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救済の技法

「救済の技法」
僕はこのアルバムが好きで好きでたまらない。
なぜかって?それは「優しさ」を深く感じとれるからだ。

・まず、一曲目のTOWN-0 PHASE-5は当時の彼(平沢進)が持っていた「希望」や「慈悲」が強く聴こえてくる。格差のある世の中でも、「愛」を皆が手に取れば幸せになるのだよとでも言うように。(行こうすれ違おう 愛はいかが?と)

・そして次は庭師KING。この曲はおそらく「労働歌」であると思う。「働け庭師」の「庭師」は我々もとい彼のことであろう。ただ「生きるために働け」と言わずに、「皆で力を合わせていこう」と「協調性」を求めた曲であり、それが彼なりの「仕事の在り方」なのだろう。

・少し飛んで、MOTHER。まさに「アルバムの本質」だと確信している。人は出会い、そして別れる。単純に見えるが単純ではない。この曲は「望み」を持った主人公が色んな「新しい人」と出会い、そして別れ、「夢が教えるあの道」を辿る物語だ。その道中で「テラを抱く母の声」を聞き、主人公は挫けずに目的地まで行く。この「母の声」は「ヒラサワの声」と言っても良い。彼が我々に伝えたいことは「共存」であり、「争い」が無い世界が一番なんだよとも聞こえてくる。それが母の声となって語りかけているのだ。

・最後にWORLD CELL。この地に辿り着くのに何十年と経ったことだろう。塔が一つそびえ立ち、プロペラを回しながら浄土している。この曲は個人的に「答え合わせ」であると感じている。我々が望んでいる地であるし「ヒラサワ的理想郷」でもあると思う。思うことや感じることは共通していると確信している。

おっとっと。思わず「ヒラサワ愛」が爆発してしまった。(キモチワルイ馬の骨め)
まぁ何が言いたいかと言うと「人間みな同じ」ってこと。
興味を持った方はぜひ聴いてもらいたい。
ヒラサワは勧めるな!と言っているが、こんな素晴らしいアルバムを枯らしてしまうのはもったいない。だから聴け(強制)そして馬の骨になれ(強制)

以上!

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