID、パスワードの他にイベントに不参加若しくは遅延の場合の連絡先も記載して頂いていたので、
メールそのものがない=イベントに参加しようがない上に連絡手段さえないという最悪の事態でした。

メールの管理がなっていない上にしかもそれをイベント前日の朝に気がつくという体たらく。
血の気が引くとはまさにこのことでした。


どうにか将棋連盟様にご迷惑をおかけしない方法はないかと無い知恵を振り絞り、連盟の問い合わせフォームにてメールを紛失してしまった事と再送が可能かどうか書き込みました。

メールの紛失なんて有り得ないミスをして無茶苦茶な問い合わせをしているという自覚しかなかったので、対応して頂くのが難しければイベントの参加は諦めるしかないと覚悟し、生きた心地がしないまま当日の朝を迎えました。


祈る思いでメールチェックをするとメールが!

ありがたいことにメールを再送して頂くことができたのです。なんてありがたい!
お忙しいところご対応頂いた連盟職員様、本当にありがとうございます!!


棋士の先生との通話を前に行われた接続テストも問題なくクリアできたので、指定の時間まで何も手がつかない状態で過ごし、いよいよその時が。

指定時間に入室するべく震える手でzoomを起動し、
心臓が口から飛び出しそうなほと緊張しながら待機していると画面に太地先生のお姿が!

緊張のあまり噛みっ噛みでしたが必死に貴重なお時間を頂けたことへの感謝とご挨拶をしました。
太地先生はもちろん最高に素敵でした。

さあどうやってお話をしていこうかと考えていたらまさかの太地先生から我が家の本棚を見てのコメントが!(狭い1DKですが壁一面に巨大な本棚があり、画角的に背後に見えていたようです)

せっかく触れて頂いたので太地先生が監修された詰め将棋の本を読んでいることをお伝えしたら、詰め将棋のコツを教えて頂けるというサプライズが!
もう!何万回も解く!絶対解く!

その後は事前に答えていたアンケートを元に様々なお話をして頂き、聞きたかったことも全て丁寧に答えて下さりました。
勢いあまってたくさん質問を記入してしまっていたのですが「よく見てくれていると感じる内容で」と爽やかに笑って下さいました。
太地先生ほんと素敵!

こういった素敵なお人柄だからこそたくさんの方に応援されているし、昇級の時には同じB級2組で戦われていた棋士の先生からもお祝いの言葉を贈られる(ちなみにこれには太地先生もとても驚いたそうです。)んだなあと実感したひと時でした。

緊張のあまり言葉がスムーズに出てこなかったことだけが悔やまれますが、その分太地先生の凄まじいトーク力を存分に堪能させて頂いたひと時でした。
太地先生はやっぱりカッコ良い!

最後には「折角詰め将棋をやっているなら指導対局を。敷居が高いと感じるかもしれないけど駒の動かし方さえ知っていれば指導対局は受けられるので機会があれば是非やりましょう」なんてありがたいお言葉を頂き、これは絶対に挑戦しなければ!と俄然やる気に。次なる目標ができました。

今年の運を全て使い果たしたのではないかと思う位貴重な機会を頂き、感謝の念でいっぱいです。
このような機会を用意して下さった日本将棋連盟様、そして貴重なお話をして頂いた中村太地先生。
本当にありがとうございました。

これからも太地先生のご活躍を全力で応援しております!


あ、そうそう。
このイベントでは揮毫を頂くことができることになっておりまして、こちらも事前に希望の文字をお伝えする形でした。
揮毫の方は後日送って下さるとのことで、楽しみに待ちたいと思います。
ちなみに希望したのは「成就」。
今年7月にとある資格試験を受けるので、願いを込めてこの言葉をお願いしました。
太地先生直筆の揮毫なんて最高のお守りになるのではないでしょうか。


追記
イベント翌日に色紙を発送して頂いたようで、北海道の我が家にも3日後に到着しました。

力強さと美しさを感じるこの揮毫。
ひと目見て震えました。
あの時間は夢じゃなかったんだ!と幸せな気持ちがこの色紙を見るたびに湧き上がってきます。

この度の返礼品は通話と揮毫に加えて藤井聡太竜王のミニ色紙(印刷)と根付もセットで頂きました。


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