スタンダードってなんだろう。

ちあきなおみが歌っていた「黄昏のビギン」を聴いたのは、きっと小学生ぐらい。

別に口ずさむ訳でもないし、好きな歌という訳でもなかったけど、

頭に残っているせいか、なんとなくメロディーが染み付いていた。確か、コマーシャルで誰かがカヴァーもしていた。最近、また思い出して理由もなく気になり、

Youtubeという現代の便利な仕組みで見つけた、ちあきなおみの歌。大人になって聴くと、名曲ですなあ。なんと、ちあきなおみ自身も1959年に水原弘が歌ったものを、30年後にカヴァーしていたと初めて知った。少し調べるうちに見つけた一冊が

『「黄昏のビギン」の物語』/小学館

一つのモノは媒介となる人を変えて違う波に乗ることで、スタンダードとなっていくのね。音楽に限ったことではなくてモノにも通じることだなあ。そして、物事の価値を再認識する30年、というスパンに妙に納得する。

プロデューサーである著者の佐藤剛さんは、盛岡生まれなのですね。



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