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2Pickの考え方

・チームの所属有無に関係なく2Pickがうまくなりたい方
・LOSで勝ちたいけど、自分の力で考えて強くなりたい方
・順位表や点数表を作ってみたい方

上級者~プロ向けに書いているつもり。

言われてみれば当たり前って話しか書きません。

この界隈の人なら、既に知っていることが多いと思う。

ただ一時期、2Pickやりすぎてリアルが崩壊しかけた人間が書くので、役に立つアイデアは1つ位あると思う。

何を持って上級者と言うかだけど、構築ではなく2Pickうまくなりたいって言う時点で2Pick上級者な所があるので、2Pickうまくなりたい人向けなんだと思う。

それだけリテラシーが高い人達が見る前提で書くので、情報の取捨選択は自己責任でお願いします。

あと、以前にプロの2Pickerの人が似たような記事を書いていたかもしれない。

内容が被っていたらごめんなさい。

記事が見つからなかったので掲載できていないのですが、特に丸被りの内容があったらリスペクトしたいと思います。

また以下の内容は、古の2pickerに教えてもらったことも多いです。
彼らの名誉のために宣言しておきます。

目次

Ⅰ. 2Pickの基本と、練習で力を入れるべき点

  Ⅰ-1. マリガンについて
  Ⅰ-2. プレイについて
  Ⅰ-3. pickについて(強いカードの探し方)
  Ⅰ-4. リーダー順位について

Ⅱ. 順位表・点数表の作り方

おまけ1. そもそも何でこの記事を書こうと思ったのか
おまけ2. 2Pickをどういうゲームだと思っているか


Ⅰ. 2Pickの基本と、練習で力を入れるべき点

そもそも2Pickはどうやって遊ぶかというと、この3つです。

・リーダー選択/pick
・マリガン
・プレイ(手札の読み合い)

ローテーションやアンリミテッドでは構築の部分が、リーダー選択/pickになるわけです。

これらのうち、まず何を意識して練習すべきなのかですが

リーダー選択/pick≒マリガン>>>プレイ

重要度で言うと、この順番です。

これは、とてもとても重要なことなのですが、pickとマリガン以外、つまりプレイについては、集中さえしていれば、数をある程度回している上級者以上の誰がやっても、勝敗には大して影響しません。

チームなどで練習していて陥りがちなのが、pickやプレイは話題に上るし指摘しやすいから上達するけど、それでも界隈でも突出して強い人に何故か勝てない現象があります。

これは、もちろん個人的な経験もありますが、大体がマリガンの差です。

良い実例がローテーションであったので、それを紹介します。

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ローテーションのクオンですが、RAGEが終わってから、いくつかマリガンについて強い人達に高い確率で共通している事象があります。

・クオンは当然として、ソーサラー鬼呼びも積極的にキープする
・上のリストで鬼呼びだけでなくソーサラーも単キープすると手札事故が無視できないので、下のリストのように1枚減らしてソーサラーを単キープ対象にする

この真偽は、正直どちらでも良いです。
ここで重要なのは

・勝っている人達のマリガンは似てくる
・40枚中1枚カードが入れ替わるだけでマリガンが変わり得る

この事実です。

2Pickは同じリーダーを連続してpickしても30枚中15~20枚は別のカードが入るため、マリガンが間違っていたらデッキがどれだけ強くても勝てないのは当たり前です。

対戦相手のデッキが自分のデッキより強い時、pickが終わってから逆転できるのはマリガンだけです。プレイではありません。


もちろん、実際にはプレイも影響はします。

2Pickにも、プレイ分岐というのがあります。

しかし、プレイ分岐はどちらにしても勝ちであるケースが多いです。
なぜならプレイ分岐が生まれる時点で、その人は優勢なことが多いからです(劣勢だと一本道になるため、そもそも分岐は発生しない)

対戦相手のプレイミスを待ったり、相手にブラフをかまして切り抜ける動きもあります。

しかし、このプレイで勝つには対戦相手のミスが前提です。

対戦相手によらず、自力で優勢な状況を作り出せるのは、pickとマリガンです。

私は、特に話題に上りにくいマリガンを意識してみるべきだと思います。

こういう話をすると強い人達ほど「いや、そんなことないでしょ。マリガンで」と言い始めます。

しかし、こういう人達は涼しい顔をして、先攻ウィッチでクオン単キープとか、2コスが3枚手札に来たのに要らないって言ってマリガンで全部返すとか、平然とやってきます。

※そんなの皆やったことあるでしょって人は、おめでとうございます。
 貴方は強い人です。

なので、まずはマリガンの練習をすべきです

Ⅰ-1. マリガンについて

じゃあ、マリガンってどうやれば自力で上達するの?という話になります。

2つ、方法があります。

・2Pickのデッキを作成したら、初手で持っていたいカード8枚くらい(3~10枚でも良い)を挙げてから、アリーナに潜ったりルームマッチに臨む

・自分よりうまいと思える人の配信を見て、自分が考えているマリガンと違ったら理由を考える

前者は、練習でなくてもやるべきです。

マリガンを決定する時に考えるとどうしても2コス以外は返したくなりますが、マリガン前に見ると、キープすべきパワーカードを選びやすいです。

それでも全然分からない時は、まず2コスとフィニッシャーを選びましょう。

慣れてきたら先攻なのに3コスが2枚しかないから3コス以外は返すとか、色々できるようになります。

キープしたい枚数はデッキの強さによります。
どのカードも一定のパワーがあるデッキなら枚数は多く、弱いデッキや特定のフィニッシャーが強烈すぎるデッキなら、強いカードを探しに行くために少なくなります。

慣れてきたらセットキープや、フィニッシャーを2枚引いた時に原則どちらを残すか考えるのも良いです。

後者の方法はpickでもプレイでも使えますが、1つ言えるのは、漫然と見るより、うまい人と自分の差異に注目して考えながら見ると上達します

Ⅰ-2. プレイについて

マリガンの重要性について力説しましたが、それでも、プレイミスが多いからプレイングを鍛えたいという方もいると思います。

1つの基準として、進化顔面/進化置きが全然できない・苦手意識がすごく高い人は、プレイを鍛えると強くなれると思います。

※進化顔面.....通常、フォロワーを進化させたら相手盤面にいるフォロワーを取るが、対戦相手を攻撃できるフォロワーを進化してそのまま対戦相手に攻撃すること。2点ダメージが増え、スタッツが大きいフォロワーを盤面に残せる。

※進化置き.....対戦相手の場が空か、攻撃されない/潜伏フォロワーしかおらず、こちらのフォロワーも出したばかりで対戦相手を攻撃できないという状態で進化すること。高いスタッツが、たまに刺さる場合がある。
某点数表を作った人が2Pickで初めて発明したと筆者は思っている

その場合、2Pickでアリーナ周回したりルームマッチするのも当然良いのですが、強いデッキを40枚もらってローテーションを触ったり、構築などが影響しない他のゲーム(麻雀とかボードゲームとかトランプとか)を遊んでみるのも良いと思います。

2Pickの上達が難しく根気がいるのは、例えば敗北した原因分析の時に

・pickが悪かったのか
・マリガンが悪かったのか
・プレイが悪かったのか
・pickとプレイが悪かったのか
・最善は尽くしたが分岐は一切なく負けたのか.....

これらの原因の切り出しが難しいです。

構築が固定されたり、そもそも構築の概念がないゲームなら、この検証は簡単です。

また、今の構築は疾走環境であるため、進化顔面も頻発します。

なかなか良い練習になると思います。

他のゲームの経験がシャドウバースに役に立つの?と思うかもしれませんが、2Pickのプレイングは情報処理能力が7割で経験は3割くらいです。

十分強くなります。

※情報処理能力が7割は筆者の偏見もありますが、2Pickで安定して強い人達に短時間で色んな情報を考える麻雀の経験者が多いのは、見逃せない事実だと思います。

Ⅰ-3. pickについて(強いカードの探し方)

個別のpickについては、今回は言及しません。

またこれから色々述べますが、いくら方法論を述べても貴方がプレイしている最中に「このカードが欲しい!」と思う回数が多いカードほど、そのカードは強いです。

☆新しいカードの評価方法
★既存のカードにないカードの評価方法

☆新しいカードの評価方法

既存のカードと比較するのが一番分かりやすいです。
https://note.com/mizudome/n/n45e12d24634a
この記事の後半でやっているので、何をやれば良いの?って方は参考に見てもらえると。

★既存のカードにないカードの評価方法

手順は単純です。

まず、コストは一切見ずにカード同士を比較します。

それからコスト帯を見て、強さを決めます。


例えばキャノンハーミットクラブとラグナアウェイクなら、ラグナアウェイクの方が圧倒的に強いです。

そしてコストを見て、クラブよりラグナアウェイクは出るのが3T遅いから一緒くらいの優先度だとか、いやいやラグナアウェイクは出た瞬間に相手に干渉するからラグナアウェイクを優先すべきとか。

ただ、これらのことは事前評価の際にやるべきことで、実際に触った経験には勝てません

Ⅰ-4. リーダー順位について

これだけpickにこだわるならリーダーの順位は、もっと厳密に決めねばならない気がしてきます。

しかし、リーダー順位だけは事情が違います。

これには2つ理由があります。

※どちらも聞いたことがあると思います

★リーダー間で相性がある

例えば前環境のビショップは、地力で言えば軽いアミュレットが揃いAoEもブロンズで持っていたため、かなり強いリーダーでした。

しかし根本的に盤面を作るリーダーであるため、組み方を工夫しないとネメシスに大きく不利がついてしまうリーダーでした

(よく考えたらアミュレット置くだけでネメシスのお家芸である除去連打を回避できるので、実際にはネメシスに大幅不利がつくリーダーではなかったのですが)

そのため、環境末期になるまで多くの人がBAN対象でした。

このように、リーダー間で相性があり、環境のメタも回るため、リーダー順位を思考停止で1位から8位まで固定し続けることはかなりリスクが高いです。

☆対戦相手が知らないリーダーは強い

pickは、非常にケア範囲が広い戦いです。
そのため、知られていないことがアドバンテージになります。

一番わかりやすいのは、前期環境初期のエネスです。

エネスの強さが知られて対策されるまでは、エネスは何が何でもpick必須でした。

今期の2Pick環境で言うならば、例えばヴァンパイアが復讐に入った時の1Tでの最大打点と、復讐に入っていない時の最大打点を、即答できますか?

答えは、どちらも理論上は20点以上出ます。

※インサニティ・マナ6枚で0コス18点まで出るため、残り適当な疾走か打点で20点以上

これは極端にしても、ドローが豊富なヴァンパイアにとってインサニティ・マナ1枚を絡めて10T目に6~10点のバーストを出すのは、そこまで難易度が高いことではありません。

そのため、残り体力が少ない状況でヴァンパイアに10T目を渡すのは、復讐に入れてなくともリスキーな行動です。

しかし今作のヴァンパイアは多くの人がBAN対象にしています。

そのため、例えばネメシスを握ってヴァンパイアと戦っていたとしたら、早く顔を詰めなければならないのに上記のことを知らないことにより、キッカーで受ける長期戦を展開していまい負ける、ということが起き得ます。

このような事象は構築のマイナーデッキにも同じことが言えますが、構築と違ってpickはケアしなければならない範囲がリーダー毎にかなり広く、構築のように2~3T目の動きを見たらデッキのアーキタイプが分かることもありません。

そのため、リーダーが使われておらず戦い慣れていないことは、構築より大きなアドバンテージになります。

たまに明らかに弱いリーダーなのに使い続けて、何故かその人だけは連勝できている方がいらっしゃいますが、これは知られていないアドバンテージも活用できているからなのです。

そのため、周囲は弱いって言っているけど好きなリーダーだから等の理由で使い込んでいる場合、多くの人でBAN対象のリーダーでも3位くらいまで浮上させるのは、決して悪い手段ではありません。

Ⅱ. 順位表・点数表の作り方

まず、完璧な順位表・点数表を作ろうとしないことが大事です。

例えばウィッチのクオンが掲示されたとして、初手ならそれなりに優先度は高くなりますが、スペルが1~2枚しか取れていないデッキの最後の掲示で出てきたら最低評価になるでしょう。

このあたりも、構築と違って2Pickを教えるのが難しい理由の1つです。

全く同じ4枚の掲示でもデッキによって左右の選択のうちどちらが最善か分からなくなります。

初手の金虹掲示ですら、流行っているリーダーによって左右の選択が入れ替わります。

なので、あまり厳密にせず頻度で計測するのがオススメです。

正直、各リーダーの各レアリティで、見たら取りたいカード2~3枚と見たら避けたいカード2~3枚が一致していれば、そんなにデッキの内容は変わりません。

この辺を理解したうえで、作り始めましょう。

とはいえ、順位表に限らず、ものを1から作るのは難しいものです。

一方で、誰かが作成した順位表を自分のpickに合わせて変更するだけなら、かなり難易度は低くなります。

なので最初にやってみるべきこととしては、誰かが順位表を公開してくれたら

「このカード弱いってなっているけど自分は取ることが多い」
「このカード強いってなっているけど、最近は弱い気がする」

というカードの順位を自分の中で何度も調整してみましょう。

これを繰り返しているうちに、2/2/2の優先度や重いパワーカードの優先度が大体把握できてきます。

この感覚を肌感で把握できるようになってから、自力で1から順位表を作ってみましょう。

これをこなせば、貴方も順位表を公開する側に簡単になれます。

※当たり前ですが、参考元には最低限でも失礼のないようにしましょう。

おまけ1. 何でこの記事を書いたか

ローテーションのクオンで遊んでいたら、2Pickが迷子になりました。
しかも、またシャドウバースにがっつり時間を割くのは難しい。

一方で、チームの面々は
「順位表を作ってみたいけど作り方よく分からない」

などなど、やる気のある方がいらっしゃいます。

それで、そういえば2Pickについてそれなりに網羅した上級者向けの記事って少ないなと思い、書きました。

誰かがめっちゃ書いているよ、とかあったら本当にごめんなさい。

もっと良いノウハウがあるよ!って人は、書いて。

読みたい。

おまけ2. 2Pickはどういうゲームなのか

人それぞれだと思うのですが、私は麻雀だと思っています。

初心者も熟練者も、ゲーム開始時点は完全にイーブンだし、運要素で初心者も勝てる。

一方で、強い人は手牌が悪くてもそれなりに戦える。

ただし必勝法はない。

あと、このnoteの最初のオリヴィエは、未だに2Pickの顔になるカードとして最初に思い浮かぶので、貼りました。

このオリヴィエの時期から2Pickをやり込んでいて今もいる人、どのくらいいるんだろうってたまに考える。

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