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ため息俳句86  ミニバラ

息子から女房へ贈られた母の日の花がこんもりと茂みになって、庭に咲いている。何年前に贈られたのか知らないが、ミニバラの鉢を、地面におろしたものである。
一重の花びらの小さな花を次々と咲かせて、園芸種でありながら、どことなく野茨のような生命力が偲ばれる。

こんな風なゴージャスな薔薇は確かに美しいのだが、庭先のミニバラの楚々とした様子も捨てがたい。


ミニバラはほのほの咲けり狭庭べに

花と葉と密に小さき棘の薔薇


この庭先の薔薇はなんという種類のなのかと、ネットに当たると、
どうやら原種系といわれる系統らしく、似たものがたくさんあるらしい。庭先の花を見ると「モーツアルト」という名らしいと当たりを付けたが、他にこの花に似たものには、「バレリーナ」という薔薇もある。日本名の「花便り」なんてのも。本当は、ちんぷんかんぷん、見分けなんてまったく不可能だ。そうであるのに、ふーんと、なんだか意味も無く感心してしまった。薔薇の名と云うものは、粋な?ものが多くて、思わずにんまりしてしまうものであるし。

※さて、投稿数が100回を越えたと、通知があった。畏れ多くもバッチを贈られた。このバッチというものが、事に触れ贈呈される。個人的主観でいうと、それ、うざい。ともあれ、老いの手慰みというわけでないが、もうしばらくは続けさせていただく。今後もよろしく。