ため息俳句 朝霧とスノームーン
夜の内に晴れて、霧の朝であった。
この辺りでは、年間を通じてそうある気象ではない。
見慣れた普段の景色が、すこしだけ異世界めく気がした。
土曜日の一本道や春の霧
宵の入り頃、窓越しに月が見えていた。
スノームーン、満月である。
あとでしっかり見ておこうと思ったのだが、ちょっとやっかいなことで電話があって、とりまぎれた。
この時間、ベランダに出て空を見たが、雲に隠れている、それでも在処は多分朧に明からんでいるあたりだと見当はついた。
もっとも地球から遠い満月なのだそうだ、そういえば窓越しに見えた月が小さく感じられたのであった。
やはり、寒い。