海外ゲーム会社と一緒にお仕事をさせてもらった話

あくまでも個人的に行ったことについての雑記なので、参考になるのかは分かりません。
最終的に終わったあとの感想としては「めっちゃくちゃ準備することあったな!」でした。
その経緯を少しだけお話しします。
お話をいただいたときに、私の脳裏によぎったのは「うちの会社副業だめだった気がするなぁ」でした。しかし、そこは好きなゲーム会社とのお仕事…できることなら受けてみたいという気持ちが強く、会社の上司に経緯を説明し、CEO的な立場の方までお話を通しました。双方にお時間をいただく形にはなりましたが、無事に許可が下り、契約を結ぶことになりました。

契約書は英語のため、翻訳しながら書類の手続きを行いました。膨大な文章量を確認するのは大変でしたが、契約内容を細部まで確認することは、万が一のときに自分を守るために必要なので、時間をかけて確認しました。また、自分の個人情報を英語で表記するのも大変でした。

その後実際の作業に移りました。〆切までには終了し、比較的余裕を持って終えることができました。この際に会議用アプリなどを使用する必要があり、チャットでやり取りしながらアイディアを出したり、修正を行ったりしました。やり取りは、もちろん英語です。また、時差もあるので、余裕を持って回答しないといけませんでした(営業時間や休日のずれがあるので)

実際の作業では、全てのレイヤーを線画やパーツ、カラーに分け、キャラクター同士はいつでも分離して配置できるようまとめました。その他に、受けとり側がレイヤーデータについて理解しやすいよう、全てのレイヤー名を英語表記としました(これは指定事項ではありませんでしたが、見やすいほうが嬉しいだろうと思ってやりました)

その後無事にデータの出力を行い、取引先に渡すことができました。PSDデータでの保存や出力についても、知識がなかったので、調べながら行いました。

ここまではなんとか問題なく行えていましたが、ここで重大な問題が発生しました。
そう、私のPayPalがビジネスアカウントではなかったことです。
PayPalには個人アカウントとビジネスアカウントがありますが、個人アカウントでは金額の制限の他、海外送金に関しては本人確認用の書類が必要でした。
それもマイナンバーカードが…
現状の制度として、マイナンバーカードがないとほとんどのサービスで海外送金はできないようです(PayPalも今年の8月から?)。そのため、マイナンバーカードをまず作成し、その後PayPalをビジネスアカウントにアップグレードしました。請求書に関してもPayPalで作成し、取引先にメールで送信しました。
個人的に1番時間がかかったのはこのマイナンバーカードとPayPal問題でしょうか。期間的には、請求が終わるまでに一ヶ月程度必要でした。

経緯としては、このような感じです。
これだけ見ると、やはり仕事の安請け合いはしてはいけないと思います。
きちんと自分でスケジュールを管理して、契約内容を確認し、期日までに必要な書類を準備し、ディスカッションしながら双方のアイディアをまとめ、期日までに作品を作り終え、請求書まで自分で作る、そこまでやり遂げられる覚悟があれば、受けてもいいと思います。
途中で投げ出せば、相手に大きな不利益を与え、自分の信用問題に関わってしまいます。

やりたい!という気持ちはとても大切ですが、それ以上にたくさんの事務作業がクリエイターを待ち構えています。
なんでも余裕を持ってクリアできるといいのですが…難しいですね。

次回がもしあれば、もう少しスムーズにできるとは思うので、また依頼をいただけるように日々努力ですね。
楽しいと思ってやってきたことが、ここまで嬉しい結果になるとは思いませんでした。これからも頑張って、皆様にとびきりのエンターテイメントを提供できるよう、精進して参ります。
応援いつもありがとう!

2023年 11月5日 水鉄砲
















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